3歳牝馬3冠の最終戦。定量戦だけに、ここは実績どおり格付上位馬からの狙いが妥当だろう。
ばんえい大賞典を制したワタシハスゴイは、その後ばんえいプリンセス賞は5着だったが、トップハンデだけに当然の結果ともいえる。前走350万特別を勝っている実力は、今回のメンバーに入れば断然と見てよさそう。
2冠目のばんえいプリンセス賞の覇者で、前走270万特別で僅差の3着というワタシハキレイズキが実績的にも2番手だが、180万クラスで6戦連続連対中というコマクインが勢いで逆転という場面もあるかもしれない。
勢いならホクショウマドンナも見逃せない。60万から120万クラスではあるものの、ここ11戦で9連対。3歳のこの時期だけに、格は下でも急激に力をつけている可能性はある。他馬の回避により繰り上がり出走というラッキーなところも味方するかもしれない。
前走180万円未満決勝でコマクインの2着のヒマワリカツヒメも馬券圏内は十分にありそう。
◎ワタシハスゴイ
○ワタシハキレイズキ
▲コマクイン
△ホクショウマドンナ
△ヒマワリカツヒメ
ここはトウショウデザイアに注目だろう。中央未勝利(2着3回)で転入し、初戦となったA2特別、そして前走北國王冠と連勝。ご存知、宝塚記念などGI・3勝のスイープトウショウの下で、父はキングカメハメハという良血。ここを勝って中央に戻るのかどうか。
相手にはビッグドン。北國王冠では最後方を追走し、直線ではこの馬だけがトウショウデザイアに迫り、惜しくも3/4馬身届かずの2着だった。かつては白山大賞典GIIIで中央馬を相手に2着するなど、金沢では断然の存在だったが、最近は勝ったり負けたりの波が大きい。今は好調期と見る。
北國王冠で1番人気ながら3着だったナムラグローリーが3番手。北國王冠の着順どおりの予想だが、今回のメンバーでは上位3頭とそれ以外では実力にやや開きがありそう。
北國王冠を取消したタカラトゥルー、北國王冠ではナムラグローリーからさらに5馬身離された4着のゴールデンミションが上位3頭の一角を崩せるかどうか。
◎トウショウデザイア
○ビッグドン
▲ナムラグローリー
△タカラトゥルー
△ゴールデンミション
デビューから8戦全勝のムツミマーベラスの回避はなんとも残念。
となると、ナカドイセンプーの出番。デビューから9戦して3勝、2着6回。その2着はいずれもムツミマーベラスに先着されてのもの。つまりはムツミマーベラス以外の馬には先着を許したことがなく、ほかにこれといった上がり馬もないだけに、ここは鬼のいぬまになんとやらではないが、ぜひともここでタイトルを獲っておきたいところ。
2番手以下はここまで勝ったり負けたりの混戦だが、とりあえずは福山2歳優駿4着のフォーインワンか。その後JRA認定レースを勝ち、前走2歳1組戦ではムツミマーベラス、ナカドイセンプーに続く3着。4着のムツミクリークには5馬身差をつけているだけに、現状ではこの馬がナカドイセンプーに続く存在と考えてよさそうだ。好位からレースを運べるのも魅力。
ビクトリーヒマワリは、福山2歳優駿こそ5着だったが、デビューから11戦して3着を外したのは2回だけ。勝ち星はデビュー戦のJRA認定レースのみだが、2歳1組戦では、常に2強に次ぐ着順を確保してきた。初距離が心配だが、血統的にはむしろナカドイセンプーに迫る場面があるかもしれない。
福山2歳優駿で3着のイワミウェーブだが、4着が4回もあるだけに、やはり4~5番手の存在。
ムツミクリークも8戦して3着以内が6回と安定した成績。後方追走から直線に賭ける脚質だけに、展開が向いたときに一発があるかもしれない。
◎ナカドイセンプー
○フォーインワン
▲ビクトリーヒマワリ
△イワミウェーブ
△ムツミクリーク