00年から04年に行われていたオールスターカップと同様、世代別の対抗戦で、負担重量の差が大きいだけに馬券的な妙味が増す一戦。古馬のオープン馬が貫録を示すか、最大80キロのハンデ差を味方に3歳馬がスピードで押し切るか。
ここはオープンの一線級でも互角に戦えるまでに力をつけたライデンロックを狙ってみたい。トップハンデのカネサブラック、ナリタボブサップより30キロも軽いのは断然有利。今回と同じ760キロだった正月の天馬賞では、やや湿った馬場とはいえ1分52秒2というタイムをマーク(3着)。スピード勝負の3歳馬が相手でも押し切れそうだ。前走はカネサブラックの3着に負けているものの、当時15キロの差が今回は30キロに広がるだけに、まず逆転は間違いないだろう。
相手は軽量でスピード勝負の3歳馬トレジャーハンター。ばんえい菊花賞3着も含め、ここ8戦のうち7戦で3着以内を確保と好調。
トップハンデだがスピード競馬にも対応できるカネサブラックにもチャンスは十分。
キタノタイショウは同世代同士の重賞をすでに4勝。4歳世代のナンバー1として実力を示したいところ。3走前の狩勝賞では、今回と同じ20キロ差のカネサブラックを接戦の末に負かしているだけに、ここでも勝負になる。
もう1頭の3歳馬ホクショウバトルは、勝つときと負ける時がはっきりしているだけに、あっと言わせる場面も考えられるが、今シーズン不利と言われる10番枠を克服できるかどうか。
◎ライデンロック
○トレジャーハンター
▲カネサブラック
△キタノタイショウ
△ホクショウバトル
金沢の古馬戦線に役者が揃ってきた。金沢所属馬は、いまだダートグレードの勝ち星がないが、中央と南関東のオープン級が移籍してきているだけに、そうした馬たちの争いのなかで力をつけていけば来年あたりはタイトルをもたらす馬が出てくるかもしれない。
中心はジャングルスマイル。白山大賞典JpnIIIは勝ち馬からは離されたものの2着。とはいえ、あのメンバーならなんとか勝てなかったかと今でも思う。JBCクラシックJpnIはさすがに相手が強く惨敗だったが、そうしたトップクラスとの厳しいペースを経験し、前走の地元A1特別はまたまた圧勝。さらに力をつけている印象だ。
中央オープンから転入し、2連勝で北國王冠も圧勝したタートルベイと、ジャングルスマイルの直接対決が今回いよいよ実現。シーズン最後の古馬の大一番が、まさに金沢の頂点を決める一戦となる。
2頭に割って入れるかどうかというのがシャレーストーン。南関東ではもう少しのところでタイトルに届かなかったが、今年7月には中央から転厩初戦のアドマイヤフジをしりぞけて武蔵野オープンを勝ち、続くサンタアニタトロフィーでも勝ち馬から0秒4差の5着。そして金沢転入初戦のA2特別は、3コーナーからみるみる後続を突き放し、最後は流すような感じでのゴールは大差の圧勝。前走はジャングルスマイルを差し置いて同斤量ながら1番人気に推されたが、ジャングルスマイルに6馬身離されての2着。ただこのときは水の浮くドロドロの馬場だっただけに、着差がそのまま力差とは考えにくい。あらためて真価が問われる一戦。ただ、南関東時代はマイル前後の距離を中心に使われていただけに、2300メートルという距離が不安ではある。
3頭のどれかが崩れたときに馬券にからむ可能性があるのは、ともに今年夏以降にA1特別を勝っているキタイセユニヴァースとネヴァデザート。
◎ジャングルスマイル
○タートルベイ
▲シャレーストーン
△キタイセユニヴァース
△ネヴァデザート