NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
7月26日に行われた函館のラベンダー賞。道営勢にとっては、今年はなんとも残念な結果だった。直線、イグゼキュティヴが追い込むもハナ差の3着。地方馬にとって函館2歳ステークスJpnIIIへの出走権は2着までで、なんとも大きなハナ差だった。
そのイグゼキュティヴは牡馬だが、ホッカイドウ競馬からラベンダー賞に出走したそれ以外の馬はすべて牝馬。ラベンダー賞には当然のことながら今年2歳のトップクラスが出走したわけで、中10日で行われる2歳牝馬のこのリリーカップは「空家」状態になるかと思われた。が、ほぼ連闘で出走してきたのがアンペアだ。
ラベンダー賞でのアンペアは、スタートで煽ってやや出負け。すぐに前をふさがれてしまい、ほとんどレースにならなかった。それゆえレースでの消耗は少ないことから、ここに出てきたということらしい。栄冠賞では2着に負けたとはいえ、出遅れながらゴール前でネフェルメモリーを追い詰めたレースぶりは圧巻。出遅れグセは心配だが、ここでもスピードの違いを見せつけるだろう。
スピードならヒケをとらないのがメンバー中唯一の3勝馬、クラフィンライデン。前走旭川1000メートルのオープン戦を、良馬場で1分1秒5というタイムは優秀。アンペアが出負けするようなら、この馬が一気に押し切るかもしれない。
注目はイケノナイン。今年最初のJRA認定レースを好タイムで勝ち、今シーズンの開幕からいきなり2歳馬のレベルの高さを見せつけた馬。そのデビュー戦以来約3カ月ぶりの実戦となる。
オープン戦でクラフィンライデンに4馬身差2着のシルバーカテリーナは、勝ち負けまでは難しそうだが、どこまで差を詰められるか。
◎アンペア
○クラフィンライデン
▲イケノナイン
△シルバーカテリーナ