地元兵庫勢のこの世代は2頭の期待馬がいて、ここでの直接対決が期待されたのだが、両馬ともに姿を見せずちょっと、いや、かなり残念。菊水賞を勝ってデビューから5戦全勝としたポアゾンブラックは、常に脚元の不安がつきまとい、まだ目いっぱいに仕上げられたことがないという。ここで無理せず、目標は兵庫ダービーとのこと。中央1戦1勝から2歳時に転入し、園田ユースカップ、名古屋・スプリングカップと連勝したエーシンユリシーズは、菊水賞の直前追い切りで骨瘤が出てしまった。現在は放牧に出ていて、復帰は未定とのこと。そのほかの地方勢は、笠松・名古屋からの遠征も含めて重賞実績に乏しく、中央勢同士の争いとなりそう。
初ダートになるが、前走皐月賞10着からの挑戦になるスノードンに期待したい。2歳時には未勝利戦でのレコード(基準タイム)勝ちに続き、萩ステークスは最低人気での勝利。上り33秒9というキレる脚を見せた。朝日杯フューチュリティステークス以降は重賞のみを使われ、京成杯の5着が最高という成績だが、今回のメンバーでは、経験、能力という面では抜けているはず。あとはダートと小回りをこなせるかどうか。
ダート実績では、オースミイチバンが一番。未勝利での大差勝ちに続き、500万下でも好位から抜け出して楽勝。ともに1800メートル戦だったというのもプラス材料。過去の傾向では、ダート実績でナンバー1でも、小回りコースにとまどったりで意外な凡走も少なくない。しかしそれさえ克服できれば圧勝まである。
エイシンキンチェムは、鞍上の岩田康誠騎手に期待。あらためて言うまでもなく、園田コースは庭のようなもの。昨年も伏兵のエーシンブランを逃げ切りで勝利に導いた。
タイセイシュバリエは、前走初ダートの500万下を勝利。クロフネ産駒はダートでの活躍馬も多く、今後ダートでさらに力を発揮する可能性はある。
プーラヴィーダは、2歳時にダートで2勝。とはいえ、ここ2戦のダートオープンでは7、10着と結果を残せていないだけに、あまり強くは推せない。
◎スノードン
◯オースミイチバン
▲エイシンキンチェム
△タイセイシュバリエ
△プーラヴィーダ