11月に行われたヤングチャンピオンは、7番人気のキヌガサダイヤが勝ち、ハナ差2着に8番人気のコーザンソナタで大波乱の結果。その2頭がその後も強いレースをしていればいいが、ともに2歳の一般戦で惨敗。ここではそれほど信用できそうもない。
ならば前走のJRA認定レースで5馬身差圧勝のウインクエイトを狙ってみたい。勝ちタイムの1分39秒3は、メンバー中1500メートルで唯一1分40秒を切る好タイム。期待するならこの馬だろう。
2連勝中のユキノエレガンスも成長が見込めそうだ。
ここまで未勝利も、デビュー戦で6着に負けて以降は7戦して2着5回、3着2回と、勝ちきれないまでも安定した成績。重賞でも上位が期待できそうだ。
ヤングチャンピオン1、2着のキヌガサダイヤ、コザンソナタは前述の理由で押さえまで。
◎ウインクエイト
○ユキノエレガンス
▲ミヤノスズカ
△キヌガサダイヤ
△コーザンソナタ
帯広記念の結果には呆然とさせられた。
一昨年の再現でスターエンジェルから高配当を狙ったのだが、1、2着とも無印の馬に来られるという情けない結果。
フクイズミを嫌った人は、おそらく880キロという初めての重量で、自慢の末脚が殺されると思ったのではないだろうか。いやいやまったくそんなことはなかった。
今回のフクイズミの快走を見てミホノブルボンを思い出した。
ミホノブルボンは2歳時の朝日杯を制したが血統的にもマイラーだと思われ、「1800メートルは長すぎるだろう」と言われていた3歳初戦のスプリングSを勝ち、その後も、もう無理、もう無理と言われながら、2000メートルの皐月賞、2400メートルの日本ダービーまで勝ってしまった。
フクイズミも、07年のチャンピオンカップでは、「いきなり800キロは無理だろう」と言われながら3番人気で勝利。820キロになれば厳しいだろうと言われた昨年の岩見沢記念も3番人気で勝って、今回はとうとう880キロ。恐れ入りましたというしかない。
ばんえい記念には出てくるのだろうか。
もしそうなると、トモエパワー、カネサブラックと、松井浩文厩舎は3頭出しになってしまうので、おそらく使わないのではないかとぼくは思うのだが、どうだろう。
さて、天馬賞。4歳シーズン三冠の最終戦は、三冠のなかで唯一の定量戦。オープン格付はカネサリュウ、シベチャタイガー、アローファイターの3頭。500万未満はニシキガール、ペガサスプリティーの2頭。そのほかの5頭は400万未満というメンバー構成。
定量戦となれば、やはりオープン馬を中心に馬券を組み立てる。本命はシベチャタイガー。ばんえい菊花賞を制して以降は、銀河賞を勝ったのみで、それ以降も再び苦戦が続いている。とはいえ、8番人気で銀河賞を勝ったときも、それまで400万未満や同世代同士のオープンで重量を課されて掲示板にも載れない苦戦を続けていた。ここのところオープンクラスで苦戦をしているとはいえ、勝ち馬から10秒台程度の差で、まったく見せ場がないレースばかりではない。となれば、銀河賞のときより力をつけているのは明らか。同世代が相手で定量なら勝負と見るべきだろう。
相手筆頭は、400万未満特別、500万未満特別と連勝の勢いでペガサスプリティー。10番枠でスピードが生かせる展開になればこの馬の一発もありそう。
柏林賞、銀河賞はともにトップハンデながら4、3着と好走したアローファイターも定量で戦えるなら力は上。ここ5戦はオープンで常に善戦。一応印に順番はつけたが、ここまで上位3頭は差がないと見る。
前走オープンで4着のカネサリュウ、400万未満特別まで3連勝のアアモンドヤワラにもチャンスはある。
◎シベチャタイガー
○ペガサスプリティー
▲アローファイター
△カネサリュウ
△アアモンドヤワラ