今年の東海・兵庫の3歳世代はここまで大混戦。
笠松ではニュースターガールが2歳時に重賞3勝を挙げ、名古屋ではダイナマイトボディがデビューから新春ペガサスまで重賞2勝を含む8戦連続連対で、この2頭が東海地区の3歳戦線を引っぱっていくものと思われた。しかし、2頭が揃って遠征した園田クイーンセレクション(1月14日)では、1番人気となったニュースターガールが3着、ダイナマイトボディは7着に沈んだ。勝ったのは地元兵庫、3番人気のバージンサファイヤだった。
2月11日の園田ユースカップは、1番人気に推された地元兵庫のカラテチョップが直線前をとらえられず3着。勝ったのは、単勝30.7倍という伏兵のミナミノヒリュウだった。アタマ差2着に入った笠松のブラックポイントは、笠松ではニュースターガールには歯が立たなかった馬。それが、園田ユースカップではバージンサファイヤ(4着)に先着ししている。
なお、園田クイーンセレクションを制したバージンサファイヤは、7日に阪神競馬場で行われる桜花賞トライアルのチューリップ賞GIIIに出走予定となっている。
ここは、園田ユースカップで、そのバージンサファイヤに先着したブラックポイントから。2歳時はたしかにニュースターガールに決定的な差をつけられていたが、明けて3歳となったここ2戦は確実に力をつけていると見る。
カラテチョップは、園田ジュニアカップ、園田ユースカップと、ともに1番人気に推されて惜しい負け方をしているが、このメンバーなら能力は確実に上位。
バージンサファイヤとの比較なら、ニュースターガールも差はない。
気になるのが岩手から移籍してきたトウホクビジン。前走差のある4着は、古馬A2特別だけに仕方ない。むしろ、3走前で古馬B7特別を勝って、3歳のこの時期にA2に格付けされていること自体がすごい。水沢の金杯では、逃げ粘ってワタリシンセイキの2着という成績も評価できる。
シルバーウインドはデビューから9戦して連対を外したのが1度だけという堅実派。すでに古馬B6でも2着があり、3歳馬同士なら上位争いだろう。
そのほか、ブルーベリー、キングハーモニー、オキナワニキセキヲなど印がまわらなかった馬たちにも可能性はありそう。
地方競馬の重賞というと、ある程度力関係がはっきしている場合が多いが、東海ダービーや兵庫ダービーに向けて興味深い一戦となりそうだ。
◎ブラックポイント
○カラテチョップ
▲ニュースターガール
△トウホクビジン
△シルバーウインド