飯塚の期待の若手、長田稚也選手。2022年は連続優勝からスタート。そして2022年12月4日の飯塚オート優勝戦で目標としていた最重ハンデでの優勝を飾りました。その時の状態や気持ち、今後の目標などお話ししていただきました。
(取材日:2022年12月10日)
インタビュー / AKI
AKI:最重ハンデでの完全V!おめでとうございます!お気持ちいかがですか?
長田:ありがとうございます。やっぱり嬉しいですね。目標にしていた"最重ハンデでの優勝"だったので。けど、こんなに早くできるとは思ってもいませんでした。
AKI:車は何か扱っていたんですか?
長田:前節のミッドナイトからエンジンを丸々乗せ替えていました。クランクを買っていたので試してみたくて。最初は試走タイムしか出なくて1着が取れませんでした。試走も出ているしリプレイを見てもどこを扱ったらいいのか分からなかったんですが、おやっさん(飯塚27期:城戸徹選手)が「回転が上がってないね。」とポロっと言って。それを聞いて思うことをやってみたらそこから6連勝。めちゃくちゃ良くなりました。今までやったことないくらいに大幅にカム位置を扱ったらめちゃくちゃ上向いてびっくりしました。本当にわからないですね。なるべく固定概念は持たないようにしているんですが、まさかここまで良くなるとは(笑)振り幅が思ったよりも大きくてびっくりしました。
AKI:レースを見ていると捌きもスムーズに見えました!
長田:やっぱり乗りやすいと落ち着いて走れますね。周りが見えてるのかな。この人捌いたらここに付けようというように、先の先まで考えることができていました。エンジンが良いからこそレースの流れよく見えていたと思います。
AKI:自分なりにエンジンの手応えがある中でむかえた優勝戦どうでしたか?
長田:準決で少し扱ったところが良かったのかすごく感じが良くなって乗りやすくなりました。優勝戦は100点のエンジン。前のミッドでクランクを交換したのが1番大きいですね。ヘッドは川端さん(飯塚24期:川端孝選手)に頂いたヘッドで、確か初優勝した時のヘッド。夏場は替えたりするんですが、冬場はこのヘッドで走っています。クランク、ヘッドと相性も良かったのかもしれませんね。スタートで行かれたら厳しいと思いながら行かれてしまって。けど、走っていたら追いついていって。自分の車は直線がすごく出ていました。その点が最後の最後で着が変わったんだと思います。
AKI:最後の直線、差した感じはあったんですか?
長田:いや、自分が1着とは分かっていませんでした。なので、ずっと掲示板を見てたら"6"と数字が出て「6!!?差さった!!?」となりました(笑)本当に分からなくてびっくりしましたね。なので、驚きの方が大きかったですね。その後、ロッカー前に戻ったら先輩や同期が集まってきて「すげーやん!!」と言われてすごく嬉しかったです。
AKI:2022年、本当に勢いある1年でしたよね!?
長田:そうですね。年明けから2節連続優勝から始まって、年末も優勝することが出来て、まさかこんな1年になるとは思ってもいませんでした。最重ハンデでの優勝はやっぱり違いますね。
AKI:今年、最重ハンデになって優勝されましたが、最重ハンデでも戦えているという感覚はありましたか?
長田:ハンデが軽くなることなくこの位置で戦えているというのは感じますし、捌きの面でも以前よりは成長していると思います。フライング3本が自分を苦しめたけど、結果的には自分を成長させてくれたかなとも思います。3本もフライングがあれば優出すら厳しいと思っていたんですが、いざ優勝して考えた時に良い試練になったなぁと。ダメなことなんですけどね、フライングを溜めることは。けど、捌きの面で自分は成長できたと思います。自信もついて車を内に向けられるようにもなりました。ただ、普通開催だと戦えているという感覚はあったんですが、グレードになると厳しいなという感じ。まだまだ課題は沢山あるなと感じました。捌きもだし、展開作りの主張の仕方がまだまだ足りないです。みんな「そこ俺の場所やけど?」みたいな感じで入ってきます(笑)そうなると、車を引きたくないけど引かざるをえない状況になって。力の差を感じました。
AKI:前回のインタビューでは、"一度最重ハンデになったら戻らないよう"にというお話もされていました。有限実行でしたね!
長田:ハンデのことは意識していました。最重ハンデになって苦しい時期もあったけど「絶対に前には行かないぞ!」と思いながら。ハンデ下がって最初の頃はなかなか上手くいかなくて、最重ハンデの壁はデカいと思いましたね。10m前とずっと後ろで走ってきた選手は全然違います。けど、やっぱり後ろから走る方が楽しいし「この位置におりたい!」と思って頑張りました。
AKI:自分の武器はなんだと思いますか?
長田:やっぱりスピードじゃないですかね。試走タイムもですし、周りからも言われるので、武器はスピードです。練習でもただ回るだけじゃなくて田中進さん(飯塚27期:田中進選手)をイメージしてみたり、インコースでコーナー突っ込んでみたり色々試しています。3.30のスピードがあれば3.40の選手を捌くのに余裕はできるし、スピードは武器だと思います。
AKI:充実の2022年になりましたが、2023年はどんな年にしていきたいですか?
長田:2022年は充実した反面、グレードレースで悔しい思いをしてきました。ダイヤモンドでフライング、若獅子で試走落車。2023年はグレードレースでの活躍を目標に頑張りたいです。後は、S級になりたいですね。去年の初めに最重ハンデになって苦しんで、SGグランプリに出られなかったことがめちゃくちゃ悔しくって。同期も活躍してグランプリに乗っていて、自分は裏開催で悔しくて悔しくて。これならS級になるしかないと思いました。S級になれば全部のSGに出られるので、S級になるのも目標ですね。
AKI:改めて2022年を振り返るとどんな1年でしたか?
長田:選手になって4年目。2022年は自分にとって大事な1年になったと思います。これからの選手人生の分岐点と言ってもいいくらい大切な時間です。そして、中村政信さんを偲ぶ開催で勝てたというのも嬉しいですね。直接走る姿を見たことはないですが、YouTubeとかで見て凄い選手なのは知っていました。大きなトロフィーはリビングに飾っています。飯塚の先輩で「トーマス」という偉大な名前の付いた開催で優勝できたのは本当に嬉しいです。
AKI:それでは最後にここまで読んでくださった皆様にメッセージをお願いします。
長田:これからも一生懸命走ります。応援よろしくお願いします。
(2023年1月4日山陽ミッドで優勝を飾り、最高のスタートとなりました!今年も活躍に期待です!!)
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
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