デビュー2戦目から2連勝で前走東京ダート1300メートルをレコード勝ちのアースサウンド、京都ダート1200メートルをレコード勝ちした笠松のラブミーチャン、ダート1400メートル戦で2連勝のナリタスプリング、いずれもダートでの実績十分で、この3頭の争いとなりそう。
ここはアースサウンドのスピード能力に賭ける。前走はレコード勝ちだが、直線で後続を大きく離しながら、ゴール前では脚が上がったようで、2着馬に3/4馬身差まで迫られた。今回さらに100メートルの距離延長がどうかだが、東京とは違ってコーナーを4回まわる小回りの園田競馬場。よほど他馬が無理に競りかけてこないかぎり、ペースはそれほど速くはならないだろう。折り合いさえつけばスピードでは断然なだけに押し切れると見る。
ラブミーチャンはデビュー勝ちに続いて重賞のジュニアクラウンを3馬身差で完勝。そして挑戦した京都ダート1200メートル戦は、なんとレコード勝ち。後続を引きつけての逃げから、直線後続を突き放す強い勝ち方だった。兵庫ジュニアグランプリでは、例年初めて小回りを経験する中央馬の中にはコーナーで外に膨れてしまうような馬もいるが、その点、ラブミーチャンは同じ右回りで小回りの笠松1400メートル戦を経験しているだけにアドバンテージがある。
ナリタスプリングの2連勝は、いずれも好位からの差し。アースサウンドとラブミーチャンが競り合う展開になれば、この馬が突き抜ける可能性もある。
地元勢では、タガノバロットとハイパーフォルテがデビューから2連勝。ここ3年、このレースの勝ちタイムは1分28秒台で、この2頭が勝ち負けにからむには持ちタイムを2秒かそれ以上縮める必要がある。上位3頭のいずれかが崩れたときの3着争いまでだろう。
タマモコントラバスの前走5着は、アースサウンドのレコード勝ちから2秒1の差をつけられた。能力的には、地元のタガノバロット、ハイパーフォルテらとの勝負。
◎アースサウンド
○ラブミーチャン
▲ナリタスプリング
△タガノバロット
△タマモコントラバス
△ハイパーフォルテ