岩手出身で船橋から遠征のリュウノボーイを狙う。昨年3歳時は芝のオパールカップを制し、OROカップでも古馬相手に3着と健闘。とはいえ芝でしか走らないというわけではなく、休養明け後の今年5月以降は南関東の重賞や準重賞で上位争い。1400メートルの距離が微妙だが、今回のメンバーなら実力は上位。今回鞍上の村上忍騎手は目下岩手リーディング。金曜日に川崎で行われたスーパージョッキーズトライアルではトップの戸崎圭太騎手と同ポイントの2位。鞍上の勢いにも乗りたいところ。
地元の大将格はマイネルプロートス。今回と同じ盛岡1400メートルの岩鷲賞を制し、前走青藍賞はゴールドマインに半馬身差の2着。ゴールドマインは東京競馬場の南部杯に遠征しているだけに、その留守をしっかり守りたいところ。ただ、中央在籍時の今年3月、大井B2B3クラスの条件交流で惨敗しているだけに、もしそれが実力ならリュウノボーイが相手では分が悪い。岩手でのレースぶりは中央の500万下で惨敗していたときよりも良化しているだけに地元の意地を見せたい。
北海道から遠征のタイセイアドミラルは今年6月に南関東から移籍し、前走初めてのオープンで4着。勝ち星が右回りの1200メートル以下のみというのが気になるが、実力的には通用する。
トウホクビジンは数を使われているだけに走るときも走らないときもあるが、地方同士の重賞なら展開がハマれば常に大駆けを警戒したい。
青藍賞4着のマイネルビスタ、中央500万下から転入初戦のA級一組を制したファーストメジャーあたりも連下争いに加われそう。
◎リュウノボーイ
○マイネルプロートス
▲タイセイアドミラル
△トウホクビジン
△マイネルビスタ
△ファーストメジャー
2歳最初の重賞だが、連戦連勝という馬がなく混戦。牡馬のトライアル青雲賞も、1番人気ヤマノウンカイが8着に敗れ、立場的には格下からの挑戦で5番人気だったブラックボスが制した。
今回はそのブラックボスから狙ってみたい。青雲賞は終始馬群をひっぱる展開で第2障害もすんなりひと腰。障害を越えてからは接戦となったが、最後までしっかり歩いてゴール前で後続を振り切った。今回、初めての560キロは不安だが、それはどの馬にとっても同じこと。3連勝中の勢いでここも突破してほしい。
相手には巻き返しに賭けるヤマノウンカイ。前走は障害で苦戦して置かれてしまったが、前々走では第2障害までじっくり溜め、3番手で障害をクリアするとあっという間に抜け出した。重量的に今回は流れがゆったりすることが予想され、そうした展開はこの馬に向きそうだ。
オメガグレートは青雲賞でも3着で、デビュー勝ち以来、A-1で常に上位争い。11戦して掲示板を一度も外していないという安定感もある。ここでも当然上位争いだろう。菊池一樹騎手にとっては重賞初制覇のチャンスだったが、枠順確定後に安部憲二騎手に変更となっている。
牝馬によるトライアルのいちい賞を1番人気で制したのがニシキウンカイ。ただ牡馬との対戦ではやや苦戦を強いられているため、ここでも相手候補まで。
青雲賞でゴール前追い込んで2着に食い込んだのがヨシツネ。デビュー2連勝のあとは苦戦が続いたが、7月31日に3勝目を挙げて以降は常に上位争い。2走前、3走前もともに4着とはいえ勝ち馬からほとんど差のないレースをしているだけに、ここでも上位争いにからんでくるはず。
◎ブラックボス
○ヤマノウンカイ
▲オメガグレート
△ニシキウンカイ
△ヨシツネ