かきつばた記念JpnIIIのトライアルで、SPIらしく楽しみな顔ぶれとなった。東海・北陸・近畿・中国地区は交流の範囲が広いためお互いに出走できる重賞が多く、さらに東海地区の所属馬は他地区のダートグレードなどに遠征する陣営も多いこともあり、重賞の出走馬が手薄になることもめずらしくない。そんな状況で、これだけのメンバーが集まった地区重賞は久々のような気がする。
予想も悩んだが、ベストタイザンを本命にした。前走名古屋大賞典JpnIIIは前3頭からは離された4着だったが、その3頭の組合せは3連複が110円と断然力が抜けていた。それを度外視すれば、笠松・名古屋に遠征した地区交流重賞で3連勝中。しかも今回はもっとも得意とする1400メートルの距離なら連対は外さないだろう。
梅見月杯の結果と同じになってしまうが、相手筆頭はタータンフィールズ。中央から名古屋に転厩後3戦して勝ち星なし。それでも転入初戦の梅見月杯でベストタイザンにアタマ差まで迫ったレースぶりは見ごたえがあった。中央ではダートの短距離で活躍。今回距離短縮で、名古屋移籍後初の1400メートル戦ゆえに期待がかかる。
これが重賞32戦連続出走となるキングスゾーンには、このレース連覇がかかっている。ただ今年7歳となり、全盛期のような力が望めるかどうか。
サンキンスピーチは、ダートグレードを除けば06年以降3着を一度も外さないという堅実なレースを続けている。
ミツアキタービンは、前走マーチカップの圧勝には驚いた。実力は確実に上位も、常に脚元の状態と相談しながらのレースだけに、今回の距離短縮はプラスにはならないだろう。
マルヨフェニックスは、昨年の帝王賞JpnIで4着など実績上位。とはいえ古馬になってからの勝ち星は昨年4月のA2特別までで、しかも昨年11月以来の実戦となればあまり強くは推せない。
◎ベストタイザン
○タータンフィールズ
▲キングスゾーン
△サンキンスピーチ
△ミツアキタービン
△マルヨフェニックス