伊勢崎所属の33期。2017年7月デビュー。モトクロスからオートレースに転向した選手の1人。バイク経験者という事ですが、なかなか結果が出ず苦しい日々を過ごしていました。しかし、近況は安定した着を増やし、4月11日スーパースターガールズ王座の予選では2着に入線。ポイントをゲット!近況の状態、オートレースの難しさ、仲間についてなど、色んなことをお話しして下さいました。
(取材日:2021年4月15日)
インタビュー / AKI
AKI:前回の伊勢崎では、スーパースターガールズ王座予選が行われました。結果は2着でしたが振り返っていかがですか?
高橋:エンジンの状態もタイヤも良かったんですが、最後の爪が甘かったなというのがありますね。レース前は厳しいかなと思ってはいたんですが、ここ最近の中では1番乗りやすかったので良いところはあるかも、と思いながら走っていました。諦めず先頭には立てたんですが...最後がちょっと(苦笑)
AKI:最周回の2コーナーをトップで回った時の気持ちは?
高橋:その時は、萌ちゃん(伊勢崎33期:田崎萌選手)が直ぐ後ろ、アウトコースにいたのが分かっていたので外に突っ張ってインコースを開けてしまって。岡谷さん(浜松32期:岡谷美由紀選手)の存在に気づいていませんでした。萌ちゃんをブロックできたと思ったら、内からエンジンの音がして。「やっちゃったー!岡谷さんだ!!」と思った時には一瞬でした。
AKI:結果的には2着。ポイントはゲット出来ました。この成績に関してはいかがですか?
高橋:もちろん悔しい部分もありますが、2着という結果を残せた事に関しては良かったなぁと思っています。女子戦はいつものレースとは別の感情になりますし、同じ女性として負けたくないという気持ちがあります。普通のレースも負けたくないですが、女子戦はより一層負けたくないですね(笑)
AKI:女子戦の節は車の状態が良かったという事ですが、何か扱っていたんですか?
高橋:特に大きなことはしてないんですが、気候にあってきたというか、ナイターに合ってるのかな?という感じです。2日目に上がりタイム自己ベスト(3.406)を出せましたし、もう少し上がありそうだなぁという感覚はありました。自己ベストが出たレースでは、コースを外してしまったりしたので、それがなければもっと出せたかもしれないと思っています。
AKI:自分の中でも「もっと上がありそう!」という感覚があったんですね!
高橋:ありました!自分が意識して改善する事でもっと上のタイムがありそう、と感じがあったので、そこをもっと練習していきたいと思っています。
AKI:近況、ご自身の整備に関してはいかがですか?
高橋:最近少しずつ分かってきたというか。同期の萌ちゃんや正真くん(伊勢崎33期:伊藤正真選手)と話しながら整備をしていて。凄く勉強になっています。良い方向にいっていますね。自分は手前がしっかりあると乗りやすいというのが分かってきたので、手前を出せるように整備をしています。ナイターは後ろの選手のペースが速くなるので厳しくなると考えていたんですが、戦えることが分かったし少し自信を持てるようになりました。後は、最近地元で走る事が多かったので、ナイターを攻略じゃ無いですけど、掴めてきたところがあります。
AKI:夜は夜でも消音マフラーはどうですか?
高橋:消音は付ける機会は少ないんですが、そこまで悪いイメージはありません。スタートが切りづらいとか、乗りづらいとかもありません。跳ねも基本的になくって、リアタイヤ次第でたまに跳ねる程度。なので、ほとんど跳ねで困ることはありません。
AKI:雨、湿走路に関してはいかがですか?
高橋:雨は自信がある方です。周りが滑ったりする走路でも不安はありません。周りに驚かれるのが、グリップする雨走路より、滑る雨走路の方が好きということ(笑)グリップするとどこまで行って良いのか分からなくって疑心暗鬼になっちゃうんですよね。けど、最初から滑っていればコントロールするだけなので。なので雨が降ってきたら「よっしゃ!(嬉)」と思っています。(笑)
AKI:滑る雨に苦戦される選手が多いなか、高橋選手は心の中で喜ばれているんですね!(笑)
高橋:そうですね(笑)身体の感覚を頼りにしてれば大丈夫。今のハンデ位置だと1枠か2人しか前にいないですし、後ろも追いづらい走路なので、まだ戦えると思っています。他の選手が滑ることに対して嫌がるのでその分有利な感じです。雨は楽しいです(笑)自分は元々、モトクロスというバイク競技をしていました。モトクロスの地面は土なので、滑る感覚には慣れていて滑ること自体に恐怖心は無いですね。これくらいまでなら滑って平気という感覚があるんだと思います。ただ、斑は嫌いです(笑)
AKI:斑は嫌いなんですね!(笑)
高橋:はい。得意な人と比べてまだ攻略出来ていないというか。まだ走り慣れていないということもあり、自信がちょっと無いですね。斑のどこがダメと言うよりは慣れていないという感じです。
AKI:スタートに関してですが、高橋選手は安定しているイメージがあります!ご自身ではいかがですか?
高橋:スタートは自信持って切れているので心配はないです。これも、バイク経験者ということで、クラッチの扱いは慣れています。なのでとっさの繋ぎは身体が覚えているというか、その部分ではバイク経験が活きていると思います。身体が勝手にしてくれるイメージです!スタートの面でもバイク経験者で良かったと思っています。
AKI:凄い!身体に染み込んでいる動き!それは大きいですね!
AKI:高橋選手はバイク経験者からのオート転向でしたが、ここまで振り返っていかがですか?
高橋:全く別物だったのでびっくりしました(笑)選手になる前は、ずっとバイクに乗っているし、舐めてた訳では無いんですが、そこそこ走れるのかなぁと思っていました。けど、実際はバイクの扱い方が全然違うし、エンジンのセッティングを扱うのも初めて。ど素人からのスタートでした。7月でデビューから丸4年なんですが、波が大きくまだまだ。ランクもB-50前後で上がってこない。ただ、最近は成績も良くなってきたので、もっと優出したりして早くA級に上がりたいです。
AKI:まず目の前の目標としては、A級に上がるということですか?
高橋:そうですね。少しずつ手応えが出てきたので頑張りたいです。後は、身近な存在の萌ちゃんの調子が良く、萌ちゃんがA級に上がって良い目標になっています。良い環境です。今の状態をキープしてまずはA級目指したいです。
AKI:A級に上がれば、オールスターや地元のグレードもでられる様になりますよね!
高橋:そうなんですよ。A級に上がって、グレードにでられる様になったら"オートレーサーやってる"と思えるようになると思います。今は自分が情けないです。
AKI:A級の上の目標は考えたりしていますか?
高橋:やっぱり"優勝"はしたいですね。どの開催でもいいので、早めにしっかり自信を持てるように優勝したいです。
AKI:目標を聞きましたが、今1番の課題はなんだと思いますか?
高橋:課題は、ラスト2~3周です。疑心暗鬼でコースが小さくなったりするので、もっと自信を持てる様にしたいですね。腰回りやエンジンもですが、メンタルも色々考えながら。気が弱いので(笑)ベストタイムくらい出せればしのげる可能性も出てきたので頑張りたいです。
AKI:後輩も入ってきていますがその辺りはいかがですか?
高橋:後輩も速くなってきて、焦りがちょっとありますね。どこまで戦えるか。みんな頑張っているんで、負けないように意識はしています。同期の活躍は悔しさもありつつ、活躍を見ると嬉しさがありました。けど、後輩には負けられないです(笑)
AKI:同期、後輩のお話が出ましたが、先輩の藤本選手(伊勢崎32期:藤本梨恵選手)との関係はいかがですか?
高橋:プライベートでもお世話になっています。選手になってすぐ、藤本さん、萌ちゃんと3人で富士山に登りました。結構和気あいあいとやってます。それでいて、仕事の事も聞きやすくアドバイスをもらったりしています。良い環境です。伊勢崎で良かったなぁと思います。それに、伊勢崎のお客さんは応援してくださる方が多く、応援団なんかもいて。自分のタオルを持って応援してくださったり、ファックスも届いたり。「あ、今日来てくれてる!」ていうのが分かるのが嬉しいですね!
AKI:この世界に入って約丸4年。この業界に入っていかがですか?
高橋:また、新しい世界を知れた事、良い仲間に出会えた事、刺激がある事、やっぱり楽しいです!自分がOLをしてる姿や、デスクワークは想像できないというか、向いてないというか(笑)やっぱり刺激は欲しいですね。
AKI:バイク競技を始めたキッカケはなんだったんですか?
高橋:両親がバイク好きで、自分が小さい頃からレースを観に行っていました。兄もバイクに乗っていたんですが、当時自分は身長が小さく。ずっと"待て"をされていた状態で。その結果好奇心が湧きすぎて(笑)よし!がでた瞬間からバイクへの熱が爆発しました。そこからは、モトクロス1本でした。
AKI:オートレース転向というのは考えていたんですか?
高橋:バイクに乗っていた事を活かせる仕事があればとは考えていたんですが、オートレーサーの自分は想像していませんでした。けど、モトクロス時代から目標にしていた益さん(川口32期:益春菜元選手)がオートレース界で活躍しているのを観て、追いかけちゃいました(笑)
AKI:追いかけちゃった!!(笑)益さんは引退されましたが、交流はあったんですか?
高橋:少しなんですが、モトクロスの選手自体に同じホンダ製のバイクに乗っていたので、練習会やスポンサーのパーティで良くしてもらっていました。人間性やバイクに乗る技術など、凄くカッコイイと思っていました。益さん、本当に凄いんですが少しでも近づける様に頑張ります!
AKI:それでは最後に、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
高橋:伊勢崎女子、今のところ3人なんですがみんな強いと思うので、車券を買ってもらって、自分も車券に絡める様に頑張るので応援して下さい!そして、雨の日の私も買ってみてください(笑)
(写真は伊勢崎オートFacebook提供)
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
この気持ちを持ち続けレースに向かう番田隆弘選手(山陽24期)。
2021年はデビュー26年目。今年は弟子を取る事にもなり、益々仕事に熱が入る番田選手。同期はもちろん先輩や後輩からの信頼が厚い選手の一人です。今回は番田選手の師匠、坊田寿彦選手(元山陽13期)にもお話を聞かせて頂きました。
(取材日3月8日)
インタビュー / 内野久照
内野:身長・体重を教えて下さい。
番田:169cm63kgです。
内野:減量やトレーニングはされていますか。
番田:自宅ではたまにですがウォーキングとランニングです。
走るといってもスローランニングです。少し汗をかきたい時に走っています。
内野:2021年ここまでいかがですか。
番田:今年に入って最初のシリーズが地元山陽でした。ブチ走路で1着が取れました。ここまで振り返ってみると、スタートで失敗したり道中のミスで後退したりするところがあるのでまだまだだなと思っています。
何年も走っていますがレース前はいつも不安になりますね。
自分は緊張するタイプです。練習してもこのままでいいのかなと思ったり大丈夫かなといつも考えてします。
内野:2021年、新しい年に入って目標はありましたか。
番田:いいえ、特にいつも通りでした。気負わず少しでも車券に絡む事ですね。『確定掲示板を目指して走る』は変わっておりません。
自分が着に絡んで喜ぶ人もいれば、飛ぶ事によって喜ぶ人もいるでしょうから...。
複雑ですけどね。お客さんの喜びは様々だと思っています。
期待に応える走りをしたい気持ちが大きいです。
内野:理想の展開、レースは考えますか。
番田:考えていないです。レースは出たとこ勝負です。
内野:レースでのやる気スイッチはどこで入りますか。
番田:やる気というかスイッチはスタートラインについた時ですかね。前にも行けない後ろにも下がれない。止める事も出来ない。そんな勇気はもちろんない。緊張しすぎても行くしかない。失敗しても思いっ切り行くしかないという事です。
内野:その時に理想の展開は考えますか。
番田:いいえ考えません。まずは無事にゴールする事。8人みんなでいいレースをして全員がゴールする事ですね。
もちろん確定掲示板を目指して走っています。勝負の世界なので勝ち負けは仕方ないですからね。
内野:レース場に入る時(前検)はどのようなお気持ちですか。
番田:決め事は特にありませんが...。守衛さんの前を通ったらレース場の管理地区なので、
毎回緊張します。レース場に向かう時も緊張して身が引き締まる思いで前検の受付をします。
内野:レース場での1日の流れを教えて下さい。
番田:起床の時間、部屋の電気を点灯する時間はレース場で違いますが、山陽オートは6時30分に電気が着きます。それからベットの中でゴロゴロして1時間程過ごします。
ロッカーに出てくるのが9時頃です。当日にやる事は前日の夕方にある程度準備します。
内野:ロッカーではまず何をされますか。
番田:缶コーヒー(微糖)を飲みます。リラックス出来る時間です。
内野:ルーティンはありますか。
番田:ルーティンというか待機場(試走前に出場選手が集合する場所)へはフリクスを一粒口に含んで行きます。
口の中をスッキリさせるためです。
試走に行く前に競走車に一礼します。
試走終了後のピットの中では冷たいお茶を飲んで用意されている飴を口に含んで発走を待ちます。
レース前も競走車に再度一礼します。『事故が無いように』という思いで行っています。
内野:ツナギやヘルメット、装着物へのこだわりは。
番田:こだわりはないですが、色は白が好きです。
内野:白は何色にも染められるからですか。
番田:何色かに染めてもらう方かな...。うそですよ。何となくです。何となく。
内野:レース場に必ず持って行く物はありますか。
番田:持ち込むのは雑誌です。週刊誌が多いです。
週刊大衆、アサヒ芸能、週刊現代、週刊ポストです。
『この人はどれだけ買うの』と思われますよね。
出版社から取材がくるかな(笑)
内野:マイブームはありますか。
番田:関東遠征の時は居酒屋巡りをします。
煮込み料理とホッピーが好きなのでお店を探して飲みに行きます。
内野:趣味は。
番田:趣味ではないけどお酒が好きです。家でも毎日飲んでいます。
内野:どのくらい飲むのですか。
番田:意識して飲んでいないですが...。だいだい記憶がないです。
内野:そうなるとストレス発散方法は。
番田:お酒になりますよね。(笑)最終日に美味しくお酒を飲みたいのでレース頑張ろう。仕事を頑張ろうと思う一つにもお酒がありますね。
内野:レース場出たら何を最初にされますか。
番田:缶ビールが飲みたいですね。あてはその時の気分ですが、刺身を買って帰ります。
内野:飲みながらレースを振り返るのですか。
番田:飲んでいる時はレースを忘れています。緊張感から解放されたとういうことで
ホッとして飲んでいます。(笑)
内野:好きなレース場は。
番田:山陽と川口です。山陽は地元ですし自分のロッカーもあるし、いっぱい走っているので景色慣れしていますし。
川口は宿舎のお風呂が広い。2人部屋がいいですね。
内野:川口でのレースはいかがですか。成績がいいとか走りやすい等はありませんか。
番田:成績がいい事はないです。景色なのか他のレース場よりコースが一回り小さく感じます。建物の景色なのかレースでは小さいコースを走ってしまいます。
内野:番田選手の売りは。調子の良さはどこを見たらいいですか。
番田:自分の売りは無いんですよね。ここが良ければ調子がいいですよと言って来なかったら車券に絡まなかったら申し訳ないですしね。ただ同ハンで試走タイムを比較した時に、タイムが良かったり同じだったら納得します。
内野:一番の思い出のレースは。
番田:そうですね...。(考える...。)
内野:デビュー2年目のSGオールスター優勝戦では。
番田:いいえ。お恥ずかしい結果で。(笑)1番の思い出は1級車に乗り換わって少し経った時の雨のレースです。加納好和元選手(山陽6期)に勝ったレースです。自分の心の中と、施行者さんが撮ってくれたVHSテープにそのレースのことが残っています。
内野:2番目は
番田:初Vのレースです。平成9年8月6日でした。0m4人並びで2番手からのスタート。そこから先頭に立って逃げ切ったレースです。
内野:選手になるきっかけは。
番田:選手になるのが小さい頃の夢でしたし、小学校の時に七夕の短冊に『オートレーサーになる』と書いてみたり、小学校の時の将来の夢に『選手になる事』を書きました。それで笑われたりもしたけど...。
内野:憧れの選手は。
番田:小林啓二元選手(山陽8期)、西村義正選手(山陽17期)です。いや~格好いいですよね。金網の外から見ても迫力がある公営競技です。
実際に選手になって仕事にすると、オートレースは外から見るのと違って、本当に難しい仕事だなと思いました。
内野:今年は番田選手もお弟子さんを取られるのですね。その35期生が養成所でデビューに向けて頑張っていますが。
番田:弟子をもらうので養成所に見に行きました。皆、選手になる為に一生懸命でした。
内野:どのように指導しようとかシミュレーションはありますか。
番田:乗るフォームだったり、元気一杯にグリップを開けて回る事もそうですが、1級車に乗っても通用するようなコースを走れるように指導して行きたいです。
内野:番田選手の走り方『バンスタイル』が好きです。体を揺らすところ一生懸命さが伝わってくる。
番田:故意に体を揺らすというかではないです。尊敬する小林啓二元選手(山陽8期)もそうでしたが、バランスを取るために体を動かしています。一生懸命に走るというスタイルは続けて行きます。
内野:これからはどんな走りをしたいですか。どのような選手生活を送って行きたいですか。
番田:特にないのですが...。『目の前のレースに集中する』ですかね。喜んでもらえる走りができればいいですね。
内野:番田選手の師匠、坊田寿彦選手(元山陽13期)の教えを継承して行きますか。
番田:山陽の教えは『綺麗に抜いてこい』です。坊田さんには感謝しかない。大変良くして頂いた。2級車、1級車で言われた事、走り方を伝えて行きたいです。
内野:番田選手の師匠、坊田選手にお話しを聞きました。
番田選手はどんな方ですか。
坊田:見ての通り真面目です。仕事に真摯に取り組むし、レースはもちろん私生活でも色んな面でバランスが取れていていいと思う。セア(現行の競走車)デビュー期なのでもう25年ですよね...。ある意味作ったり飾ったりしない素のままなので付き合ってこれた。お互いに変な気を遣わず素でやってこれたのでここまで続いている。次は弟子が来るけど相手に応じて柔軟に接して行けば大丈夫なので頑張って欲しい。
内野:番田選手に取っての山陽オートとは。
番田:山陽オートは自分にとって何ですかね。修行の場とか言ったら怒られるなあ。(笑)
お客様あってのオートレースなので...。お客様が見て楽しい、車券が当たって楽しいがありますからね。
内野:オートレースファンの皆様、オッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。
番田:毎レース一生懸命走りますので車券を買っても買わなくてもいいですので、オートレースを見て下さい。宜しくお願いします。
MCうっちぃ!こと内野久照 オートレース歴16年。好きな選手は浦田信輔選手。現在飯塚オートでMC、山陽オートで実況を行っています。年間約180日間選手ロッカーに潜入し取材もこなすMCです。オートレースを盛り上げたくFBでは飯塚オート盛り上げ隊、Twitterではオートレース盛り上げ隊にてロッカーフォトや選手情報配信しております。 最近では場外車券売り場にてオートレースの解説予想を披露し自腹車券勝負に挑んでいます。オートレース大好き九州男児が展開する魂の大胆予想にご期待下さい。
伊勢崎所属の32期。2月21日飯塚ミッドナイトで通算2度目、約3年半ぶりの優勝を果たしました。そして、4月に開催のSGのオールスターへの出場も確定。優勝からオールスターへの気持ち、近況の状態、今後の目標などお聞きしてきました。
(取材日:2021年3月16日)
インタビュー / AKI
AKI:通算2度目の優勝おめでとうございます!ミッドナイトでの優勝、振り返っていかがですか?
藤本:新走路を走るのが2回目。セッティングも掴めている感じがなく。さらに、今までのミッドナイトは1着が取れず、優勝した節の初日も練習が全くダメで...なのでまさか優勝出来るとは!って感じです。
AKI:初日から1着でしたよね。
藤本:そうなんです。ミッドで時間もあるしヘッドを交換していたんです。そしたら、練習ではすごく悪くって。なので、急いでセッティングを扱って。そしたら、レースではすごく良くなりました。良いタイムも出ましたし。後は、低いけど良いタイヤ、マフラーも良かったんだと思います。
AKI:優勝戦を振り返っていかがですか?
藤本:初日にタイムが出たセットでいきました。スタートもすごく良く決まっていて良かったです。ただ、タイヤが低く試走から滑りが出ていました。8走目だったので流石にですね。けど、初日、2日目と使っていたので、優勝戦はこのタイヤを信じて心中しよう!っと。結果的に優勝出来て良かったです。
AKI:優勝した時の気持ち?
藤本:もちろん嬉しさはありましたが、喜ぶだけではなくしっかりと気を引き締めていこうと思いました。勝ってさらに頑張っていこう!という気持ちです。アフター6ナイターとかミッドが増えてチャンスが増えた。さらに、優勝したミッドは浜松SGの裏開催。そして、去年の後半があまりにも悪過ぎてハンデが軽化していたのもありました。けど、チャンスをモノにできて良かったです。この位置で結果を残して、ハンデを下げていけたらなと思っています。
AKI:ミッドナイトでは初の女性レーサーの優勝となりました!
藤本:今までいなかったんですね!んー、けど、走ってるハンデが違うので喜んでいいのか複雑な感じです。結果を出せたことは良かったんですが、このハンデ位置ではなくもっと後ろで勝てる様にならないと。初優勝はもう10m後ろだったので。早くもっと後ろにいって戦える様にしたいですね。
AKI:優勝戦で使ったヘッドは今も使われているんですか?
藤本:そのヘッドはミッドナイト用にしました!マフラーによって変わってしまうとは思いますが、実績が出来たので。
AKI:優勝後、近況のエンジン状態はいかがですか?
藤本:それが、昼間は全然良くなくって(苦笑)うまく動いてくれません。地元に帰ったあとは8着...やんなっちゃう。早くナイターになって欲しいです。何ですかね、自分が作るエンジンがナイターとか夜に合ってるのかな。エンジン自体は悪くないので、セッティングを合わせ切れていないんでしょうね。走りづらいです。自分のスピードが出せません。
AKI:課題としては、エンジン作りという感じですか?
藤本:そうですね。どこのレース場に行っても、昼と夜と時間帯が変わっても、最低限戦えるエンジン状態に出来るようにしたいですね。
AKI:昨年は全然ダメだったということですが、近況のエンジンは良いというお話。なにか手を加えているんですか?
藤本:新品のケースに交換しました。パーツは悪くないので、自分が合わせて乗りやすくするだけですね。ただ、飯塚のミッドナイトから帰ってきてからハネが治らなくって。フレームを締め直し、フォークのバネも扱ったりしたんですが治っていません。ハネ対策もしないと。
AKI:捌きに関してはいかがですか?
藤本:今のハンデ位置だと前の方からスタートする事が多いんですが、それでも先輩選手の巧みな技に翻弄されてしまって。前に1、2人いて捌けず、後ろの選手にやられたり。なので、もっと後ろのハンデでも戦える様になる為にも、今の位置での捌きもしっかり磨きたいと思っています。今1番の課題は捌き。人を抜かないと進歩がないので。
AKI:スタートは安定していません?
藤本:ミッドナイトの時はすごく切れていました。消音マフラーのスタートは失速する事が多いんですが、この前のミッドはたくさん吹かしたら上手くいきました。けど、ミッドの後はいつも通りに、普通の私に戻っちゃいました(笑)遅くはないんですが、速くもない。やっぱりスタート行けると全然展開が変わります。利沙(川口32期:片野利沙選手)とか速いじゃないですか。なので、自分ももっとドンっと切れる様になりたいですね。
AKI:スタートの切り方で速くしていきたいという感じですか?
藤本:切り方ですかね。やっぱり、バイク経験者はスタートが上手いです。けど、私も合えばミッドナイトみたいなスタートが切れるので、色々勉強して展開を作って、楽にレースができるようになりたいですね。
AKI:雨、湿走路に関してはいかがですか?
藤本:んー。あんまりかな。以前ほど乗れていません。何でか分からないんですが、昔ほど乗れていませんし自信もないです。今は晴れの方が良いです。そこも何かしていかないと。けど、なにが原因なのか分からないので困っています。何かが違うんだろうなぁ。エンジン作り、捌き、ハネ、スタート、雨...やることいっぱいです(笑)
AKI:そう言ってると、4月のSGオールスター・オートレースが来ちゃいますよ!(笑)
藤本:やばいですね。オールスターに向けても色々やらないと!次、シリンダーを交換してみます!!エンジンを良くして、少しでも自信を持って挑めるようにしたいですね。
AKI:オールスターの意気込みを頂けますか?
藤本:得意の逃げ展開になると思うので、SGで結果を出せるように頑張ります。投票してくださった方の為にも結果を出して活躍したいです。
AKI:今の目標はありますか?
藤本:まずは、今ランクが悪いので、もっとランクを上げて記念に一つでも多く出れるようになりたいです。たしか、A-144位で地元の記念プラスもう2つ他場の記念に出れるはずなんです。なので、それ以上のランクに入る事が今の目標。優出とかではなく、波がなく安定した成績を残せるように。そして、記念を走って、成績を残していけるようになりたいです。
AKI:それでは最後に、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
藤本:今年もオールスターに出れるようになったので、結果を出して車券に貢献できるように頑張りたいと思います。そして、コロナでレース場での観戦が出来ず、お家で楽しんでる方も多いと思うので、女子選手やオートレースに興味を持ってもらえるようブログやインスタなど上げていきたいと思っています。是非ご覧ください!
(写真は伊勢崎facebookより)
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
堂免沙弥選手(飯塚33期)2017年7月登録。結果を出せない日々が続く堂免選手。選手になるきっかけやレース以外のお話を沢山お聞きしています。
(取材日:2月25日山陽オートにて)
インタビュー / 内野久照
内野:それでは身長から教えて下さい。
堂免:154cm。のはずです。(笑)
内野:靴のサイズは。
堂免:24.5cmか25cmです。身長の割に足が大きいですよね。
内野:トレーニング等はされていますか。
堂免:体幹メインで鍛えています。
内野:2021年2ヶ月が経ちましたが。
堂免:見て分かると思いますがよろしくないです。まだまだですが、スタートして1・2コーナーに掛けては、少しずつ良くなってきたかなと思います。
内野:対策としては。
堂免:人より突っ込みが浅く開け始めが遅いので、突っ込む練習と立ち上がりを、早く開けられるようにする事です。腰周りをメインにやっています。岡谷さん(岡谷美由紀・浜松32期)に色々として頂いている。ずっと教えてもらっています。ハンドルと膝当ては岡谷さんモデルです。岡谷さんを尊敬しています。
内野:練習着のこだわりは。
堂免:実は昨年の大晦日のガールズ王座の時に、岡谷さんが着用していたものです。
岡谷さんからは『これを着られるように頑張って』と頂きこのような大切なガールズの8号車を着用するか悩んだのですがこの勝負服を着て練習しています。もちろん気合いが入ります。
内野:ヘルメットのこだわりは。
堂免:黒のアライのヘルメットに、好きなアーティストジェシーJのタトゥのステッカーに、父のレースチームDoRacingとstandupのステッカーです。
落ちるところまで落ちたので、これからは這い上がる。立ち上がって行くという気持ちからstandupを貼っています。
内野:レース場に必ず持って行く物は。
堂免:飯塚では部屋が決まっているので良く眠れるようにマットレスを。それと足のマッサージ機を置いています。
内野:レース場でのルーティンは。
堂免:前検日とレース毎に、挨拶と感謝の意味を込めて神棚に一礼する様にしています。
内野:マイブーム
堂免:あつ森です。流行りに乗っかりました。(笑)外出自粛期間が続いたのでお家で島作りを楽しんでいます。
内野:趣味は。
堂免:スノーボードです。始めて10年くらいは経っていますがしょっちゅうは行けないですね。ここ2年は滑っていないです。次の休みに行く予定にしています。
それと買い物したりですかね。御朱印集めも好きです。
鹿児島に御朱印を頂きに行った際に知覧特攻平和会館に寄りました。泣いちゃいました。若くて国の為に命を落として...。やりたい仕事が出来る事は有難い事だと感じ、それを見て私も頑張ろうと思いました。
釜蓋神社にお参りに行った次の山陽オートで1着を2本とる事ができました。
この釜蓋神社にはプロスポーツ選手も多く参拝する神社です。
武の神様、更に開運、開拓の神社としてスポーツ選手の成績向上や商売繁盛のパワースポッになっている神社です。ご利益があったのだと思います。お礼参りに行かないとですね。
内野:行ってみたい神社は。
堂免:三重県の伊勢神宮の総本山に行ってみたいですね。遠い所に御朱印をもらいに行きたいです。
内野:一番欲しい物は。
堂免:マイホーム。持ち家が欲しいです。
内野:肉と魚だとどっち。
堂免:お刺身が好きなのですが肉ですね。鶏肉が一番好きです。低カロリーで高タンパクなので鶏が好きですね。お酒は飲めませんが焼鳥が大好きです。
内野:料理はしますか。
堂免:はい。作るのは好きです。
内野:得意料理は
堂免:ハンバーグはこだわりがあります。
内野:大好きな鶏を使うのですか
堂免:ごめんなさい。鶏肉は使わないですね。牛肉です。(笑)
内野:犬or猫。
堂免:猫はツンデレなイメージ。その子によるのでしょうが...。
犬は向こうから来てくれる。そこでなでなでしてやれる。芸とか教えたりして、散歩に一緒に行けますし!!
内野:自分を動物に例えると。
堂免:学生の頃はサルと言われた事があります。申年というのもあるのでしょうが良く動くし、キャッキャうるさかったからだと思います。
内野:自分の性格はズバリ。
堂免:自分では頑固だと思う。マジメで嘘が付けない。すぐ顔に出るのでばれる。気楽にやればいいのに、凄く考え込んで自分を追い込んでします時があります。そうするとメンタルがやられてします。
内野:自分の好きなところ、嫌いなところ
堂免:仕事に真面目なところ。手抜きをしないところが、いいところでもあり悪いところでもあるのかなと思います。すぐ一杯一杯になって、周りが見えなくなる事が多々ある。そんな感じですね。
内野:小さい時はどんな子でしたか。
堂免:外で良く遊びまくっていました。
内野:何に夢中だった。
堂免:近所の子達とよく走り回っていました。体を動かすのが好きで、家で遊ぶより外で遊んでいました。
中高は陸上部で、休みとかもあまりなかったので、部活中心の学生生活でした。
内野:陸上部で培ったこと、学んだこと
堂免:挨拶、礼儀を学びました。厳しかったです。
高校2年の時にバイクの免許を取得。バイクのレースをしていた父の影響です。
高校3年生の時のバイト先で、佐藤裕児選手(飯塚・32期)に出会い、オートレースを知るきっかけになりました。
内野:こだわりのスニーカーを履いていると聞きました。
堂免:アメリカのサッカニー愛好者です。
内野:おすすめは。
堂免:サッカニーのエキソダスです。このスニーカーは、本当にオススメです。履きやすいのはもちろんですが、クッション性が抜群です。ちなみに5足持っています。(笑)
内野:好きな色は。
堂免:緑と紫が好きです。人とあまり被りたくないので、奇抜なビビットカラーが好きです。
内野:好きなブランド、洋服は。
堂免:PEGEBOY(ページボーイ)。モードっぽい物やストーリートっぽい感じが好きです。
内野:財布のブランド、こだわり。
堂免:IL NISONTE(イルビゾンテ)を使っています。本革の緑でファスナーがL字型で可愛いですよ。
内野:キャッシュレス派それとも現金派。
堂免:現金です。
内野:ずばり財布の中には今いくら入っている。
堂免:3万円くらいです。常にこのくらいは持っておきたいですね。
内野:ネイルが可愛いですね。
堂免:ありがとうございますおしゃれでというよりかは、爪が弱いので補強の為にやっています。月に2回程度通っています。
内野:好きなコーヒーチェーンは。
堂免:スタバが多ですね。ホワイトモカがおすすめです。少し甘いのが好きです。
内野:レース場での飲み物は。
堂免:西久保さん(西久保英幸・山陽15期)のコーヒーが格別です。1日分の鉄分が摂れる飲むヨーグルトを飲みます。
内野:堂免選手の出没場所は。どこだったら会えますか。
堂免:そうですね...。小倉駅ですかね。(笑)
内野:好きな芸能人・有名人は。
堂免:ジェシーJですね。お笑いだとハライチです。
腹がよじれるくらい笑える。ムチャ振りに答える感じが好きです。
内野:男は顔、それとも性格(どこに引かれますか)
堂免:性格かもしれない。面白い人が好き。会話のキャッチボールが出来る人がいい。
仕事に真面目で熱心ない人が好き。私は声フェチですね。イケメンでも声が変だったら嫌ですしね。声が良くてイケメンだったらいいですよね。(笑)
内野:最近一番嬉しかった事
堂免:最近ではありませんが、以前にファンの方から色紙と手紙を頂きました。
厳しい事も書かれていましたが、励ましの言葉もあり、凄く応援してくれていました。その手紙を読んで涙が出ました。感動しちゃって...。こうやって応援してくれる人がいると思うと、元気をもらいました。今でも大切に持っていますし、落ち込んだ時は読み返すようにしています。
内野:最近、思いっ切り笑った事は。
堂免:同期の吉川(吉川麻季・飯塚33期)とご飯を食べに行った時の事です。お互い車だったのですが吉川が私が止めた車の隣にバックで入庫しようとしたら距離を誤りぶつけちゃって私の軽自動車が豪快に揺れていたのを見て笑ってしまった。10年乗っている軽で買い替える予定だったのでぶつけても大丈夫だったんですが。ぶつけた犯人(笑)ではなく本人の吉川は焦っていて本気で反省していました。
内野:好きな映画、おすすめを教えて下さい。
堂免:アニメなんですが。ヴァイオレット・エヴァーガーデンです。心がメッチャ綺麗になります。一話一話泣ける。感動しますよ。
内野:好きな言葉、大切にしている言葉はありますか。
堂免:養成所から母親に手紙を送りました。母親からの手紙の返事の中に『人生はプラスマイナスゼロだよ』とありました。そう思って今もやっています。大変な事ばかりじゃない。嫌な事ばかりではない。いつかは報われる。そう思うと前向きな気持ちになれます。
内野:レースではどこでスイッチが入りますか。
堂免:スタートラインに着いた時です。『よしっ!集中』と気持ちを、落ち着かせスタートに集中します。
内野:オートレーサーになって一番嬉しかった事、思い出のレースは。
堂免:デビュー初勝利ですね。やっと勝てたので。このレースは一生忘れられないです。
内野:ファンの存在は。
堂免:ありがたい気持で一杯です。
内野:ファンの皆様、オッズパークをご利用の皆様へメッセージをお願いします。
堂免:周りの同期や34期の子達にも後ろから走られている状況で、中々結果が出せずにいますが、レースを走る以上、自分なりに考えて練習整備を行っています。
結果にはまだまだ繋がっていませんが、応援して下さる皆さんのおかげで、めげずに取り組んで行けています。
こんな私ですが、これからも応援して頂けると嬉しいです。
MCうっちぃ!こと内野久照 オートレース歴16年。好きな選手は浦田信輔選手。現在飯塚オートでMC、山陽オートで実況を行っています。年間約180日間選手ロッカーに潜入し取材もこなすMCです。オートレースを盛り上げたくFBでは飯塚オート盛り上げ隊、Twitterではオートレース盛り上げ隊にてロッカーフォトや選手情報配信しております。 最近では場外車券売り場にてオートレースの解説予想を披露し自腹車券勝負に挑んでいます。オートレース大好き九州男児が展開する魂の大胆予想にご期待下さい。
川口所属の33期。今年2月に初優勝を飾り、先日の地元川口のGI開催では優出こそ逃すも着をまとめました。優勝した時の気持ち、地元の同期、後輩について、オートレースへの想いをお話しして頂きました。
(取材日:2021年3月8日)
インタビュー / AKI
AKI:初優勝(2021年2月25日:川口)、完全Vおめでとうございます!!
稲川:ありがとうございます!
AKI:振り返っていかがですか?
稲川:あの節はエンジンの状態も良かったですし、ハンデも前にいってラクだったので。エンジンは整備して良くなっていました。
AKI:エンジンはいつぐらいから良くなっていたんですか?
稲川:優勝戦の前の節にヘッドの中のパーツを交換して。パーツ交換の節はセッティングを合わせられなかったんですが、次の節にセッティングが合ってきて優勝出来ました。状態は全体的に良くなっていましたし、エンジンからのハネも軽減していました。
AKI:初優勝を完全Vで決めたわけですが、お気持ちとしてはいかがですか?
稲川:ハンデが軽かったのが大きいですね。去年が余りにも悪過ぎて、ハンデも20mも前にいってて。これで勝てなかったら終わりだろ、と思っていました。
AKI:そうだったんですね!初優勝出来て嬉しいというよりも勝てて良かった!という感じだったんですね。
稲川:そうですね。"初優勝出来てホッとした"ではなく"このハンデで勝てて良かった"というホッとしましたね。
AKI:優勝賞金はなにか使われましたか?
稲川:んー、服とか靴を買いましたね。後は、実家に少し入れました。自分は幼少時代ヤンチャで、親父とも犬猿の中で喧嘩をするくらいだったんですが、オートレース試験の合格通知が来た時には親父が涙を流して。あの涙は衝撃でしたね。親父も選手になりたかった人だったんです。ここ最近は、お互い大人になって親父とも喋るようになりました(笑)
AKI:優勝の後すぐに地元グレードがありましたが、GIでのレースはいかがでしたか?
稲川:初日はタイヤを失敗したのと、消音マフラーから通常マフラーになってセッティングが合わせきれませんでした。けど、2日目からはセッティングをガラッと変えて良い方向には向きました。節間通して着はまとまっていたんですが、準決勝戦に関しては経験の差を感じましたね。12Rだったんですが、試走とレースの時間帯でエンジンが全然違うんですよ。変わっちゃうんです。試走の感じでは「めちゃくちゃ良い!スタート切って回ってれば着は残せると!」と思っていたんが、スタートした瞬間に「エンジンかるっ!!スカスカだ!」と思って。12Rに合わせていくってこういうことなんだ!と思いましたね。
AKI:そんなに違うんですね...
稲川:はい。けど、これは正直経験の差だなぁと思いましたね。自分がグレードの12Rに走れていなかった。準決勝戦で12Rを経験して、最終日11Rは1着もとれたし。経験を活かすことが出来たと思います。良い経験になりましたし、今後に繋がると思っています。
AKI:エンジン、セッティングのお話が出てきていますが、ご自身の整備力に関してはどう感じていますか?
稲川:去年1年間、本当にエンジンが良くなく苦労したのでかなり勉強しました。落車してからエンジンがダメになって。パーツを色々替えていたんですが、セッティング能力がなく何をどう扱ったらいいのか、基本的な事を分かっていませんでした。1年間、自分でエンジンをいじって「こうなるんだ!」というのを勉強しました。まだまだ、先輩選手にはおよばないですけど、自分なりには良くなっていると感じています。
AKI:車の乗り方、レースに関してはいかがですか?
稲川:乗り方は色々考えているんですが...難しいですね。ただ、良くなっている部分もあって!今、コーナーは左足にほとんど力が入っておらず、バランスで乗ってる感じです。以前はコーナーを無理やり抑えたりしてたんですが、抑え過ぎて滑らせてしまう事が多くて。今は車の振り方とか考えるようにしています。結果的に滑りも減って変わりましたね。
AKI:稲川選手は良い逃げっぷり、ペースが速いですよね!
稲川:いやいや!それは逃げてるだけなんで!自分はグリップを開けることしか出来ないんですよ!(笑)
AKI:となると、捌きに関しては!?
稲川:一対一なら良いんですが、混戦になると話が違うというか。去年本当に苦労してダメだったので、もっともっと練習して頑張りたいと思います。今の自分の課題は捌きですね。捌けるようにならないと通用しないので。
AKI:スタートに関してはどうですか?
稲川:スタートは切れていますね!前回のGIもタイミングからまとまっていました。
AKI:雨に関しては...?
稲川:昔は乗れていたんですけどね。晴れの乗り方を変えてから、雨は乗れなくなってしまいました。雨はバランスが悪くなってしまったというか。以前、圭一郎さん(浜松32期:鈴木圭一郎選手)に「その乗り方だったら、大きなコースしか走れないよ」といわれたことがあって。今ってインコースしか効かないレース場が多いじゃないですか。山陽の雨は外も食い付いてくれるんで良いんですが、他のレース場は滑るので乗れていません。なので、雨用の車の抑え方、インコースを走れるように練習して克服したいと思います。
AKI:去年1年間苦労して、今年2月に優勝。ランクも戻っていきそうですね!
稲川:そうですね。2021年度前期はもう出たので(A-228)後期は戻ると良いですね。まずはプレミアムカップに出れるランクになる様に頑張りたいです。近い目標としてはプレミアムカップです。
AKI:大きな目標としては?
稲川:SG日本選手権オートレースに出ることです。スピード勝負、スタートから超一流ばっかりじゃないですか。あの舞台で並んで走ってみたいですね。目標です。
AKI:稲川選手は昔からオートレースを観に来ていたということですが、選手になる前のオートレースと選手になってからのオートレース、変わりましたか?
稲川:変わりましたね。見る目が変わりました。率直な感想としては「こんなに難しいんだ」と思いました。お客さんの時は「そこ抜けや!」なんて思っていたんですが、乗ってみたら「無理無理!」と思いました(笑)
AKI:"選手になる"を叶えたわけですが、いかがですか?
稲川:んー。まだここがスタートラインで達成感は何もないです。最重ハンデで走ったのは、SGオールスターで下げられて走っただけで、自分の実力だけで走っていない。最重ハンデになってやっと「ここまできたか」と達成感があると思うので、まだまだスタートライン。これからも手を動かして頑張るだけです。
AKI:同じ川口の同期が最重ハンデで走っていますが、焦りとかはありませんか?
稲川:最初はかなり焦りましたね。やっぱ黒川(川口33期:黒川京介選手)、泉田(川口33期:泉田修佑選手)、2人とも速いですし、特に黒川が頭2つ3つ抜けてる感じで。センス、整備、バイクの操作、凄く上をいってる感じ。焦るどころじゃなかったです(笑)追いつかなきゃ!という気持ちしかなかったんです、今は何もないです。去年は散々オートレースと向き合ってダメだったので、今年は気持ちをフラットして、肩の力を抜いていこうと思っていました。そしたら、それが良い方向に向いたというか。レースも、整備も落ち着いていけて、いろんなことが見えるようになりました。全く意識しないと言うのは嘘になりますけど、努力すればいつかは追いつけると思って、自分のペースで努力していこうと思えるようになりました。
AKI:その結果が直ぐに出ましたね!
稲川:まだまだハンデがありますから(笑)ハンデは嫌です。早く最重ハンデになりたいです。それに、色々と気にかけて見てくださる先輩方もいて、その気持ちを裏切るわけにはいかない。なんとか結果を残して恩返ししたいです。あとは、去年はファンの方の車券も裏切ってばっかりだったので、まずは応援してくださるファンの方に恩返しができる様なレースをしたいですね。
AKI:同期の話がありましたが、後輩も入ってきています。
稲川:上和田くん(川口34期:上和田拓海選手)は脅威ですね(笑)びっくりですね。多分、川口33期同期みんな上がりタイム抜かれてるんじゃないですか?いやー本当に凄いです。他の選手とも「すげーな」って話になりますし。感覚が凄いというか、黒川とは違うセンスというか。整備は黒川の方があると思うんですが、車の扱い方、操作的なところは本当に凄いです。技術面で抜けてますよ。本当に大変です(笑)けど、焦らず努力します。
AKI:それでは最後に、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします!
稲川:一歩一歩努力して、信用して買える選手になれるように頑張ります!応援よろしくお願いします!
(写真は川口オートレース公式facebookより)
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。