帯広記念のフクイズミはまったく恐れ入りましたというほかない。感想はこちらで書いたとおり。
そのフクイズミ。さすがに他馬より20キロ以上重い負担重量では厳しいだろう。いや、フクイズミに関してはこの「負担重量が厳しい」という予想で何度痛い目に遭ってきたことか。ちょっと大げさな表現だが、それだけばんえい競馬の常識を超えた強さを持った牝馬なのかもしれない。ばんえい版ダイワスカーレットといったところか。
とはいってみたものの、本命は連覇のかかるトカチプリティー。04年にもこのレースを勝っているので、もし勝てば3勝目となる。牝馬限定重賞でのこの馬の安定感は抜群。牝馬限定重賞は2歳時から10戦して3勝を含め9戦で4着以内。昨年8月からの13戦でも掲示板を外したのは2度だけという安定ぶりだ。
相手にはエンジュオウカン。長期休養から昨年10月に復帰を果たし、今回と同じような顔ぶれのレディースカップ(11月16日)を含め4連勝。その後も差のない2、3着で、さすがに前走帯広記念の6着は度外視していいだろう。
人気がなければ狙ってみたいのは、最軽量5歳馬のペガサスプリティー。レディースカップは1番人気で最下位だったが、これは障害で倒れてしまってのもの。障害さえまともならこのメンバーでも勝負になる。
昨年はそれほど差のない4着だったギャンブラークインは混合500万下を連勝と好調。フクイズミは切りたいところだが冒頭のような理由で押さえる。あっさり勝たれてしまったら今回も謝るしかない。
同世代同士の天馬賞で2着に入り穴をあけたニシキガールだが、それまでのレースぶりからすれば見送りが妥当。
◎トカチプリティー
○エンジュオウカン
▲ペガサスプリティー
△ギャンブラークイン
△フクイズミ
3月下旬に6日間の開催を残しているものの、ひとまず岩手のシーズンを締めくくるトウケイニセイ記念。
トウケイニセイ凱旋ということで、ぜひとも水沢競馬場まで見に行きたいのだが、グリーンチャンネルで新たに始まる「地方競馬最前線」の初日ということで……。よろしくお願いします。
トウケイニセイをぼくが最後に見たのは、引退翌年だったかに門別種馬場に行ったときだったような気がする。あれから10歳以上歳を重ねたトウケイニセイはどんなだろう。
さて、トウケイニセイ記念だが、狙ってみたいのは桐花賞を回避したアンダーボナンザ。2000メートルの赤松杯こそ7着だったが、1600メートルに限ればトライアルの白嶺賞まで4連勝。重賞挑戦は07年のダービーグランプリ以来だが、ここで重賞初制覇なるかどうか。
相手筆頭は桐花賞2着のヤマニンエグザルト。白嶺賞こそ3着だったが、水沢1600メートルは9月にすずらん賞を制している。
06年の桐花賞以来勝ち星から遠ざかっているオウシュウクラウンだが、前走白嶺賞を2着と好走し、復活の期待がかかる。
夏には岩鷲賞、青藍賞と連勝して注目を集めたトーホウライデンはここのところ見せ場がない。本来の力が戻ればここでも勝負になるはずだが。
A二組を連勝して好調のメタモルキングはここで上位に食い込めるかどうか。
◎アンダーボナンザ
○ヤマニンエグザルト
▲オウシュウクラウン
△トーホウライデン
△メタモルキング