山陽所属の33期。2020年8月にスタート練習時の事故によって左足のスネと足首を開放骨折した佐伯拓実選手。同年11月に復帰もまだスタートの恐怖心は残っている。一歩ずつ前に進んでランクアップとハンデの重化を目標に突き進んでいます。選手になるきっかけや選手としての今を聞いてきました。
(取材日:2021年2月24日)
インタビュー / 内野久照
内野:ご出身は。
佐伯:山口県防府市。
内野:身長・体重は。
佐伯:171cm56kg。
内野:痩せましたか。
佐伯:皆さんにそう言って頂けるのですが太りました、頑張って落としたいと思っています。
ケガする前は体幹を鍛えていました。長友佑都選手のYouTubeを参考にしていました。今は、思いっ切り走る事が出来ないので歩く事を行っています。体力や筋肉が落ちたので普段の生活からしっかり出来る様に立て直しています。痩せる努力としては夜ご飯を抜いています。
内野:これまでスポーツはやっていましたか。
佐伯:小学校低学年からずっとサッカーをやってきました。高校では防府西高校サッカー部に所属。社会人では1・2年プレーをしていました。今では観る方が楽しくて海外はもちろんですがJリーグを良く観戦しています。ずっと中村俊輔選手が好きでしたね。レノファ山口やサンフレッチェ広島の試合をスタジアムまで応援に行っています。
内野:サッカー観戦はどんなところが好きですか。
佐伯:観戦していて盛り上がるところの雰囲気が好きですね。サッカーが好きすぎて、レースが無い日はサッカーざんまいです。
内野:オートレースとの出会いは。
佐伯:父親の影響です。父親がオートレースを大好きだったので片平巧さん(元船橋19期)のたくみを僕の名前に頂いたと聞いています。家には昔の出走表がいくつもありますしオートレースマガジンはほぼ全巻揃っていると思います。山陽オートには2・3歳頃から通っていました。ただただ格好いいなと思っていました。片平巧さんを応援していました。
山陽では浜野淳選手(山陽24期)が好きでした。選手になる前は客として来ていたので正門で浜野さんと一緒に写真を撮って頂いた事があります。もちろんその写真は携帯の中に保存されています。
内野:オートレースの試験はいつ受けたのですか。
佐伯:高校卒業して31期を受けたかったのですが車関係の仕事に就きました。社会人になって5年ほどたっていた時に『いつか新しい事にチャレンジしたい』との思いからオートレースの試験を受ける事にしました。プロの選手になりたいと思いました。31期と32期は受けず33期の試験に挑みました。33期の受験に当たってはジムに通い筋トレや走る事で体力強化に励みました。サッカーをずっと続けていたのがいい方向にいったのかもしれない。一発で合格した時は信じられなかったです。
内野;養成所はいかがでしたか?
佐伯:養成所では食事が楽しみでした。
内野:辛かった事は。
佐伯:朝の教練ですね。慣れたらなんてことはなかったですが慣れるまではきつかったし辛かったです。
内野:嬉しかった事はありますか。
佐伯:競走車6をもらった時は興奮しました。あこがれの職業、オートレーサーに近づいた瞬間でした。
内野:デビュー戦は。
佐伯:もちろんデビュー戦は8着です。
内野:デビュー初勝利は覚えていますか。
佐伯:気持ちがいっぱいいっぱいだった事は覚えています。全然結果が出ていなかったので嬉しかったです。
内野:師匠、西崎洋一郎選手(山陽22期)とは。
佐伯:師匠の西崎さんは厳しいけど優しいところも沢山あります。レース後は的確にアドバイスをしてくれます。調子が上がらず他の先輩にも色々と教えて頂いている中、結果を残せずB級に落ちてしまった。2021年4月からもB級です。今もハンデが30m前になり辛いですよね。
内野:今の状況はご自身ではどう思われていますか。
佐伯:全てが足りない。満たしている所がない。人より優っているところがありません。
体重制限もそうですね。減量しないとですね。一流選手はそういうところからしっかりやっている。自分もしっかりと体重管理をして皆に追い付けるようにしたい。早く追いつきたいという気持ちしかない。昨年ケガをする前の節くらいにスタートが少し切れる様になっていたのにスタート事故でケガをしてしまって悔しかったですね。結果が全ての世界です。エンジンがどうのこうのはあるけどそんな次元の話ではない。今の課題は技術ですね。操縦能力をあげる事です。練習して捌きを身に着ける。これを徹底したいです。
内野:目標にあげている事は。
佐伯:SGに出たいです。まだ優勝がないので初優勝を決めたい。
内野:どう取り組んで行きますか。
佐伯:今のままじゃ何一つ達成できない。ここぞという時のメンタルが弱い。
落ち込む事がある。よく悩みますね...。でもネガティブに考えても仕方ないと思うので、次A級に復活したらB級には落ちないという気持ちで挑みます。『一走一走しっかり走り続けるだけ』です。結果が全てだけど色々と気にせずに頑張るしかないですもんね。
内野:今、達成したい事があるのですね。
佐伯:デビューから応援して頂いている人が沢山います。その人達にまだ恩返しができていない状況です。ケガをする前はもちろんですがケガをしてからも特に西崎さんや周りの先輩方に迷惑を掛けっぱなしだった。結果を残して恩返しをしないといけない。今の状況が悔しくてたまらない。こんなに教えてもらっているのに応援してもらっているのにこのままじゃ終われないです。
レース以外のところでは体重管理です。努力して積極的に取り組んで行きます。体重は53kgまで落とします。
内野:佐伯選手にとってオートレースとは。
佐伯:あこがれの職業でした。本当に選手になれて良かったです。選手になれなかった人の分まで頑張りたいですね。人の為に頑張らないといけないですね。家族を持てばもっと気持ちも入るのかもしれない。
内野:練習着のこだわりは。
佐伯:好きなサッカーチームのロゴを入れています。LIVERPOOL(リバプールFC)です。
内野:スタートする時は何を考えていますか。
佐伯:スタートラインについて左手を胸に当てて気持ちを落ち着かせています。気持ちが先走り焦ってしまうので落ち着け落ち着けと言い聞かせています。
内野:33期は今年の7月でデビューして4年です。
佐伯:『人としてもっと成長したい』ここは自分を成長させてくれる場所だと思っています。
レース場ではレースの事に集中できるようにしたい。
内野:ライバルは。
佐伯:ライバルはまだ作りたくない。気にするとすぐ焦ってしまうので集中できなくなるので...。また同じいつか同じ質問をされた時には『ライバルは自分です』と言えるようになりたいですね。
内野:ファンの存在。
佐伯:選手になって見てもらえる側にいる。いつかの僕のように金網の向こうから応援しているファンの皆様に勇気を与えられるような走りをしたい。そんなレースが見せられる選手になりたい。
内野:オッズパークをご利用の皆様、ファン皆様へのメッセージをお願いします。
佐伯:これからもエンジン整備も乗る腕も磨きますので応援宜しくお願いします。
MCうっちぃ!こと内野久照 オートレース歴16年。好きな選手は浦田信輔選手。現在飯塚オートでMC、山陽オートで実況を行っています。年間約180日間選手ロッカーに潜入し取材もこなすMCです。オートレースを盛り上げたくFBでは飯塚オート盛り上げ隊、Twitterではオートレース盛り上げ隊にてロッカーフォトや選手情報配信しております。
最近では場外車券売り場にてオートレースの解説予想を披露し自腹車券勝負に挑んでいます。オートレース大好き九州男児が展開する魂の大胆予想にご期待下さい。
昨年2020年はGIチャンプの仲間入りを果たし、数多くのビッグレースを経験した長田選手。まだまだ課題が山積みと自分に厳しく更なるステージを目指している。山陽オートの次世代を担う一人、長田恭徳選手のお話をお届けします。
(取材日は1月31日)
インタビュー / 内野久照
内野:身長、体重、くつのサイズを教えて下さい。
長田:身長は164cmか165cmで体重は51kgです。靴のサイズは25.5cmです。
内野:鍛えていますよね。
長田:プロテイン飲んで筋トレしています。(笑)
内野:2021年1ヶ月過ぎましたが。ここまでいかがですか
長田:今年ですか?普通です。普通...。むしろ悪いかな。
良くはないと思う。
内野:どの開催に向けて調子を上げて行こう、開幕ダッシュして行こうなどはなかったですか?最初のGIや例えば浜松のSGを目標にしているなどは。
長田:SGだからとかGIだから頑張ろうとかじゃなくて一般戦でも一走一走かなと思って走っています。その積み重ねだと思っているので。
内野:明確な目標は立てなかった?
長田:今年ですか?
内野:今年の目標は?と前回の山陽開催で聞いたら「教えないって」冷たかったですよね。(笑)
長田:目標は無い事はないです。でも、う~ん、言わな~い。(笑)
内野:初めてのS級(後期ランク・S37・2020年10月から2021年3月)はここまでいかがですか。
長田:やっぱりS級は厳しいですよ。色々と。
内野:4月以降はS級に残れそうですか?
長田分:分からないですけど微妙じゃないですか。
内野:S級は大変でしたか。
長田:まだS級ですけどね。(笑)
内野:例えば何が厳しかっですか。
長田:枠も外だしスタートもみんなが速いしスピードも速いし全部ですよね
それと展開作りでしょう。全てが厳しいですよ。
内野:エンジン作りは。
長田:エンジンですか...。
内野:他のS級とのエンジン比較は。
長田:試走タイムが変わるわけではないので、例えば僕が3.35で他が3.28じゃないから、まあ変わる時もあるけど分からないですけどね。腕の差ですよ。人間、人間の技術。
内野:捌き操縦技術ですね。
長田:一瞬の判断とか車を付ける位置とかレースの組み立てが重要ですね。
内野:そこをクリアするのが目標となりますか。
長田:最高ハンになってずっとそうなのですが、スタートもそうだし展開作りもだし、
課題にはしているのですが難しいです。
同じレースが二度とないから。似たような雰囲気はあるけどまったく同じというのはないから難しいですよね。
内野:同じ状況にならない。レースは一発勝負という事ですね。
長田:一発勝負やし自分のエンジンとタイヤや相手のエンジンとタイヤの兼ね合いもあるし色々と同じ状況は二度とないので...。
内野:ここが打破できないというところはありますか。
長田:捌きもだしスタートもそうだしスピードも足りないし全部ですよね。
内野:自分を厳しく追及しているのですね。
長田:それが現実ですから。
内野:僕はずっとデビューから見ているけどスタートがもう少しねって思うときがある(笑)
長田:普通っすよ。皆が早いんですよ。(笑)
内野:スタートはタイミングじゃない。
長田:タイミングじゃないですよね。
タイミングでカバーできるところもあるかもしれないけど。
内野:何が難しいのでしょうか?
長田:飛び出し...。
内野:タイミングとは違う。
長田:タイミングじゃないですよ。角度があるときはいいですけど角度がない0mオープンになったら飛び出しが重要です。僕の考えですよ。3、4コーナーまでがスタートと思っています。例えばですがスタートラインからゴール線までの100mを考えた時に、自分が3秒で100mを行けるとするじゃないですかもちろん他の人も3秒ですよ。同じ100mだから一緒だけど50mと50mに分けたら分かりやすいと思います。1秒で50mに到達して残りの50mが2秒の人と最初の50mが2秒で残りの50mが1秒の人では最初の50mが1秒の人の方が結果は早いということです。タイミングじゃないですよね。最初の飛び出し「初速」っていうのですかね。
グーンっと行って1,2コーナーが勝負じゃないですか。ドーンっと行って行かれた人、遅れた人は引かないといけなくなる。
0mオープンで自分が内枠にいてそれをされたら包まれる訳ですよ。スタートはタイミングではなくて飛び出しで「初速」が重要という事です。
内野:近くにお手本がいらっしゃるじゃないですか
長田:藤岡さん(藤岡一樹選手・山陽29期)ですよね。
内野:藤岡選手に追いついて来た感はありますか?
長田:いやいや藤岡さんはまだまだ遠いですよ。
藤岡さんは自分の考えがブレない人ですし。スタートもそうですが自身を持っている。勝負どころで0台で切るじゃないですか。藤岡さんはまぐれじゃない。ちゃんと0.01を狙って0.01で切りますからね。そのタイミングは適当ではないですよね。勘じゃないですよ。そこがすごいですよね。アドバイスもらいましたよ。「お前は伸ばすタイプだけど伸ばすタイプでも飛び出しでカバーしないといけない」と教えて頂いた事もあります。教えてもらってできる事ではないから勝手に藤岡さんを見ていますよ。ロッカーが近くじゃないですか。だから調整しているところを兄貴ですから見ていますよ。調整している部分が色々あるんですよね。例えばクラッチのあそびの部分だったりとかセッティングだったりとか「しれっ」と見て「なるほど」俺もやってみようって...。
内野:昨年はGIタイトルを奪取。地元開催の大会で優勝しました。初代チャンプに輝きました。
長田:忘れました。過去の栄光なのでそういうものですよ。嬉しかったですよ。嬉しいですよ。それを1年も2年も3年も言うつもりはないです。過去は過去ですから...。
内野:デビュー8年目。これまでを振り返っては。
長田:きつかったですよ。未だにきついし精神的にもです。
最初の5年6年かな。藤岡さんに怒られすぎて...。
僕も高校生上がりで若かったから「なんで!くっそー」と思っていました。
たくさん迷惑を掛けたと思うんですよ。バイクに乗った事がなかったですし言っている事、怒られている内容が分からなかったですね。
よく落車しましたしね。デビューしてから練習でもレースでも落車が多かったです。
同じような落車を何回もしました。藤岡さんには「何回同じ落車するん」と言われた事もあった。無駄な落車なんかはないと思うけど分からないけどとにかくよく落ちました。
内野:今年取り組み始めた事はありますか?
長田:またスタートの話になるけど。今年ではないけど前回の選手権(2020年11月・川口開催)が終わって取り組み方を変えました。
一昨年の選手権(2019年11月・飯塚開催)でフルボッコにされてボコボコにされて
これじゃダメだと思って色々と試行錯誤しながらスタートの改善に取り組みました。そしたらたまたま巡り合わせで運とかもあって展開作れるようなスタートが切れたりしてGIが取れたんですよ。
GI取れてこのスタートが切れればいいかなと思って川口選手権に行ったわけですよ。
またボコボコですよ。今度もフルボッコですよ。
開催中に自分を見失って2日目から今までやった事ない事をやり始めてガチャガチャにやり始めたんですよ。その時点で負けなのですけどね。自分の中でも今年は負けた。
また負けたけど。次こそはと思って違う事をやり始めたのが昨年の11月初旬の事です。
今まではスタートもがむしゃらにやってたんでしょうね。
これまではこのセッティングにしてみよう。そしたらドーンと切れた。
このセッティングだったら切れんかったみたいに何というのか漠然とした状況だった。
「究極の究極」まで行ってなかった。こだわりが少ないスタートだった。
内野:今、スタートを克服したらもっと戦える?
長田:それは分からん。武器が欲しい。それは間違いない。
大きいところで活躍する人、グレードレースを取る人は「スタートは絶対条件」。
僕も絶対の条件、武器を作らないと行けない。いつも並んだスタートの新聞予想はだいたい先攻されているので。悔しいですよ。まあいいんですけどね。
内野:具体的な方法は。
長田:今までやりよった事をガラッと変えている。
いろいろ細かい所も気にし始めた。それが選手権で通用するかは分からないけど。
内野:今年は選手権のリベンジですか?
長田:出られるか分からない。そんな甘いものじゃないですから。
内野:選手権出場が目標ですか。
長田:今まで通りです。いつも通りレベルアップを目指すだけです。
小さい事の積み重ねがGI、SG、スーパースターに繋がる。
僕にはこれしかない。オートレースしかないので覚悟を持って取り組んで行く。
内野:長田選手にとってファンの存在。無観客レースもありました。
長田:無観客だからお客さんの為にとか有観客だから誰かのためにとかではなく「自分の車券を買ってくれている人」の為に最後まで諦めないように走るだけです。
例え後ろを走っていても4着5着争いでも競り勝って一つでも上の着を目指す。その積み重ねが3着争いや優勝争いに繋がると思っている。まだ結果は出ていないけど...。
内野:長田恭徳の売りは。ここを見て欲しい所は?
長田:「最後まで諦めない」ところかな。それが伝わっているかは分からないけど
もしかしたら諦めているように見えるかもしれんけど僕は絶対に諦めてないですから。
内野:ライバルはズバリ
長田:「ライバルは自分」というか。
誰かと比べるのではなく1年前の自分と比べて今はどうか半年前の自分と比べて何が変わったかですかね。その積み重ねがSGの優勝戦のメンバーに近づける事だと思っている。一気に鈴木圭一郎選手(浜松32期)にはなれない。いきなり青山周平選手(伊勢崎31期)にはなれない。ちょっとずつだと思っている。
内野:仕事にすごく没頭されているのが伝わってきます。ここまで順調には来てますか?
長田:ここまで順調というかS級になりたかったので見えなかった事が見えました。
最高ハンになっても内枠と真ん中で違うし真ん中と外ではもっと違う。
僕はハンデが下がって更に外に行ってランクが一個でも上がればうれしいです。
内野:仕事の話ばかりでしたが仕事以外で楽しい事は
長田:最近は楽しい事はあまりない。
内野:休日は何をしていますか?
長田:寝ています。
内野:レース場では眠れていますか?
長田:こんな事はあんまり言いたくないけど、正直眠れない事がある。
2分間の競技のために色々と手を動かして時間を費やしてやっているのに負けた時は本当に悔しい。8着でもやり切った8着の時は力不足だと思うけどこの展開で俺何しよんかなと思ったりしたレースの後は眠れない事が多々ありますよ。
内野:大切にしている言葉はありますか。
長田:無いですよね。好きな言葉とか大切にている言葉とか僕はロマンチストじゃないのでないかな。(笑)
内野:ストレス発散方法は
何だろうな。服を買う事。黒を選ぶ事が多いかな。
それとドライブですね。キャンプ行ったりもするけど最近は仕事が忙しく行けていない。
あっ!本を読んでいます。音楽聴きながら読んでいますよ。漫画も読むし「いい話100」みたいな自己啓発系ですかね。アスリート系の話を読んでいます。
内野:おすすめのアーティストは。
長田:ONE OK ROCKとUVERworldですね。
いい曲はたくさんあるけどワンオクの「キミシダイ列車」「努努‐ゆめゆめ」は聴いて欲し
いです。
内野:これからはやりたい事は。
長田:やりたいことはいっぱいある。
シーバス釣りはやりたい。シーバス釣りたいですね。餌触れないので釣りはルアーだけです。
内野:弟さん稚也選手(長田稚也選手・飯塚34期)の存在は。
長田:気にしていないです。年が離れ過ぎてしゃべる事がない。
正樹さん(田中正樹・飯塚29期)や飯塚の先輩方が見てくれているので僕が口出すことじゃないですから。
内野:最後に自分の事を分析すると。
長田:気分屋ですかね。(笑)
内野:これからも長田兄弟を応援させて頂きます。
長田:ありがとうございます。宜しくお願いします。
内野:オートレースファンの皆様、オッズパークをご利用の皆様へのメッセージをお願いします。
長田:メッセージはこれしかないですよ。「山陽所属の長田を宜しくお願いします」です。
内野:長田恭徳選手には開催が終わった次の日にファミレスにて取材をさせて頂きました。選手ロッカーでの取材は制限がありできない状況の中、選手の協力に感謝の気持ちでいっぱいです。コロナで大変な時にありがとうございました。長田恭徳選手は、山陽を代表する選手になってくれる一人だと思っています。是非、皆さんも長田兄弟の活躍に期待して下さい。次回の選手インタビューをお楽しみに。ありがとうございました。
MCうっちぃ!こと内野久照 オートレース歴16年。好きな選手は浦田信輔選手。現在飯塚オートでMC、山陽オートで実況を行っています。年間約180日間選手ロッカーに潜入し取材もこなすMCです。オートレースを盛り上げたくFBでは飯塚オート盛り上げ隊、Twitterではオートレース盛り上げ隊にてロッカーフォトや選手情報配信しております。 最近では場外車券売り場にてオートレースの解説予想を披露し自腹車券勝負に挑んでいます。オートレース大好き九州男児が展開する魂の大胆予想にご期待下さい。
浜松所属の32期、女子レーサー。年末のガールズ王座決定戦では8枠から見事な追い上げをみせた。結果として2着、2代目女王にはなれなかったが、近況は捌きも身につけ最重ハンデ10m前の位置に定着。この後がますます楽しみな選手の1人です。近況の状態、今後の目標、後輩の女子レーサーへの想いなど、お話しをお聞きしてきました。
(取材日:2021年2月8日)
インタビュー / AKI
AKI:近況、2月2日に地元で優出をしたりと車の状態は良いんじゃないですか?
岡谷:エンジンはしばらく良い状態が続いていますね。昨年の11月にクランクを交換してから良くなりました。以前、ちょっとだけ乗っていたクランクなんですが、そのクランクにしてから良い方向にいきました。その際に、フォーク周りを扱ったらドドドがすごく軽減して。ハネが軽減したのも大きいですね。
AKI:車が上向いた状態での年末、ガールズ王座決定戦に臨んだんですね!
岡谷:はい。けど、あのレースは自分が下手すぎました...。
AKI:どの辺りでそう感じたんですか?
岡谷:レースの序盤ですね。前の選手とコースがかぶってしまって。「どこにいこうかな?」と考えていたら残り2週になっちゃって。「やばい、急いで急いで!」と内心思っていました。焦りながらで、結局ギリギリ間に合いませんでした。
AKI:以前は、優勝してハンデが重くなると戦えず、また元のハンデ位置に戻ってしまうということが多かったと思います。けど、今は最重ハンデの10m前に定着したんじゃないですか?
岡谷:そうですね!やっと10m前でもなんとか戦えるようになってきました。前の選手の捌き方をレースで覚えていけています。前は捌けなかったところが捌けるようになった。場数踏んで少しずつですが捌く力がついてきたかなと感じています。練習だと一対一なら捌く練習が出来るんですが、レースは何人も重なっての捌き。そこが少しずつ出来るようになった。もちろん、まだまだですけど。
AKI:少しずつ手応えを感じているんですね!
岡谷:そうですね。レース道中、今まではどこに車を持っていけばいいのか分からなかったのが、今は自分が行くべき道が少しずつ分かってきました。そこが、今この位置でなんとか戦えている理由だと思います。
AKI:エンジンの整備に関してはいかがですか?
岡谷:前は良い時は良いけど悪い時は立て直せなかった。けど、今はドボンが無いというか、悪い状態が長く続くというのは防げています。ちょっとダメになっても立て直せるようにはなってきたかなと思います。
AKI:岡谷選手は車に向かって整備をする姿をよく見かけますし、他の選手からもそのお話を聞きます!
岡谷:車に向かってる時間は多いですね。エンジンが悪くなったら良くなるまでずーっと扱っています。元々、機械いじりは好きだったので、エンジンの整備も奥が深くて面白いです。自分がやった事が上手くいくと余計に面白いというか、「よしっ!!」ってなります(笑)
AKI:機械いじりお好きだったんですね。
岡谷:そうですね。選手になる前は製造業でしたし、細かい作業も苦じゃ無いです。整備するのは好きですね。
AKI:スタートに関してもキレが良くなっていませんか?
岡谷:今のハンデ位置になるとスタートを早く出ないと戦えないんで、クラッチのセッティングや切り方を色々試しています。少しずつ良くなっています。
AKI:雨、湿走路に関してはいかがですか?
岡谷:雨は全く乗れなかったんですが、ずっと練習していたら8着などの大敗はなくなりました。以前、グリップを開けて大きなコースを回る走りをしていたんですが、今は走路的にインコースしか効かないので、内の練習をずーっとして。そしたら、実戦でも出来るようになりました。元々は開けて走りたかったんですが、内を練習していたら乗れるようになって雨のインコースも楽しいと思えるようになりました。経験値がないのでとにかく練習するしかないですね。
AKI:今の自分に1番必要なもの、課題はなんですか?
岡谷:んー。スタート力です。。。と、捌き(笑)
AKI:2つですね!(笑)スタートは少し良くなっているというお話ですが、まだまだという事なんですね。
岡谷:はい。今の位置ではなんとかなっていますが、最重ハンデになったら通用しないと思うので。ハンデが下がっても戦えるようなスタート力をつけたいです。
AKI:どんなスタート、この選手の様なスタート力というのはありますか?
岡谷:んー。宏和(浜松32期:鈴木宏和選手)ですね。練習で並ぶこともあるんですけど、やっぱり速いですね。
AKI:捌きに関してはどんな捌き方を目指しているんですか?
岡谷:綺麗な捌き。危なげのない捌きです。
AKI:岡谷選手の走りは綺麗というか、事故が少ない、冷静さがある様な気がします。
岡谷:そうですね。以前、落車して、事故して、人を怪我させたりしたので。綺麗なレースを心がける様になりました。けど、今は綺麗なレースをしたいという気持ちが裏目になっているというか。前を走っている選手にも「岡谷だったら捌いてこないだろう。」と思われてしまったりすると思うので。それを超えるエンジン作りと捌きを磨いていきたいですね。
AKI:課題をお聞きましたが、目標はなんですか?
岡谷:記念は取りたいですね。ある先輩に「記念は取れない。」と言われたので、言われたからには取りたいです!(笑)近い目標としては、今のハンデ位置で優勝すること。今まで3回の優勝は今の位置よりも10m前での優勝なので。
AKI:女子レーサーが増えてきました。そのあたりはどう感じていますか?
岡谷:"よりちゃんとしなきゃ!"と思いましたね。上が大した事がなかったらだめじゃないですか。目標になる様に。「先輩たちがあんなにやっているなら私達もやらないと!」と思うじゃないですか。そう思ってもらえる様にしなきゃと、それ相応の成績を残さないと思っています。大したことないなと思われても嫌ですしね。
AKI:女子だけのレースに関してはどうですか?
岡谷:女子だけになるといつものコースと変わってくるので、その辺りはレース前にイメージをしたり、コースを考えたりしています。この前のガールズ王座は考えすぎて仕掛けが遅くなってしまいました。
AKI:宏和選手のお話が出ましたが、32期はとても仲が良いですよね。
岡谷:そうですね。それが良い方向に向いていると思います。やっしー(伊勢崎32期:松本康選手)がまとめ役になっていて、みんな仕事もしっかりしますし、車にも向き合います。同期に負けたくないというよりは、一緒に強くなっていけたらと思っています。それは、女子選手にも思ってて。バイク経験がなくても出来るところを見せたいですね。後に続く様に。強い女子選手が1人2人飛び抜けるんじゃなく、全体的にレベルアップして速くなれればと思っています。自分を抜くくらい速くなって欲しい。もちろん自分も頑張ります。「女子だから」と言われない様に。
AKI:話は変わって、岡谷選手の現在の生涯賞金額はこちら(お見せしました!)
岡谷:すごいじゃん!!(笑)けど、手元にはない!(笑)
AKI:ない!(笑)やはり、仕事にお金がかかりますよね。
岡谷:そうですね。パーツ代などお金がかかります。いつの間にかなくなってます。
AKI:貯金はされるほうですか?堅実なイメージがありますが!
岡谷:たしかにそうかも。社会人の癖であまりお金はつかわないです(笑)家計簿をつけて食費1万円生活とか当時はしていました(笑)今も貯金をして、欲しいものをぼん!っと一気に買うタイプ。1番近いのでいうと車を一括で買いました。欲しいと思ったら貯金をして買うタイプです。
AKI:凄い!!!!次に欲しいものは?
岡谷:んー...家?(笑)自分の家が欲しいです(笑)頑張って稼がないとですね。
AKI:選手になって今年で8年。選手というお仕事はいかがですか?
岡谷:仕事は楽しいですし、良い仕事だな~と思います。自分がやった分だけ返ってくる仕事ってあまりなくないですか?社会人10年やってて尚更感じます。選手になるということはもちろん危険も伴いますが、やり甲斐もあってお金ももらえて。良い仕事です。選手になれて良かったなって本当に思います。
AKI:オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
岡谷:これからもコツコツ頑張りますので応援よろしくお願いします。
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
伊勢崎所属の33期。昨年10月29日に地元伊勢崎でデビュー初優勝を飾り、年末にはスーパースターガールズ王座決定戦で2代目女王に輝いた。昨年を振り返って頂き、今後の目標や課題などをお聞きしてきました。(取材日:2021年2月1日)
(写真提供:伊勢崎オートレース場、JKA)
インタビュー / AKI
AKI:まずは、昨年末のスーパースターガールズ王座決定戦、2代目女王おめでとうございます!
田崎:ありがとうございます!
AKI:少し時間は経ちましたが、お気持ちはいかがですか?
田崎:ハンデがあったっていうのはありましたが、素直に嬉しいです。
AKI:竹内正浩選手(伊勢崎21期:竹内正浩選手)からはなんて声をかけてもらいましたか?
田崎:女子戦の時は一緒の斡旋ではなかったので、レース後におめでとうLINEを頂きました。師匠に2020年の目標は「優勝と女子戦で1着」と言われていたので、達成出来て良かったです。
AKI:ガールズ王座は一発勝負でしたが、当時のエンジン状態はいかがでしたか?
田崎:エンジンの状態はずっと良かったので、特には大きく扱わずガールズ王座に臨みました。試走的には、あんまり良くないかな?と思ったんですが、タイヤが良かったので何とか。タイヤは他のレースでも使ってて、持ってる中で1番良いものでした。
AKI:レースを振り返って、前にも後ろにも選手がいる中の競走でした。
田崎:まずは同ハンよりスタート出ないといけないと思っていました。同ハンを道中で捌くのは厳しいと思っていたので。なので、スタートをまずはしっかり決めて、早めに前を捌けるようにと考えていました。
AKI:女子だけのレース、通常のレースとはなにか違いはありますか?
田崎:女子は大きなコース取りをするので、あまり大きなコースを走らないように、コースがかぶらないように意識していました。なので、ガールズ王座の時は、いつものコースよりもインコースを、インコースが開いたら飛び込めるようにイメージしていました。
AKI:先頭に立った時の気持ちは?
田崎:割と早めに先頭に立てたんですが、あまりペースが上がらなくって。けど、とりあえず逃げるしかないので、あとはグリップを開けて走るだけ!と思っていました。
AKI:先頭でゴールチェッカーを受けた時の気持ちはいかがでしたか?
田崎:岡谷さん(浜松32期:岡谷美由紀選手)が見えていたので、最後差されたかな?と思っていました。なので、確信はなくって。ロッカーに帰ってきて、周りの選手に言われて優勝したんだ!と気付きました(笑)優勝したと分かった時は、「差されてなくて良かった」と思いました。
AKI:年末のあの舞台での表彰台はいかがでしたか?
田崎:初優勝した時はアフター6ナイターで、優勝インタビュー自体がなく、年末の川口が初めての表彰台でした。レースより緊張して、固まってしまいました(笑)。インタビューでもなんて言おう、、、とかなり緊張していました。けど、お客さんの顔も近く、祝福の言葉も聞こえたのは嬉しかったです。
AKI:2代目女王に輝きましたが、なにか変化はありましたか?
田崎:んー。あまり変化はないですね。2代目女王になったからといって変わらず、いつも通り走れています。
AKI:昨年、試走タイム3.29というタイムも出ましたが、手応えはありましたか?
田崎:いや、いつもとあまり変わらない感じで(笑)体感的には分かりませんでした。けど、直線の伸びがいつもより良い感じがしました。エンジンとタイヤの兼ね合いって大切なんだなと思いました。ただ、まさか29というタイムが出てるとは思ってなくて、自分でも出るんだな~と思いました(笑)
AKI:試走タイムが出ると人気を背負うことにもなりますが、その辺りは意識されましたか?
田崎:意識しましたね。試走が良いときは緊張します。けど、その時は1着が獲れたので良かったです。基本的には気持ちが大きく左右されないというか、力が入り過ぎたりするタイプではないと思います。わりといつも通り走れています。
AKI:凄い!あまり気持ちでレースが乱れることはないんですね!けど、表彰式は緊張したということですね!(笑)
田崎:はい!!めちゃくちゃ緊張しました(笑)あと、レースはまだハンデもあるので。
AKI:少しずつハンデも下がってきて、現在ランクがB-6です。A級も見えてきましたね。
田崎:実は、採点除外のレースがいつも良くって...どうなんですかね(笑)けど、自分なりに捌きなど練習して、上手くいったりいかなかったりはしますが、少しずつ分かってきたかな?っていうのはあります。
AKI:スタートに関してはいかがですか?
田崎:スタートもムラがあります。けど、エンジンが良い時は出ていく感じがあります。やはりエンジンの状態に左右されるんだなと思っています。
AKI:雨に関してはいかがですか?
田崎:雨は乗れないですね(苦笑)どこを自分が走っているのか、走って良いのか、曖昧だし、自分のコースが定まっていません。恐怖心はないんですが、湿走路はつかめていません。なので、とにかく練習ですね。
AKI:ここまで、エンジンが良い状態が続いているというお話ですが、状態が良くなったキッカケはなんですか?
田崎:昨年の秋に、同じ派閥の選手が以前使っていたヘッドを綺麗にして、カムとか新品にして。それまでは、交換したからといってエンジンが良くなるとあまり思ってなくあまり扱ってこなかったんですが、やってみたら良くなって。全然変わりましたね。この時、エンジンも重要なんだなと思いました、気付くのが少し遅いんですけど(笑)
AKI:ヘッド交換をしてからのレースはいかがでしたか?
田崎:交換した節に初優勝しました!初日からエンジンの感じが変わって、タイムがガラッと良くなりました。たまたまヘッドが良かったのか合ってくれました。そのまま、年末までいきました。
AKI:初優勝したレースは師匠の竹内正浩選手と一緒でしたよね。
田崎:はい。レース後にすぐおめでとう!と声をかけてもらいました。
AKI:初優勝した時の気持ちはいかがでしたか?
田崎:まさか優勝出来るとは思っていなかったので、「えぇ?」となりました。試走の時に風が気になって上手くコーナーを回れなくって。どうしようと思っていました。なので、厳しいかなという気持ちが大きかったんです。なので、ゴール戦を1番で切った時は驚きました。最初はあまり実感がなかったです。
AKI:昨年は、充実した1年になったかと思いますが、年明けてからの走りはいかがですか?
田崎:年末で2代目女王になってからもハンデは据え置きなのでなんとも言えないんですけど、徐々に捌きも出来てきてるかなと思っています。もちろん、まだまだ練習中です。
AKI:今の1番の課題はなんですか?
田崎:湿走路もそうなんですが、斑とか不安定走路をうまく走れるようになる事ですね。晴れの走り方はだいぶ分かってきたんですけど、イレギュラーな走路に対応できてない。エンジンの状態というよりは、自分自身の問題が大きいと思います。対応できるようになりたいです。あと、師匠には捌きの練習と言われています。
AKI:目標はありますか?
田崎:A級に上がって、地元の記念を走りたいです。少しずつ近づいてきてると思うので頑張りたいです。エンジンが重要というのに気付いたのが本当にここ最近で。しっかり自分で把握できるようになりたいです。なので、状態が下降してきたら扱っていきたいです。
AKI:大きな目標はありますか?
田崎:初優勝がアフター6ナイターで、年末がガールズ王座だったので、次は普通開催で優勝したいです。
AKI:女子レースが少しずつ増えていますがいかがですか?
田崎:女子が増えたからといってレースへの気持ちが変わることはないんですが、女子が多い方が開催自体楽しくなります。女子1人だと寂しいですね。最近はなかなか出歩けないですが、プライベートでも地元の先輩の藤本さん(伊勢崎32期:藤本梨恵選手)や同期のえりちゃん(伊勢崎33期:高橋絵莉子選手)と飲みに行ったり出かけたりしていました。
AKI:地元伊勢崎はどんなところですか?
田崎:自分は地元が埼玉なんですが、良いですね群馬。栄えてて良いです(笑)。あと、お客さんが温かい気がします。ロッカーでは、青山さん(伊勢崎31期:青山周平選手)や貢さん(伊勢崎22期:高橋貢選手)がいて、エンジンが良い時もレース直前まで手を動かして、走りも捌きも本当に凄いです。
AKI:それでは最後に、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
田崎:今年もなるべく車券に絡めるように、貢献できるように、一走一走頑張りたいと思います。
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
飯塚所属の25期。2013年に大怪我をするも見事な復活劇でグレードレースを制覇するまでに。さらに、目標にしていたスーパースタートライアル戦に、昨年ついに出場を果たしました。年末のお話し、そして、支部長としての想いもお聞きしていきました。
(取材日:2021年1月29日)
インタビュー / AKI
AKI:今回2度目のオッズパークインタビューです。前回のインタビューでは、スーパースタートライアル戦にもう一度出るのが目標と仰っていました。そして、昨年ついに出場!目標達成です!
有吉:ねー!!どうなっとん!?(笑)達成することが出来ました!
AKI:一昨年にもSG優出しチャンスがありましたが、優勝戦でスタート後に落車。あと一歩のところで出場を逃しました。
有吉:あの時は、準決勝戦で雨が降ったんですよね。そのせいかSG優出常連組が少なく、フレッシュなメンバーでの優勝戦でした。やっぱチャンスだな、と思いましたね。けど、スタートで行き場をなくして...結果的に自分が悪かった。それに、その時はスタートに自信がなくって。スタートが切れていたらね、良いところもあったかもですが。まぁ、過ぎたことなんで。
AKI:その後、昨年のSGオートレースグランプリで準優勝!
有吉:優勝戦は抜き返したりも出来ました。すぐ張ってしまったけど(笑)。前回のこのインタビューの時よりも"戦えている!"という感触はありましたね。けど、トータル的には勝たせてもらっているという感覚があります。上手く説明できないんですけど、自分の力以上のものを発揮できているというか、なにか見守ってもらっているというか。グランプリで準優勝したときも「え、えぇ!?」みたいな(笑)。周平(伊勢崎31期:青山周平選手)がスーパーハンデとか、自分にとって良い条件が揃っていたんですが、それにしてもここまで戦えることにびっくりしていました。不思議です。
AKI:そのグランプリで勝ち取った、SSへの切符。SSを振り返っていかがですか?
有吉:SSの前からエンジンがもうダメで。周りからも「お前大丈夫か!?」と言われてたし、自分でも良くないと思っていました(苦笑)。SS前に山陽GIスピード王があったんですが、あまりにも悪すぎて...最終日のレース前にフレームを替えたんですが悪い状態から抜け出せず。川口に向かってからは、クランクを替えたり、下回りのパーツをほぼ交換したり、色々扱っていました。エンジンの質が変わったから良い方向にいったかな?と思ったんですが、初日の試走は3.34で。「変わってねーやん!やべー!!」とピットの中で思っていました。けど、試走の感じ、エンジンに違和感は無かったし、元々試走タイムが出るほうではないと考えて。あとは、スタートいかないとぶっちぎられてキツイと思ったので、スタート集中しました。
AKI:そのスタートが決まりました!
有吉:良いスタートが切れていましたね。スタート後、良い感じで走れていたんですが、実は失敗があって。後で分かったことなんですが、エンジンの質的にインコースを走るエンジンだったんです。けど、あの大舞台。スピードレースで開けて回ろうと思ってしまいました。さらに、失敗というのが、3、4周目に「あれ?誰も来ない?」と思ってビジョン見てしまって。そしたら、後ろとの距離があって余裕があると思ってしまい、外を回り出してしまった...そこで一気にやられました。新人みたいなことをしてしまいましたね。
AKI:ただ、SSの舞台でのスタート。素晴らしかったです!
有吉:そこは、自分では分からないけど集中出来ていたんでしょうね。"行かないとダメ"とか"行ってやろう"とか"スタートだけでも"という振り切れた思い、決意というか。そういうのがあったんでしょうね。スタートで見せ場を作れたし、最終日は2着に入れてよかったです。
AKI:最終日、エンジンは良くなっていたんですか?
有吉:はい。自分はレース後、割と早めに宿舎に戻るタイプなんですが、SSの時は重富大輔(飯塚27期:重富大輔選手)が宿舎に上がることを許してくれなくって(笑)「もう良いよ、結構やった。また明日頑張る。」と言っても「ダメです。もう一回やりましょう。」とエンジンを冷やすための扇風機を両手に持って(笑)。1番遅くて夜の9時までロッカーにいました。それを5日間毎日続けて。大輔も自分のレースがある中、手伝ってくれて、優勝までして。凄いと思いましたね。そのおかげで、エンジンも日に日に良くなっていました。疲れたけど、収穫はあった1節になりましたね。
AKI:どんな収穫がありましたか?
有吉:大怪我から復帰後は、エンジンが良い状態にないと戦えないという事が自分の中で分かっていました。怪我をする前は、"このくらいで良いか"で成績が良い時もあったけど、復帰後はもうそれが出来ない。なので、SSに行く前も自分なりにはシビアにエンジンを扱っていたつもりです。けど、SSに行って大輔と町田(飯塚32期:町田龍駿選手)と整備をしている中で色々と気づきがあって。もっとちゃんと音を聞いて、練習して...。今までもシビアにしてきたつもりだったけど、より一層、もっとやれる事はあるんだな、とSSの5日間で思うようになりました。
AKI:充実した1節になったんですね!
有吉:おかげさまで。凄く疲れましたけどね(笑)。けど、良い疲れになりました。
AKI:久々のスーパースターの舞台、走ってみていかがでしたか?
有吉:昔、出ていた事をジワジワ思い出しましたね。雰囲気や緊張感、ドキドキ感を味わいながら。また出れてるんだなぁと味わっていました。
AKI:目標としていた「SSにもう一度出る!」をクリアしたわけですが、次の目標はありますか?
有吉:やっぱり次の目標は"王座決定戦に残る事"ですね。もちろん、トライアル戦に出る事が条件なんですけど、クリア出来たら「王座決定戦に残りたい!」とあの5日間走って思えるようになりました。
AKI:復帰してから、S級も定着しました。乗り方やレーススタイルはどうですか?
有吉:そうですね。今は6号車以降で走る事が増えました。乗り方はだいぶ固まってきましたね。けど、まだ車の押さえ方とか足の出し方は考えながら乗っています。違和感はありありですよ。もっと上手く乗れるようになればなぁとは思いながら練習しています。
AKI:近況のエンジンはどうですか?
有吉:ここ最近も色々あつかってますよ。ロッド交換をしたり。欲しいところを貪欲に求めるようにしています。その辺りは、SSから変わりましたね。
AKI:湿走路、雨に関しては?
有吉:雨は良いですね。雨の方が車を寝かさなくていいので走りやすいです。練習の時にも周りの選手に「乗り方良くなってきたね!」なんて言ってもらえるようになりました。雨は好きじゃないけど、成績はそこそこ良いです(笑)。
AKI:有吉選手は今年度(2020年度)から、飯塚の支部長になりました!約10ヶ月、支部長をしていかがでしたか?
有吉:いやー、歴代の支部長、先輩選手は大変だったんだろうな、と痛感しています。選手として仕事の時間を取られる、プライベートも支部長としての仕事がある、そして1番は責任がある。ドンっと責任を感じています。色んな立場の人をまとめるのはかなりの重労働ですね。精神的に。これは全て支部長として仕方がないことなんです。さらに、今はコロナのこともあってプラスで忙しくなっています。まだ慣れてもないし、色々なことを知らないし大変です。けど、せっかく支部長に推してくれた人がいるので期待に応えれるようにしたいです。
AKI:昨年、飯塚オートは新走路になって、照明の常設となりました。
有吉:そうですね。ここ何年かが、飯塚オート、もっと言えばオートレース界が変わる時、良い方向にいけばなぁと思っています。後は、選手も色んな時間に走って頑張っているので、選手が仕事をしやすいように、よりよい環境を作っていきたいなと考えています。そうすれば、選手ももっと頑張れると思うし。質の悪いレースをしているとお客さんは気付くと思う。それは良くない。質の良いレースを出来るように、選手のモチベーションが上がる体制を作っていきたいなと思っています。
AKI:選手としてのレースはもちろん、支部長としての仕事も加わって忙しいですね。
有吉:そうですね。かなり忙しくなりました。けど、周りのみんなが協力してくれて凄く助かっています。
AKI:それでは最後に、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
有吉:目標をひとつひとつクリア出来て、また大きな目標"王座決定戦に残る"を掲げることができました。まずは、トライアル戦への権利を取る事が条件なんですが、出場が決まった暁には王座決定戦に残れるよう、また重富大輔にエンジンを見てもらいます(笑)。こんな大きな目標を立てれることに自分でも怖く現実味がないですが、口に出して言う事って良いことだと思っています!目標がある方は声に出して!言うだけタダなんで!(笑)これからも、応援よろしくお願いします!
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。