産地ごとに予選を行う「ばんえい甲子園」の決勝ともいえるヤングチャンピオンシップ。今年は十勝産駒のレベルが高く、なかでもナナカマド賞に加え、その十勝産駒特別を勝ったテンマデトドケの力が抜けている。別定のプラス20キロも問題ないだろう。ナナカマド賞や十勝産駒特別で上位を争ったホクショウバトルとは10キロ差だが、近走10~15キロの差で先着しているだけに、今回も問題にしないはず。ナナカマド賞2着のミスタートカチには前走で先着を許しているが、十勝産駒特別で7着に負けているためここには出走できない。テンマデトドケの優位は揺るぎそうもない。
相手筆頭は、もちろんホクショウバトル。ナナカマド賞3着、十勝産駒特別でも僅差2着なら、今回もテンマデトドケを負かしにいくのはこの馬。
3番手には、白菊賞を勝ち、続く南北海道産駒特別で2着のダイリンビューティ。その後のA-1初戦は最下位だったが、ここ3戦は2、1、4着と安定して上位に食い込んでいる。
北見産駒特別を勝ったミントヒッパルゾーは、上の2頭とは差があるが、それ以外となら常に上位争い。
南北海道産駒特別でダイリンビューティを負かしたアオノラブチャンは、A-1に入るとやや力不足だが、軽い馬場で巻き返したいところ。
強力な十勝産の2頭に、▲以下が割って入れるかどうか。
◎テンマデトドケ
○ホクショウバトル
▲ダイリンビューティ
△ミントヒッパルゾー
△アオノラブチャン
笠松の2歳といえば、まずラブミーチャンに触れねばなるまい。もちろん全日本2歳優駿を勝ったばかりなので、ここには出てこないが。
29日の東京大賞典で、よほどの勝ち方をする地方馬でも出てこない限り、来年の地方競馬の話題はラブミーチャンが独占しそうなほどの人気だ。笠松の公式サイトによると、2月12日のゴールドジュニアで地元にお披露目をしたあと、JRA桜花賞のトライアルに向かうそうだ。そのゴールドジュニアには、どのくらいのファンが来場するのか今から楽しみだ。
さて、ライデンリーダー記念だが、ラブミーチャンのように連戦連勝という馬や、重賞勝ち馬がいないばかりか、メンバー中唯一の3勝馬マルヨサイレンスもその後は名古屋のレースで惨敗というメンバー構成で混戦必至。
ならば新興勢力から。ということで、ホッカイドウ競馬から移籍2戦目のホワイトロマンを狙ってみる。勝ち星はデビュー戦のフレッシュチャレンジのみだが、2歳オープンでは勝ち馬から1秒差の入着が2度。転入初戦は、同じく北海道からの転入組コロニアルペガサスの2着だったが、ラチ沿いの狭いところから抜け出すのに苦労していた。それがなければ、好勝負になっていたのではないだろうか。北海道で1700や1800メートルのレースを経験しているのもプラスだ。
相手には、やはり秋風ジュニアを勝ったマルヨサイレンス。その後名古屋ではいいところがないが、笠松コースに限ればデビューから3、2着のあと3連勝中。
3番手には、これもやはり北海道から転入のプティフルリール。笠松ではプリンセス特別3着の1戦のみで、未知の魅力はある。
ワイドサンデーはデビュー戦でラブミーチャンの2着で、3着馬には9馬身もの差をつけた。前走12月15日のJRA認定未勝利戦をまずまずの好タイムで走っているだけに、いきなりここで通用しても不思議はない。
プリンセス特別で1番人気に推されながらも5着に敗れたバトルアツヒメだが、今回のメンバーなら馬券圏内は十分に狙えそう。
◎ホワイトロマン
○マルヨサイレンス
▲プティフルリール
△ワイドサンデー
△バトルアツヒメ