NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
福山桜花賞を勝って、福山サラブレッドのチャンピオンになったと思われたナムラベンケイだが、ここのところ精彩を欠いている。いや、実際に精彩を欠いているわけではなく、そう見えるだけだ。3走前の西日本グランプリは4着だが、地元馬では最先着。福山のサラブレッドは、現状全国区ではやや厳しく、この結果もしかたない。前々走のオッズパークグランプリ2008トライアルは、距離不足でアブソルートウインに5馬身差をつけられる2着、本番はさすがに距離不足に加え力も足りなかった。今回は、地元馬同士で距離もマイルとなれば再び中心視できる。ただ前回3月に行われたこのレースでは、コスモハードリカーに逃げ切りを許しているだけに、取りこぼす可能性もある。しかも今回、全馬54キロで、この馬だけ57キロなのも頭固定では狙いにくい。あくまでも連軸の中心か、3連単フォーメーションの1、2着で。
アブソルートウインは、さすがにオッズパークグランプリ2008では相手が強く勝負にならなかったが、マイルまでなら福山ではトップクラス。前々走のオッズパークグランプリトライアルに続いてナムラベンケイを負かす可能性も。
10歳の今年、福山に転入してきたブラックパワーは、福山で地元馬同士なら4戦3勝、3着1回と安定した成績。
3月の福山マイラーズカップ3着で、前走のマイル戦を差しきったリスティアグリーや、5月のカーネーション特別(1800m)でナムラベンケイに土をつけたことのあるファニーカイザーらにもチャンスはありそう。
◎ナムラベンケイ
○アブソルートウイン
▲ブラックパワー
△リスティアグリー
△ファニーカイザー