『花の15期生』といって、若い競馬ファンはどれくらいピンとくるのだろうか。ぼくは福永洋一さんの現役時代は知らないが、柴田政人さんがどうしても勝ちたいと常に言っていた日本ダービーをようやくウイニングチケットで勝つところを見て、タイキシャトルでジャックルマロワ賞を勝ったとき子供のようにはしゃいでいた岡部幸雄さんを映像を通じてではあるが見て、そうしたときに幾度となく『花の15期生』というキーワードが語られてきた。
興味があれば、ぜひ昔の本や雑誌を漁って読んでみてほしい。その『花の15期生』が集まるという福永洋一記念当日の高知競馬場に、ぼくはワクワクしながら向かう。
チュニジアンブルーに重賞初制覇のチャンスが巡ってきた。高知に移籍後重賞初挑戦となった黒潮スプリンターズカップはタンゴノセックに4馬身ちぎられて完敗の2着。二十四万石賞は逃げの手に出て、そのまま粘り込むかと思ったところ、タンゴノセックにゴール前でとらえられ、惜しくもアタマ差2着だった。今回は、そのタンゴノセックが不在なだけに、どうしても勝っておきたいところだろう。
強敵となりそうなのが、そのタンゴノセックの主戦である赤岡修次騎手が手綱をとるシーアクロス。中央から今年転入して5連勝。マルハチゲティ、カモンネイチャ、レーザーブレイドなど、重賞タイトルや好走歴がある馬を負かしてきた。今回重賞初挑戦だが、どんなレースを見せてくれるか。
カツヨトワイニングは、昨年秋に名古屋から転入し、ダートグレードへの挑戦を除けば10戦7勝2着3回とオール連対。オープンクラスは牝馬同士の特別戦しか経験がないが、名古屋時代はオープンで上位争いをしていた実力馬。まだ底はみせていない。
イーグルビスティーは、昨年6番人気でこのレースを勝利。続くA1特別も勝利したが、それ以降は勝利がない。とはいえ前々走、福山に遠征した大高坂賞で2着。調子を上げていれば連覇も。
ブーレヴキャンターは、昨年夏に転入後ほとんど崩れることなく、目下3連勝中。トップクラスとの対戦は今回が初めてとなるだけに、実績上位勢にどこまで迫れるか。
◎チュニジアンブルー
○シーアクロス
▲カツヨトワイニング
△イーグルビスティー
△ブレーヴキャンター