川口所属の33期。今年はSG優出2回。目標としていた年末のスーパースタートライアル戦(以下スーパースター)の切符を獲得しました。今年、ここまでの状態や年末へ向けての気持ちなど、お聞きしてきました。
(取材日:2021年11月26日)
インタビュー / AKI
AKI:年末のスーパースタートライアル戦に初出場決定おめでとうございます!
黒川:ありがとうございます。凄く嬉しいです。ずっと目標というか、夢のひとつでした。2年前くらいにポイント18位くらいでスーパースターを逃した事があって。なので、今回決まって本当に良かったです。
AKI:今年はSGオールスター・オートレースで3着。大きなポイントになりましたね。
黒川:そうですね。ただ、その時は年末を考える余裕はなくって。とにかく一つでも上位の着をと考えていました。結果的についてきてくれた年末という感じでした。その後もまずは目の前のレースをという感じでしたが、最近になってやっと年末を意識するようになりました。
AKI:9月の全日本選抜でもSG優出がありました。今年は優勝こそありませんでしたが、大きな舞台での活躍が目立っていますよね!
黒川:そうですね。優勝はなかったんですけどグレードの優出が多くて。普通開催が2回の優出で、グレードが5回くらい。グレードの優勝戦に多く乗れました。同じ優勝戦でもグレードの優勝は違います。あの雰囲気は押し潰されそうにもなりますね。ピットから出るまでは緊張しますね。スタートラインに立てば大丈夫なんですが。初めてのSG優勝戦の時はピットの中から逃げ出したいくらいの雰囲気、すごい緊張でした。めちゃくちゃ時間長いですし(笑)なので、その時のレースは走り切る事がいっぱいで。けど、そういう経験があって、今年のオールスターではレースに気持ちを持っていけたんだと思います。
AKI:グレードでの活躍が多かった訳ですが、ここまでの今年のエンジン状態というのは振り返っていかがですか?
黒川:去年みたいにかなり悪いとかいう状態はありませんでしたね。常に普通以上はあった感じです。長い期間キープできた1年だったかなぁとは思います。去年は怪我もあって人間的にも乗れていませんでした。整備も自信がなく空回りに空回った感じでしたね。そんな中、今年の一発目のシルクカップ3日目くらいにヘッド交換をしたら内から捌けるようになって。そこから自信も少しずつ戻ってきたというか。やっぱ自信がないと外からのレースしか出来なくなっちゃいます。年始をきっかけに、連対率はあまり高くはないんですが7、8着とか大きな着というのは減りました。その後2、3月に落車してケース交換をしてから少し悪くなった感じもありましたが、もう一度ケース交換をしてからまた安定するようになりました。その後も色んなヘッドを試したりはしていますが、大きな波はありませんね。下回りが安定しているので安心して整備が出来ます。特に今年の後半、エンジンのベースがしっかりしてる感じがします。
AKI:足回り、ハネなどはどうですか?
黒川:ハネはタイヤによってきたりこなかったりという感じですね。ただ、自分は夏よりも冬の方がハネが来づらいので、年末に向けてピッタリとおさまってくれたらなぁと思っています。全くこないっていうのは年に数回しかないんですが、そこをスーパースターに合わせていきたいですね。
AKI:雨に関してはどうですか?
黒川:本当雨だけは降って欲しくないですね。年末もそれだけは本当に嫌です。自分降らせるんですよね、雨男です(笑)苦手というよりは乗れたり乗れなかったりの波が大きい感じ。たまに乗れて、大体乗れない。どちらかというと食いつく方が良いんですが、オールスターの優勝戦みたいに雨でも乗れることがあります。そこが自分でもよく分からないところではあるんですよね。ただ、キューポラ杯が終わった後の開催で良いセッティングがみつかって。そのセットで山陽の雨を乗ってみたら結果が出て。このセッティングが色んなところで通用すれば良いなぁと思っています。もう2本くらい着が取れれば確信に変わってくるとは思うので。少しずつ力をつけていきたいですね。
AKI:年末も1ヶ月切りました。今の気持ちはいかがですか?
黒川:初めてなので空気感が分からないんですが、気持ちで負けないように。あとは、今年はスタートがかなり切れていたので見せ場を作っていきたいですね。
AKI:スタートが良くなるきっかけとかはあったんですか?
黒川:きっかけというかちょっとずつの積み重ねですね。後は去年、若井さん(川口25期:若井友和選手)に「来年(2021年)のSG日本選手権までに摩弥(川口31期:佐藤摩弥選手)よりも速いスタートを切れるように。」という課題を頂きまして。クラッチのセッティングなどを少しずつ変えていました。なんとなく自分の中で良いところが見つかって、今年は安定して良いスタートが切れるようになりました。本当に細かいところをちょっとずつちょっとずつ変えていって1年かけて仕上がってきた感じです。このスタートが切れるようになったから今年はグレードでも戦えたんだと思います。GI以上だとスタートは特に大きいですよね。グレードで3番手以上にはスタートが切れるというのは自分自身助かっています。後は、このスタートが年末でどこまで通用するか。トライアルで1着、王座決定戦に残れるようにバシッとスタート決めたいです。みんないつも以上に気合い入れて切ってくるのは間違いないですが、それを上回れるようなスタートを切れるように、気持ちから持っていきたいと思います。
AKI:初めてのスーパースター。乗ったからにはやはり...。
黒川:年末の王座決定戦に残ること!ですね。せっかく乗れたので。色んな先輩が「スーパースターは良い経験になるから。」と言うので、色んなことを吸収して来年に向けてパワーアップ出来たらなぁと思っています。デビューして丸4年。良かったり悪かったりが大きなタイプではあるんですが、その山のタイミングで年末への切符を獲得できたのはプラスでした。年末ももちろん出来ることを一生懸命にやりますが、来年はもっと活躍してSGの優勝を争うような選手になりたいですね。スーパースター1回出れた!で終わらず、毎年出れるようになりたいですね。
AKI:後輩も力を付けてきてますよね!
黒川:そうなんですよ。川口の後輩も速いですし、どんどん速い後輩も出てくると思います。後輩は凄く可愛いんですが、負けないように頑張りたいです。
AKI:元々ポケバイからオートレースを知って選手になる夢を叶えた訳ですが、実際選手になってこの世界はいかがですか?
黒川:やっぱり見てるだけとは違うことだらけでした。けど、オートレースは良い環境だと思います。オートレースだから自分は成り立っている。自分は誇りを持てるような職場です。
AKI:改めて年末へ向けて、意気込みをいただけますか?
黒川:見せ場作って、1着取って、最終日の王座決定戦に残れるように、一生懸命走りたいです!ファンの方が横断幕を作ってくださったりして本当に嬉しいです!練習の時に目に入ります。そのファンの方のためにも頑張ります。
AKI:それでは最後に、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
黒川:いつも車券を買ってくださりありがとうございます。これからも一生懸命走って、盛り上げられるような選手になりたいと思います。応援よろしくお願いします。
(写真は川口オート提供)
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
伊勢崎所属の34期。父は伊勢崎所属20期石川岳彦選手。2021年10月25日川口オートで待望の初優勝を飾った。初優勝への思い、優勝戦を振り返って、目標や課題についてお話ししていただきました。
(取材日:2021年11月11日)
インタビュー / AKI
AKI:初優勝おめでとうございます!お気持ちいかがですか?
石川:ありがとうございます!ほっとしたと言う気持ちが大きいですね。「やったー!」というよりも「よかったー!」という感じです。伊勢崎の同期は僕だけが優勝していなくて。焦りもありましたし、早く追いつきたいと思っていました。
AKI:その初優勝が完全Vでした!
石川:そうですね!親父さん(伊勢崎23期:新井淳選手)や周りの先輩選手などみんないる中での優勝だったので良かったです。状態も良かった。優勝した節の数節前にクランクを交換しました。評判の良い番号のクランクがあって、それが部品庫に入ったので買いました。そしたら、結果いい方向に向きました。
AKI:クランク交換から手応えはあったんですね!
石川:そうですね。クランク替えてからはずっと良かったです。自分は雨が苦手なんですけど、優勝した節は全部晴れてくれて。天気にも恵まれました。
AKI:優勝戦ですが、スタートは同ハンに先行される形となりました。
石川:スタートは行かれるだろうなぁと覚悟はしていました。僕はスタートがあまり速くないので。けど、6周回で捌ければと。最重ハンには加賀谷さん(川口27期:加賀谷建明選手)や中村さん(川口28期:中村雅人選手)がいたので、後ろの選手が来る前に同ハンを捌ければチャンスはあるかなぁと思っていました。
AKI:1周回の3コーナーでひとまくり。すぐに先頭でしたね!
石川:あの捲りが決まって良かったです。もっと時間がかかるかと思ったんですが、試走から感じは良かったですし車速もありました。ただ、後ろも気になりましたね。最初は音も聞こえず良かったんですが、最後の方はやっぱり音も近づいてきて。それでも、自分のコースを走っていれば...という感じで走っていました。
AKI:上がりタイム3.384、良いタイムでしたね!
石川:自分なりに良いタイムでした。けど、SG日本選手権とか見てたら3.36台とかも普通に出ていて。まだまだだなぁと思いましたね。今後はもう少し速くならないと。SGとかで戦うとなると足りないので。
AKI:初優勝は新品クランク投入からでしたが、普段の整備はどんな感じなんですか?
石川:自分はよく落車をしてしまってパーツを交換することが多かったんですが、今回はたまたま良い番号のクランクがあったので交換しました。基本的にパーツはそこまで交換はしないですね。セッティングです。まだまだ何が正解かは分からないですが。とりあえず扱って。一生懸命やってればいつか分かってくるかなぁと思いながら手を動かしています。初優勝はできましたが、大切なのはここからです。
AKI:初優勝をクリアしましたが、今後の目標は決めていますか?
石川:特にこれを達成する!とかはないんですが、まずは「一生懸命仕事をする!」ということですかね。自分の整備やレースもですが、人の手伝いでも、一生懸命やっていればそのうち付いてくるかなって。あまり考えすぎても、自分の頭じゃ足りないので(笑)
AKI:今1番よくしたい所、課題はなんですか?
石川:スタートですね。本当に遅いので。スタートして1~2コーナー突っ込む所です。みんなより遅いのでそこが課題です。練習するしかないですね。後は、クラッチ周りですね。切れたり切れなかったりするので周りの選手に聞いています。真似して、いずれは自分のセッティングや切り方を見つけないとと思っています。しっかりスタート切って綺麗に回って迷惑をかけないレースをしたいですね。
AKI:捌きに関してはどうですか?
石川:まだまだですよ。いつも怒られてばっかりです。ああじゃない、こうじゃないって。言ってもらえることはありがたいですよね。そのほうが自分も成長出来ますし。怒ってもらえるうちに速くならないと。ハンデも下がったので、前に行かないように、すぐにまた後ろに下がれるように。8枠から捌き切る選手がどれだけ凄いか分かりました。いずれしっかり捌いていけるように頑張ります。
AKI:湿走路の関してはどうですか?
石川:連対率を見てわかる通りやばいんです(苦笑)雨が降ったら心の中は土砂降りです。雨は嫌いです。なんとかしたいんですけどね。けど、優勝した節の次の節に雨で3着、久々に連に絡めました。嬉しかったですね。上位級の選手は雨が降ってもどんな走路コンディションでも勝ち上がり権利がある着は取ってくる。1着じゃなくても着を拾えるように、勝ち上がれる着は取れるようにはならないとなぁと思っています。少しずつ練習して上手くなりたいです。
AKI:雨はどのあたり、嫌だなぁと感じるんですか?
石川:いろんな人に言われるんですが、凄く力が入っちゃうんですよね。荒尾さん(飯塚27期:荒尾聡選手)には「もっと力を抜いたほうが良い。」と言われましたし、周平さん(伊勢崎31期:青山周平選手)にも言われました。まずはなるべく力を抜いて乗れるようにしたいです。練習あるのみですね。
AKI:35期が入ってきて後輩もできましたしね!
石川:そうなんです。日和ちゃん(伊勢崎35期:新井日和選手)!凄いですよね。自分が養成所から出て来た時よりも速いですよ!伊勢崎同期3人で話していたんですが「俺らの時よりも凄くないか!?」って。それに落ち着いていますよね。僕たちアタフタしてたのに(笑)一緒に盛り上げれるようになれれば良いですね!
AKI:石川選手はお父様が選手(伊勢崎20期:石川岳彦選手)ですが、やはりお父様を見て選手を目指されたのですか?
石川:そうですね。オートレースとの出会いはやはり父でした。オートレースを見てかっこいいなぁと思っていました。オートレーサーになりたいなと思ったんですが、最初は父に良く思われなくって。なので、1度諦めてサラリーマンをしていました。けど、諦め切れず。その時は父も勝手にすれば、という感じでしたね。折れた感じです。
AKI:お父様の姿などを見て飛び込んだ世界ですが、実際走ってみていかがでしたか?
石川:見てるだけと実際に走るのは全然違います。養成所の時から感じていました。思っていたよりも難しい。グリップを捻るだけではなかったです。簡単な仕事じゃないですね。簡単そうに見える仕事ほど奥が深いです。その難しさに直面しています。けど、元々バイクも好きだったし、オートも好きでしたし、選手になれて良かったです。普通の仕事より刺激もあって。辛い頃もありますが、だからこそ楽しいこともあります。
AKI:デビューして3年目。ここまで選手生活はいかがですか?
石川:早いですね。あっという間でした。濃く過ごせた3年だったと思います。まだまだですけど、これからも濃い選手生活を送って、オートレースを盛り上げれる選手になりたいですね。伊勢崎ってファンの方の気持ちが熱いじゃないですか。なので、ファンの方が盛り上がってくれるようなレースを出来る様に。自分がここまで育ったのって、お客さんがいて車券買ってくれて、そのお金で父が賞金をもらってきて。お客さんのおかげで生きてこれたので、その分を返せるように、お客さんが楽しんでもらえるような選手になりたいですね。
AKI:それでは最後に、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
石川:オートレースを盛り上げれるような選手になれるよう一生懸命頑張っていきます!応援よろしくお願いします!
(写真は川口オートFacebookより)
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
浜松所属の26期。父は船橋所属13期木村光方元選手。木村選手はSG3回、GI16回、GII12回、通算81回の優勝(2021年10月31日現在)、浜松を代表する選手の一人。そして、10月20日のレースで史上26人目の1,000勝を達成した。その時の気持ちや、状態、今後についてお話しをして頂きました。
(取材日:2021年10月31日)
インタビュー / AKI
AKI:1,000勝達成おめでとうございます!!
木村:ありがとうございます。
AKI:1,000勝達成した今の気持ちはいかがですか?
木村:特に目標としてやってきた訳ではなかったので"達成できた!!"という感じではなかったんですが、一生懸命やってきた結果だなとは思っています。
AKI:周りから「あと何勝!」と言われることが多かったと思いますが、1,000勝への意識はありましたか?
木村:いや、別にそういうのはありませんでしたね。1,000勝する前から調子があまり良くなくって。早く調子を上向かせることだけを考えていました。SG日本選手権オートレース(以下選手権)も迫っていましたし、まずはエンジンをどうにかしないと。という想いでした。
AKI:クランクを2度交換したと聞きました。
木村:そうなんです。新品クランクを入れたり大きな整備をしましたね。1度目のクランク交換の1走目は良かったんですが段々ダメになってしまって。最終的には試走タイム3.39(10月19日)まで悪くなってしまいました。これはもう一回手を加えなきゃなという感じで。それで、2回目のクランク交換に踏み切りました。周りの方の1,000勝への期待になかなかに応えることができず凡走が続いてたので「申し訳ないな...」と思っていましたね。
AKI:2度目のクランク交換をした1走目に節目の1,000勝だったんですね。
木村:そうですね。2回目のクランク交換は1回目の感じとは変わっていたので「良いかもしれないな」とは思っていました。そのまま優勝もできたので大幅整備をして良かったです。エンジンは全体的に良くなりました。後は、今後どこまで上積みできるかですね。SGとなると周りが速くなりますし、みんなエンジンを出してくるでしょうし。ただ、エンジンが動き出したのがSGの前で良かったです。気持ち的に落ち着いて臨めます。結果が出ないままSGだとソワソワというか、気持ちの持ちようが全然違いますね。流れは良い方向に変わったと思います。
AKI:年末のスーパースターに向けて、現在6ポイントです。
木村:欲を言えば、浜松のSGでポイントの上乗せをしたいなと思っています。選手権で優出してポイントを上乗せできれば確定なので、年末のためにも目一杯やるつもりです。それに地元でのSG開催ですし、やっぱり地元でいいところ見せたいじゃないですか。前節から流れが良くなったのでまた頑張りたいですね。
AKI:近況の雨に関してはいかがですか?
木村:昔に比べれば良くはなってますね。エンジンは特に変えてはないんですが、走るコースを練習しました。べったり濡れた走路は良いんですが、変なところが濡れたままの斑走路は乗れませんね。まんべんなく濡れている、または綺麗な斑は気持ち的にも以前よりは良くなりました。
AKI:何か乗れるようになったきっかけはあるんですか?
木村:ここ1年とか、1年半前かな?ある時に雨の練習をしていて「あ、こういうこと!?」という気づきがあって。いつも通り練習していたら感触がありました。そこから練習を重ねて。最初は難しかったですね。けど、練習していたら少しずつ成績もついてきて。まだ、聡(飯塚27期:荒尾聡選手)みたいに抜群にはいけてはないけど、なんとか中間着を取れるようになりました。少しずつ良い方向にいっていますね。
AKI:近況のスタートはいかがですか?
木村:スタートは並ですかね。自分は新型に変わったからといって特に変わらず、自分のフィーリングで切れています。けど、グレードになるとスタートが遅い人は基本的にいないですからね。みんな速い。自分はクラッチをあまり扱わないようにしています。クラッチ盤の減り方を見て減ったら交換という感じ。毎日クラッチメンテナンスをする人もいて、自分も以前は毎朝クラッチを開けて確認していたんです。けど、朝の時間とレースの時間のフィーリングが変わってしまって。それでよく浮かしたり、失敗したりして。準決や優勝戦など大事な時によくやらかしていました。扱いたい気持ちを抑えて毎朝のメンテナンスを辞めてみたら大きな波もなく切れるようになりました。人それぞれですね。
AKI:年齢的にも、期別的にも"ベテラン"という立ち位置になってきましたが、ご自身ではどう感じていますか?
木村:やっぱり色々感じますよ。いろんな面で、いろんな場面で。気持ち的にも感じます。昔のような勢いはないですよね。自分的にはまだまだガツガツしたい気持ちもあるけど、精神的にも体力的にもどうしたって衰えは感じます。体も硬くなっていってますし、痛いところもあるし(笑)けど、若手と一緒にできる競技はなかなかないですからね。兄貴の信夫さん(浜松24期:伊藤信夫選手)もまだまだ頑張ってるので自分も頑張らないと。信夫さんのSG優勝は凄かったです。刺激がありました。同期の睦(飯塚26期:篠原睦選手)のSG初制覇ももちろん嬉しかったですね。
AKI:やはり、身近な人の活躍は刺激になってるんですね。ただ、その篠原選手も自分のことはおっさんと仰っていました(笑)
木村:もう20数年経ってますからね、デビューしてから。あじゃあじゃしてたら歳取っちゃったなって思います(笑)
AKI:選手になってから、いろんなタイトルも獲得してきたわけですが、選手生活を振り返っていかがですか?
木村:うーん。そうですね。あんまり過去を振り返るタイプではないんですよね。けど、しっかり年数重ねてレースをしてきたなとは思います。もちろん、SGを取ったりした時は嬉しかったですが、今は今なので。過去はあまり気にしないですね。記録とかも気にしないです。若い時は単純にSGを取りたい!とかはありましたが、今は毎レース毎レースしっかり走る事を心がけています。みんなそうだとは思いますよ。
AKI:今年1,000勝達成となりました。優勝回数81回とこちらも回数を重ねてきましたね。
木村:そうですね。けど、こう考えると100Vをしてる先輩方って本当にすごいですね。とんでもないことをしてきてるんだなって。本当に凄いです。
AKI:木村選手を凄いと思っている後輩選手も沢山いると思いますよ。
木村:そうだと嬉しいですし、みんな頑張ってますよね。後輩の活躍もどんどん増えてほしいです。若手に頑張ってもらった方が業界的にも良いと思います。
AKI:それでは最後にオッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
木村:おかげさまで1,000勝することが出来ました。これからも応援お願いします。
AKI:SG日本選手権では惜しくも優出を逃しましたが、年末のスーパースターへの出場が決まりました!!年末の活躍を期待しましょう♪
(写真は一部、浜松オート提供)
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
飯塚所属の32期。2013年7月のデビューから8年。今年の9月18日、飯塚ミッドナイト開催でついに悲願の初優勝を飾った。初優勝の時の状態、気持ち、今後のことなど、お話をお聞きしてきました。
(取材日:2021年10月8日)
インタビュー / AKI
AKI:デビュー初優勝おめでとうございます!
高宗:ありがとうございます!
AKI:優勝を決めた時はどんなお気持ちでしたか?
高宗:初めてのことだったので「これが優勝なんかな?」という感じでした。「1着だよな...?」と少しふわふわした感じです。先輩選手や仲間の選手の姿が見えて、そこで少し優勝を実感しました。
AKI:優勝した時の車の状態というのはいかがでしたか?
高宗:ぶっつけ整備というか、シリンダーを急遽交換しました。初日のままだと勝てないと思ったのでもうやるしかないなと。ミッドナイト2日目は台風で中止になって丸一日時間がありました。この1日は本当に大きかったです。さらに、初日カツカツ4着で準決勝戦Bへ進んでいたんですが、中止で1番外枠の自分が優勝戦へ。準決勝戦Aだとランク的にも優勝戦へ行けてなかったと思います。1日中止になったことで整備に時間をかけれたこと、カツカツ4着で準決Bに勝ち上がっていたこと、流れが良かったですね。
AKI:流れが良く、ぶっつけ整備も当たったんですね!
高宗:そうなんです。ただ、良かったのが優勝した時だけで、その後は動いてくれていません。エンジンの状態は落ちてきていますね。ミッドはたまたま動いただけかな、といった感じです。優勝戦のあの1勝はでかいです。
AKI:そうそうたるメンバーでの勝利でしたよね!
高宗:そうなんです。良いメンバーで優勝できたんで本当に良かったです。
AKI:優勝戦は緊張されませんでしたか?
高宗:いや、緊張は全くしませんでした。"スタートだけは行かなくちゃ"と思っていました。緊張はスタートだけでしたね。スタート切った後は、2コーナー立ち上がりだけ入られないように注意して、後はグリップを開けて自分の思う良いコースを走れました。ただ、最後までガチガチでした。「来んなよ、来んなよ!」と思いながら走っていましたね(笑)
AKI:何度もチャレンジしてきましたが、初優勝までの道のりは長かったですか?
高宗:やっぱり長かったですね。それに、ファンや先輩、周りの仲間にやっと恩返しが出来たという感じですね。優勝してから優出してないんですが、次はもっと平常心で臨めるかなと思っています。優勝するまでは「早く優勝しないと!」という思いがずっとあったので。ずっと焦りはありましたね。毎回焦ってました。2年前くらいから"優勝戦"を意識しないようにはなりましたが、優勝したい気持ちはずっとありました。優勝してからたくさんの方から連絡をもらって本当に嬉しかったですね。
AKI:本当に色んな方が喜ばれていましたよね!
高宗:はい、びっくりしました!後は、師匠(飯塚25期:宮地朗選手)も喜んでくれて。師匠がいる開催で優勝できたのは本当に良かったです。1番に報告したい人なので。目の前で優勝出来たことが1番嬉しかったですね。
AKI:少しお話が上がっていましたが、優勝後が上手くいってないということなんですね。
高宗:だめですね。ドドドとかもあるし。すぐにSG開催もありましたが厳しかったですね。このハンデ位置は厳しいというのもあるんですが、まずはエンジンを出さないといけません。エンジン作ってスタートを決めないと僕はだめなので。良いところ伸ばしつつエンジンを出せれば。まずはエンジンですね。
AKI:初優勝という一つの目標をクリアしましたが次の目標はありますか?
高宗:普通開催で優勝したいですね。獲れるようになればもちろん記念も獲りたいです。一個一個クリアしていく感じです。良いメンバーの中で、初優勝出来たんですが、前に誰かいたら厳しかったと思います。逃げの展開を作るには捌くしかない。捌きはやっぱり下手くそなので。
AKI:ということは、課題は"捌き"ですか?
高宗:はい。課題は捌きです。前を走る選手のエンジンがいい時は特に抜きづらいです。そうなるとエンジンを作って捌きを磨かないとですね。練習だけでは感じれないこと、得ることのできないことってあると思うのでレースでしっかり学んでいかないとですね。
AKI:エンジン、整備に関してはどうですか?
高宗:今は良くないのでいつも扱っています。ハネもあります。フレームを扱ってもハネが直らないのでエンジンからのハネだと思います。ハネさえ直ればもっとエンジンに集中できるんですが。ハネを誤魔化した整備もあるんですが、自分はそうはしたくなくって。ハネは止まっても結局は誤魔化してるだけで勝てない。力強いセッティングでどうやったらハネがこないのかを見つけていきたいです。
AKI:色々苦労がある中、近況はSGでの活躍も増えてきてます。
高宗:自分は短ハンデ戦の方が好きなので。捌く人が多いと課題の捌きがまだまだでレースが厳しくなります。グレードはスタートが決まればというところがあるので、短ハンデ戦の方が好きですね。なので、普通開催での優勝というのが目標なんです。人を捌いて優勝したいです。
AKI:そのスタートは近況安定していきましたか?
高宗:そうですね。フライングを切ってしまってから攻めれてはいないんですが、今日(10月8日)でフライングも切れますし、SG日本選手権もあるのでバシバシ切っていきたいです。クラッチのセットは自分のセットがありますし、後はクラッチのミートとかでどう伸ばしていくか。スタートに関してもエンジンが良くないと出ていかないのでエンジンの調整は大切です。エンジンが出ていないとスタート後の先がでません。
AKI:雨、湿走路に関してはいかがですか?
高宗:雨が全く乗れなくって。とにかく滑ります。雨を乗れていた頃は無理をしても滑らなかったんですが。元々滑る走路は苦手なんですが、最近は食いつく走路でも勝てなくなっています。セッティングが出ていないんでしょうね。そこもエンジンですね。もう一個何か見つけないとですね。乗り方とかもあるんでしょうが。
AKI:後もう一歩でS級というところまでランクも上がってきています!
高宗:そうですね。けど、ランクはそこまで気にしていません。プレミアムカップに出れるランクというところだけ気にしています。もちろん上を目指したいけど、自分の技術力が足りていないのは分かっているので、ランクよりもまずは自分の成長を考えています。整備の面でもそうですが、"誤魔化す"ということをしたくない。真っ直ぐ頑張っていきたいです。しっかり自分の技術で戦える選手になりたいです。やるしかないですね。
AKI:10月からお客様も戻ってきて、有観客になりました。有観客はいかがですか?
高宗:やっぱりお客さんがいた方が盛り上がりますよね!それこそ、お客さんの前で優勝したいです。優勝した姿をファンの方に見せたいですね。前回はミッドナイトで無観客だったので。目標はお客さんの目の前で普通開催の優勝です。
AKI:選手になって8年目。色々あったと思いますが、選手になれて良かったですか?
高宗:良かったです!(即答)19歳の時に初めてオートレースを見て一目惚れ。元々バイクも大好きだったんですが、「バイクに乗ってお金をもらえるなんて最高だ!」と思いました(笑)これだと思いましたね。31期で一度落ちたんですが、諦めなくて良かったです。
AKI:それでは最後に、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
高宗:あまり結果を残すタイプではないんですが、これからも諦めず仕事をして良い結果を残していけるように常に頑張ります。これからも応援よろしくお願いします。
(写真は飯塚オートFacebookより)
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
山陽所属の30期。今年の9月15日に地元山陽でデビュー初優勝を飾った。デビューから11年9ヶ月での初優勝。優勝を決めた時のお話しや、今後の課題、目標などお話をお聞きしてきました。
(取材日2021年10月6日)
インタビュー / AKI
AKI:初優勝おめでとうございます!今のお気持ちはいかがですか?
松生:ありがとうございます!やっぱり嬉しいですね。やっとできたという感じです。
AKI:優勝した節を振り返って、車の状態はいかがでしたか?
松生:車の状態は初日から良かったです。レースをしてても手応えは感じていました。グリップを開けたらついてくるような、手前が良い感じでした。
AKI:そんな中で迎えた優勝戦。走路は少し濡れているところが残る不安定なコンディションでした。
松生:やっぱり気になりましたね。濡れてるところに乗ると滑るんじゃないかって。かわしながらのレースになりました。ただ、試走タイム3.35が出ていましたし、悪くはないかなぁという感覚でした。
AKI:何度も優勝戦はチャレンジしてきたと思いますが、優勝戦に臨む前の気持ちというのはいかがでしたか?
松生:あまり緊張もせずにいつも通り臨めました。「スタート行けたらいいなぁ」とは思っていました。ただ、ハンデ20mで3車並びの大外という位置で、流石にスタート先行というのは厳しいかなとも考えていました。
AKI:スタート直後は枠なりでしたが、1周回で同ハンを捌いて2番手になりました!
松生:良い展開を作れました。けど、前の西崎さん(山陽22期:西崎洋一郎選手)のペースが早くて「追いつかないかも。」という感じはしてました。けど、走っていくうちに追いついて。残り3周に入る1コーナーで内に飛び込みました。あそこが勝負どころでしたね。ただ、先頭に立ってからも後ろからの影が見えていて「誰かにやられるんかな」と思っていました。なので、ゴールを切るまで気は抜けなかったですし、いつものレースのように"1着を取りたい!"という気持ちでした。「優勝するぞ!」というよりも「1着を取るぞ!」と。これが若い時だと"優勝"ということをすごく意識していましたし、「スタート切るぞ!」とかよく考えていたんです。けど、そういう時ってスタートで失敗したり、レースで失敗したり。この年齢になると落ち着きますね、変に(笑)
結果的に落ち着いて行けたというのが良かったのかもしれません。40歳近くになってから落ち着くようになって、成績も良くなってる感じがしています。冷静に考えられるようになったんですかね、やっぱ。
AKI:冷静な中での優勝だったということですが、優勝した瞬間の気持ちはどうでしたか?
松生:「あ、優勝した?多分差されてないよね?」と思っていました(笑)
けど、退場門のところに先輩や仲間の選手がいて。稲原さん(山陽28期:稲原良太郎選手)が目を真っ赤にしてて。そういうのを見たら込み上げてくるものがあって、自分も泣きそうになりましたね。「優勝できたんだ」と実感しました。
AKI:表彰式はいかがでしたか?
松生:緊張はしてないんですが、なんか恥ずかしかったかな?照れというか(笑)
AKI:デビュー初優勝を決めたわけですが、何か気持ちの面で変化はありましたか?
松生:もっと頑張らないといかんな、と思いましたね。自分はレースが上手いと思っていない。前田さん(山陽27期:前田淳選手)に色々教えてもらっていて。色々言われて悔しいけど、今ここでやらないと自分がダメになると思ってやってきましたし、今でも色々とアドバイスをもらっています。僕のことをしっかり見てくれているということは本当に有り難いことです。なので、上手くならないといけないなと思います。優勝してハンデが下がってこの位置で頑張りたいんですけどまだまだですね。
AKI:やはり、10m下がるというのは今までとは全然違うということなんですね。
松生:全然違いますね。今までも下がったことはあったんですが持続できなくて。この位置で戦えるようになりたいですね。すぐに出来る人間ではないですが、少しずつ上手くなりたいです。地道に頑張ります。
AKI:今のご自身の課題はなんですか?
松生:んー。いっぱいありますね。けど、やっぱり人を捌くことですよね。ハンデが下がるということは人を捌かないと勝てないですから。1番は捌きですね。
AKI:整備に関してはいかがですか?
松生:そこまで大きく扱うタイプではないんですが、自分の好きな感じのエンジンじゃないなと思ったら扱うようにしています。練習で乗って、エンジン掛けて音を聞いて。優勝できたけどまだまだ。自分に厳しくしないとですね。
AKI:雨の成績はどうですか?連対率いいですよね!
松生:滑る雨は好きじゃないんですが、飯塚走路とか食いつく湿走路は好きですね。伊勢崎や川口なんかは難しいですね。逃げる立場なら良いんですが、追うとなると難しいと思います。山陽は変なところが濡れたままになってしまうので怖いです。けど、地元ということもあって慣れてはきました。どこを通ればいいのかとか。
AKI:まさに、初優勝した走路が難しい走路コンディションでした。色々な巡り合わせが初優勝に繋がったんですね。
松生:そうですね。まさか自分の誕生日に初優勝するとは思いませんでした(笑)
AKI:そうです!!びっくりしました!!
松生:なんなんですかね、ほんと(笑)レース場に入る前に「開催最終日が誕生日か。まあいっか。」くらいにしか思っていなくって。まさかでした。びっくりしましたし、凄いことだと思いましたね。
AKI:話は変わりますが、選手になろうと思ったきっかけはなんですか?
松生:元々母親が飯塚で車券売りをしていて。その送り迎えをする父親について行って見にきていました。小学校低学年くらいかな?当時からずっとかっこいいなと思っていました。レーサーになりたいなと思ったのは高校卒業くらいでしたね。けど、その時は選手にならずに。自分は中学生の頃から吹奏楽部でトロンボーンをやっていて、高校でも続けていました。高校卒業後も楽器を続けたいなと思って自衛隊の音楽隊に入って飯塚駐屯地にいました。筋トレとかもありましたね。そのまま28歳くらいまで自衛隊として働いていました。けど、レーサーになりたいという夢を諦め切れませんでした。働いていた時もたまにレースを見に行っていましたし。それで、試験を受けて29歳から養成所に入りました。
AKI:オートレーサーになると言った時の周りの反応はどんなものだったんですか?
松生:「がんばれ!」と言ってくれる人もいれば、「やめとけば?」という人もいましたし、様々でしたね。年齢も若くはなかったですし不安もありました。自分の中でも「辞めとこうかな」という思いもありましたし。けど、周りの人が背中を押してくれて。その一押しがなかったらレーサーになってなかったと思います。
AKI:悩んで飛び込んだ世界ですが、選手になって良かったですか?
松生:はい!選手になれて本当に良かったです!自衛隊の頃の仲間も「自衛官辞めて選手になった人なんて他にいないんだから頑張ってよ!」応援してくれて、今でも連絡を取りますし嬉しいですね。トロンボーンをまた吹きたいなと思ってるんですけどね。たまに吹いてもなかなか上手くいかなくって(笑)、また練習して上手く吹けるようになりたいですね。
AKI:色々なお話しをしていただきましたが、今後の目標はありますか?
松生:また優勝したいです。選手になる前は飯塚でレースを見ていましたし、知り合いも多いので次は飯塚で優勝したいですね。頑張るしかありませんね!
AKI:それでは最後に、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
松生:やっと優勝することが出来ました。また優勝できるように頑張ります。車券を買って応援して下さい。
(写真は山陽オートフェイスブックより)
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。