JBC3勝目、そしてGI(JpnI)8勝目がかかるブルーコンコルドに死角はなさそうだ。前走休み明けのマイルチャンピオンシップ南部杯JpnIは、直線逃げ込みを図るメイショウバトラーをとらえ2馬身差をつける完勝。8歳の今年もフェブラリーステークスGIでヴァーミリアンの2着、かしわ記念JpnIでボンネビルレコードの2着、そして前走の南部杯と、衰えは感じられない。園田コースは初めてだが、同じような右回りで小回りの名古屋1400メートルで行われた05年のJBCスプリントで5馬身差の圧勝があるだけに、マイナス材料にはならない。
対抗には、岩田騎手で臨むスマートファルコン。白山大賞典JpnIIIを制したあとは、JBCは除外対象だからと武蔵野ステークスGIIIを目指していたようで、たしかにJBCクラシックのほうならあっさり除外されていたが、スプリントの出走枠に入ることができた。これまで1600メートル以上しか経験していないが、折り合いに相当苦労しているように、むしろ掛かる心配がない短距離のほうが力を発揮する可能性がある。
重賞タイトルのないバンブーエールは、中央のダートオープン3連勝でここに臨んできた。特に3歳の期待馬ユビキタスを相手にしなかった前走ペルセウスステークスは圧巻。いきなりのJpnI制覇の可能性もある。
近走いまひとつのリミットレスビッドだが、園田1400メートルの兵庫ゴールドトロフィーを連覇。しかも昨年はトップハンデの59.5キロ。得意の舞台で逆転を狙う。
当初クラシックに出走するのではないかと見られていたアルドラゴンは、前走園田1400メートルの特別で強い勝ち方をしたことから、同じ舞台のスプリントにまわってきた。中央から転入後、園田コースは5戦5勝。こちらもコース適性が味方になりそうだ。
メイショウバトラーは、内で包まれると力を発揮できないタイプで、2番枠に入ってしまったのはいかにも厳しい。
JBCスプリント連覇のかかるフジノウェーブは、大井1200メートルでは圧倒的な強さを見せるものの、1400メートルではいまひとつ。長距離輸送も課題となりそう。
◎ブルーコンコルド
○スマートファルコン
▲バンブーエール
△リミットレスビッド
△アルドラゴン