激走の反動という心配があるものの、JBCスプリントJpnIで3着と健闘したアルドラゴンが断然。当初は白山大賞典JpnIIIを使ってJBCクラシックJpnIを予定していたようだが、9月18日の1400メートル戦でベストタイザンを7馬身ちぎったことで、かなり迷った末に、スプリントのほうを選んだとのことらしい。JBCで3着ならグッドチョイスだったと言うべきだろう。ダートグレード初勝利は1900メートルの名古屋大賞典JpnIIIで、兵庫に移籍後も2400メートルの六甲盃と兵庫大賞典を制しているだけに、距離的な心配はない。ここを勝てば、兵庫の古馬長距離重賞完全制覇となる。このメンバーなら堅い中心。
相手筆頭はオキナワノドリーム。前走、東海菊花賞では2番手追走から直線でも粘り、勝ったムーンバレイから0秒2差の4着は評価できる。3走前のコウノトリ賞ではバンバンバンクに6馬身ほどの差をつけられたが、遠征競馬で結果を残しているだけに、力をつけていると見る。東海菊花賞で手綱をとった笠松の佐藤友則騎手を今回わざわざ呼び寄せたのも興味深い。
東海菊花賞6着のアグネスミステリーは、その前走、姫山菊花賞まで兵庫の重賞で4戦連続2着。重賞タイトルがすぐそこまで来ているようで、なかなかに遠い感じだが、兵庫の重賞はいずれも4着以内と堅実。相手関係にかかわらず善戦するタイプのようだ。
前走楠賞の勝ちっぷりから人気になりそうなバンバンバンクだが、このメンバーに入って前走のような大マクリが決まるだろうか。距離経験が2000メートルのジャパンダートダービーJpnI(9着)しかないのも気になるところ。
10戦連続連対中で、重賞初挑戦となるシンボリシューマンには未知の魅力。
昨年のこのレース3着のタマモアーチストまでチャンスはありそうだが、さすがに9頭立てではそこまで印がまわらない。
◎アルドラゴン
○オキナワノドリーム
▲アグネスミステリー
△バンバンバンク
△シンボリシューマン