浜松所属の34期。6月に浜松アーリーレースでデビュー初優勝を飾りました。走路温度が高い中行われた優勝戦。どんな気持ちでレースに臨んだのか。そして、初優勝から今後のレースの事、大切にしていることなど、お話しをしていただきました。
(取材日:2021年6月18日)
インタビュー / AKI
AKI:デビュー初優勝おめでとうございます。
佐藤:ありがとうございます。
AKI:今のお気持ちはいかがですか?
佐藤:もちろん優勝出来たことは嬉しいんですが、欲を言えば師匠の浅野さん(浜松25期:浅野浩幸選手)がいるところで優勝したかったです。ウイニングランの前の写真撮影で一緒に写真を撮りたかったです。けど、師匠からすぐに連絡がきて「おめでとう」と言ってもらいました。
AKI:浅野選手も喜ばれてたんじゃないですか?
佐藤:はい。めちゃくちゃ喜んでくれました。
AKI:完全優勝でした。車の状態はかなり良かったんじゃないですか?
佐藤:そうですね。GIゴールデンレース(5月12日~16日)でヘッドを替えてからよくなりました。地元の浜松はだいたいセッティングが決まっているんですが、優勝戦は気合を入れて何度もエンジンかけながら整備をしていました。レース前に納得がいくエンジン音になって、試走タイムも出て。"この音で良かったんだなぁ"と手応えがありました。
AKI:手応えを感じながらのレース。まず、スタートはいかがでしたか?
佐藤:思ったより前の交川さん(浜松33期:交川陽子選手)につまらなかったという感じです。優勝戦ということもあって少し置きにいった感じになってしまいました。100%のスタートではありませんでした。
AKI:レース道中はいかがでしたか?
佐藤:レース前から交川さんを捲るのは難しいと思っていました。交川さんはコースが大きい方なので、さらに大きいコースは厳しいと考えていました。けど、まだ車をうちに向けて捌くということに自信がなかったので、序盤から外のコース決め打ちでいきました。内、懐に入れるスペースがあることは分かっていたんですが、慣れないことをするとダメだなと思って。なので、まずは離されない様にすることを意識しました。最後捲りにいくところは自分自身もいっぱいいっぱいでしたが、タイヤが凄く良くって助けられました。準決と同じタイヤで2走目だったんですが良いタイヤでした。
AKI:交川選手を捲ったあと、先頭に立ってからはどうでしたか?
佐藤:交川さんを捲る前に、仲口さん(浜松24期:仲口武志選手)のフロントタイヤが見えて。なので、ずっと後ろに誰かがいると思っていました。ラスト一周に入って、内しめようかと思ったんですが、熱走路で後ろも厳しいと思い自分の走りたいコースを走れば大丈夫かなと思っていました。
AKI:後ろの展開を考えたりと、冷静に走れましたか?
佐藤:交川さんが目の前で滑らせてるところを見て限界かな?と思ったり、色んなことを考えながら走れました。気持ち的には余裕を持ってレースをすることができました。けど、緊張しましたね。試走タイムも出て「俺から売れちゃうよなぁ。」と。自分もオートレースの車券を買っていた人間で、3着以内に入らないと意味がないと思っていて。なので、試走が出て人気にも関わらず、連に絡めないとか、ギリギリで差されて2着とかになると自分が負けて悔しいよりも、自分が負けたことによって高配当が出る事が悔しいです。なので、自分がガチガチの人気で3連単3桁とかの配当を出せた時は嬉しいです。人気に応えれたということなので。
AKI:今回、人気に応えての優勝でした。ゴールを駆け抜けた時に気持ちはいかがでしたか?
佐藤:「おぉ!?嘘だろ!?外から差されてないよね?本当に優勝したんだ...」という感じでした。すぐに実感がある感じではありませんでした。ゴールチェッカーを受けて、入場門のところに兄貴達が自分に向かって拍手をしてくれてる姿が見えたんで、そこで「あ、じゃあ俺1着なんだ。」と実感することが出来ました。
AKI:初のウイニングランはいかがでしたか?
佐藤:もう少しゆっくり走れば良かったです(笑)自分の中ではゆっくり走ってるつもりだったんですが、お客さんが金網越しに撮ってくれていた動画を見たんですが一瞬でした。駆け抜けて行っちゃってました(笑)なので、次優勝出来た時はめちゃくちゃゆっくり走ります。
AKI:5月末から始まったばかりのアーリーレースでの優勝。通常の時間の開催とは何か違いはありましたか?
佐藤:やっぱり、優勝戦の時間帯が違うことですね。前から逃げる展開が作れる状態、走路温度に助けられる部分がありました。整備面では変わることはなかったんですが、前から逃げる展開の自分からすれば熱走路で後ろの選手が厳しいという部分が気持ちの面で大きかったですね。優勝戦の時間帯が自分にとっては良い材料になりました。
AKI:浜松はセッティングもだいたい決まってきているというお話でしたよね。
佐藤:そうですね。季節の変わり目、暖かくなりだしたくらいから徐々に安定はしてきています。夏場はこのままの状態で乗り切れるかなぁという感じです。他のレース場に関しては、あまりデータがなくて。実は1級乗り出してからの成績が散々で。その散々の時に遠征に行っていて。ただ、アーリーで優勝する前の節に伊勢崎を走って、着もタイムもそれなりに良かったのである程度の方向性は見えています。
AKI:整備面ではどうですか?
佐藤:1級車に乗りたての頃は2級車の感覚で整備をしていたんですが、それが根本的に違いました。同期の中では2級車の頃から整備をしていた方なんですが、2級車の音の感じで整備をしても全然ダメ。自分なりに良い音が出たと思っても浅野さんに音を聞いてもらうと「これじゃダメだ。練習に行く気にもならない。」と言われたり。最初はそんな感じでした。けど、伊勢崎で同期の野本(伊勢崎34期:野本佳章選手)が優勝した時、自分も伊勢崎にいたんでエンジンの作り方を相談したり、野本のエンジンを握らせてもらったりして。「良いエンジンはこういう音なんだ。」という音をベースに整備をする様にしたら、少しずつ着が取れる様になりました。その後、GIでパーツ替えて優勝できた感じです。1級車のエンジンの良い音を知れたことが自分のターニングポイントだと思います。
AKI:2級車からエンジンを積極的に扱っていたんですね!
佐藤:はい。しょっちゅうエンジンを扱っていました。エンジンのことを早く覚えていきたいと思っていたのと、浅野さんが「好きな時に好きなことをやりなさい。」という方針の方で。「2級車でもエンジン下ろしたい時は手伝うから。」「ある程度のエンジンでレースに行かないと、グリップで無理して突っ込んで落車に繋がる。6、7割のエンジンは保てるように整備しなさい。それで練習に行きなさい。」と言われていました。これは、最初の頃に言われました。それを守ってある程度のエンジンで行けるように。良いタイムが出てもヘッドを扱ったりしてレースに行く様にしています。前の日と全く同じということはあんまりないです。扱いすぎて壊してしまうこともあるんですが、それも経験だと思います。
AKI:浅野選手からかなり密に指導を受けている感じですね!
佐藤:そうですね。同期の中でも仲が良いと言ってもらっています。浅野さんじゃなかったら無理でしたね。自分は結構すぐに凹むタイプで。メンタルがお豆腐(苦笑)ちょっと前までは試走が出ないだけで落ち込んだりしていたんですが、浅野さんに「もっとこうしたらタイムが良かったんじゃないの?前に詰まってたから実際はもっと良いタイムだったんじゃない?ポジティブに考えたら良いじゃん。」とぽろっと言われてから考え方を変えました。それから、気持ち的に楽になったというか、ピットでも考えすぎることがなくなりました。なので、整備面然り、メンタル面然り、色々教えてもらっています。
AKI:今の1番の課題はなんですか?
佐藤:人を抜くことですね。2月に内から捌こうとして人を落としてしまったことがあって。そこから、頑なに外一本にしてる感じで。なので、まずは人の内に切り返す勇気を持つことですね。練習では内を向ける練習を、宏和さん(浜松32期:鈴木宏和選手)がしてくれることがあります。人のどこにつけたらいいか、どのように三角きればいいとか、考えながらやっています。レースでは何台も走っているので、前の前まで見て捌いていけるように。まだまだなので、しっかり練習して自信を持って走れるようになりたいと思っています。
AKI:雨、湿走路に関してはいかがですか?
佐藤:ダメですね。雨はそもそもの出走回数が少なくって。浜松は雨が降らないし、降ってもすぐ走路が乾いてしまって。なので、他場で雨が降るとてんやわんやしてしまいます。治郎さん(伊勢崎30期:田村治郎選手)とか、北渡瀬さん(伊勢崎25期:北渡瀬充選手)に雨のセッティングとかコースとかを教えてもらっているんですが、実際に実践する機会が全く無くって。なので、雨の時に一つ一つ実践していきたいと思います。
AKI:スタートに関してはいかがですか?
佐藤:スタートは研究中ですね。比較的に切れてる方で同期と並んだ時は先行できるんですが、ばらつきがあります。なので、安定して切っていけるようにするのが第一ですね。レースだと気合入れ過ぎて浮かしてしまったりするので、パーツ替えたりしながら研究をしています。同ハン最内に置かれたらしっかり先行できるようにしていきたいです。スタートの切れの安定、向上を目指して頑張ります。
AKI:目標はありますか?
佐藤:目標は師匠の浅野さんの後ろから走ることが目標です。それが1番の親孝行だと浅野さんにも言われたので。"親父を超えることが弟子の1番の親孝行"と。1番最初の目標です。その先は、記念を取りたいとかよりも、お客さんに安心して買ってもらえるようになれれば良いですね。自分を流していれば取りあえず連に絡んでくるだろうというような選手になりたいです。お客さんに信頼される選手になることが基本の目標です。
AKI:デビューして丸2年が経ちましたが、どんな2年間でしたか?
佐藤:長く感じましたね。決して早くなく、かなり濃い2年間でした。選手になる前からオートを見てましたが、2分間のレースのための準備がどれだけ大変かを身にしみて感じました。後、自分は川口でレースを観ていたんですが、今でも川口で走る時はふわふわします(笑)「俺、あそこから観てたなぁ」とか。
AKI:選手になりたいと思ったきかっけはなんですか?
佐藤:元々は人と違うことがしたいと思っていて。選手になりたいと思うようになったのは高校生ぐらいです。選手になる前はテレビ関係の仕事、大道具をしていました。大道具から選手というのも珍しいと思うんです。もちろんオートを見ていてかっこいいという気持ちもありました。後は、自分がオートを見るようになった時に摩弥さん(川口31期:佐藤摩弥選手)がデビューした時で。同じ苗字で、女性で、あれだけ注目されて結果残して。他にも上位級の選手を知っていたんですが、衝撃を受けたのは摩弥さんです。摩弥さんを見てからふっとオートレーサーになりたいと思う様になりました。ピンと来た感じです。1回目の試験でいいところまで行ったんですが落ちてしまって。2回目でダメならもうダメなんだろうと思っていたんで受かって良かったです。色々きつい事もありますが、休みの日もエンジンのことを勉強したりしてるので、やっぱりオートレースが好きなんだろうなぁと思います。
AKI:同期が先に活躍する中で、焦りはありませんでしたか?
佐藤:2級車の時は比較的同期の中では後ろから走っていたので焦りはなかったんですが、1級車になってから優出してないのが自分含めて2、3人しかいなくて。舐めてたわけじゃないんですが「1級車はパワーもあるしポンポン勝てるんじゃないかな?」と思っていて。けど、実際に乗り変わったら全然ダメで。どん底を見ました。1級車になってから焦りましたね。なので、この前優勝した時も「やっと優出できた...」という感じでした。2級と1級は本当に違います。1級車は特にパーツの良し悪しがはっきり出やすいです。よくないパーツにも当たりましたし。なので、今回の優勝は気持ち的にかなり楽になりました。
AKI:今後の活躍も期待しています!
AKI:それでは、最後にオッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
佐藤:自分がオートレースをお客さんとして見てたからこそ、連に絡みたいと思いながら毎レース走っています。いつかは安心して買ってもらえるように、今は捌きやメンタルを色々覚えていきたいと思います。そして、1番良い方法を見つけていけるように手を動かして、レースに勝つのはもちろん、お客さんのためにレースをして喜んでもらえるように頑張ります。
(写真は浜松オートfacebookより)
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
山陽所属の31期。昨年はGIIを初制覇。そして、今年の4月に地元GI令和グランドチャンピオンカップでGI初制覇!成長著しい選手です。初のGI制覇のお話し、課題や目標、大切にしている事などお話しして頂きました。
(取材日:2021年6月12日)
インタビュー / AKI
AKI:GI初優勝おめでとうございます!
丸山:ありがとうございます!
AKI:優勝戦前の手応えはどうだったんですか?
丸山:3日目くらいにリング交換をして状態は良くなっていました。エンジンかけた感じと音が「あ、エンジン良いな!」という感じ。もちろんベースも良かったんですが、リング交換で上向いた感じです。
AKI:青山選手(伊勢崎31期:青山周平選手)や中村選手(川口28期:中村雅人選手)がいて、試走タイムが1、2つ負けている状態でした。そして、外枠の6枠。厳しいなという思いはありませんでしたか?
丸山:そうですね。正直外枠は厳しいなと思っていました。けど、全力で切って外枠に先行されたら仕方ないと思っていました。スタートに関してはGIの前の節にヘッドを交換してから切れるようになっていたので思いっきり行きました。
AKI:スタート切ってからの視界はいかがでしたか?
丸山:優勝戦の前からスタート後の視界が開けていて、優勝戦でも視界が良く「よっしゃ!」と思っていました。
AKI:スタート切った後、前には渡辺選手(浜松31期:渡辺篤選手)のみとなりました。そこからの状態はどうだったんですか?
丸山:最初は追走して仕掛けようとすると滑る感じ。やっぱり熱走路での捌きは厳しいです。それに、2番手につけると前を捌きたいけど後ろにも捌かれないようにと考えるのでキツイですね。けど、なべさんも滑ってたのが分かっていたのでどこかでチャンスがあればと思っていました。ミス待ちでしたね。ただ、エンジンは負けてませんでした。
AKI:先頭に立ってからの感じは?
丸山:ラスト3周くらいで先頭に立ったんですが、息をしたの覚えてないくらい必死でした(笑)タイヤも滑るし「誰か来るよね、誰か来るよね!?早く終わって、お願い!」という感じです(笑)
AKI:その苦しさを乗り越えての優勝でしたが、優勝した瞬間はどんなお気持ちでしたか?
丸山:「あら?勝った?大丈夫よね...よし、勝った!優勝した!」という感じですぐに実感は湧きませんでした。実は、その日の夜にあったYouTube配信"オッズパーク!presentsオールスター開幕直前Special"の事を前日から考えていて。「何言おう!?」とか(笑)たまたまですけど、優勝して配信に出れたことは良かったです。
AKI:去年はGII初制覇、今年はGI初制覇!凄く充実していませんか?
丸山:そうですね、おかげさまで。けど、GIを取った後のSGオールスターでは初日から8着で(苦笑)優勝した際に「ファンの皆様に恩返しします!」とか言ったのに全然ダメで。川口に行ったら全くエンジンが変わってしまっていました。色々と仕事はしたんですが...エンジンは難しいですね。
AKI:ただ、全体的な流れはいいですし、GIをあのメンバーで勝てた事は自信になったんじゃないですか?
丸山:あのメンバーで勝てたことは大きいですね!
AKI:最近では、飯塚で解説をされている釜本さん(飯塚22期:釜本和茂元選手)が丸山選手の捌きが上手いというお話をされますが、ご自身の捌きについてはどう思いますか?
丸山:自分の捌きはオーソドックスな感じ。ひと昔前の自分からしたら上手くなってるとは思います。車の付け位置や合わせ方とか。色んな方にアドバイスを頂いて、自分が上手いなと思う選手のレースをしっかり見て。そこは"探究心"に尽きると思うんです。どうしたら出来るようになるのか。どうしても練習は2、3台でしか合わすことができないけど、レースはその先にも選手がいる。レースでしっかり学んできました。この"探究心"はデビュー当時から持ち続けていると思います。
AKI:2期連続S級となり、S級も定着してきたんじゃないですか?
丸山:そんなに甘くないですよ(笑)けど、前回S級に上がれた時は最高ハンの人と並んで捌くことがなかなか厳しくって。けど、今回は連続でS-21というランクだったので頑張れてると思います。「今回はS級を意地でも維持しようと!」と目標を立てていたので達成出来て良かったです。
AKI:着実に成績もアップしていますね!
丸山:僕なんかは優れたものはないけど、続けていくということ、"探究心"を大切にしています。
AKI:目標のお話が出ましたが、今の目標はありますか?
丸山:SG優勝!とかざっくり大きな目標は立てないんですが、今は"SGの優勝戦に乗る"が目標です。自分が叶えられるというか、自分の弱点探しをしながら次に活かして達成出来そうな目標を立てます。あとは、いつもどんなレースでも同じ気持ちなんですが"まずは車券に絡む事"を大前提に走っています。欲ですけど、その先に"SG優出"があります。オートレースに対する欲は出てきますね。
AKI:今の弱点、課題はなんですか?
丸山:それはもう、雨ですよ。年に1、2回しか乗れません。エンジン、タイヤ、走路が噛み合った時にたまに乗れる感じなんでしょうね。予選晴れで1着でも準々決勝で雨8着だと勝ち上がれないので、湿走路を乗れることは大事です。ただ、しっかり濡れた湿走路は苦手でも水気が引いた湿走路、ブチは好きなので乗れたりします。あとは、晴れ雨関係なく試走が出なくて連に絡むことがあること。もっと試走を出して連に絡まないと!と考えています。自分の気持ちを高めるためにも試走タイムをもっと出していきたいですね。
AKI:整備面に関してはいかがですか?
丸山:整備は少しずつ、色んなエンジンを勉強しています。メカニック的な知識があまり無いですし、知っていて損はないと思うので色々なエンジンの本を読むようにしています。ここに関しても欲が出てきて色んなことを知りたいと思うようになりました。もっと知識を増やしていきたいです。
AKI:数年前ですが「子供たちにかっこいい姿を見せれるようになりたい」というお話しがありました。今の自分はその姿に近づきましたか?
丸山:どうなんですかね(笑)けど、オートレーサーは夢を与えられる仕事だと思っています。子供たちや大人でもいいんですが、「何これ?かっこいいな!」と思いながら見てくれている人もいると思うんです。次の世代に繋げる意味でもオートレースを観てかっこいいと思う人を一人でも増やせたらいいですよね。オートレーサーは危ない仕事だとは思いますが、自分もかっこいいと思っていましたし夢を与えられると思っています。
AKI:丸山選手は先輩選手ともしっかりお話をして、後輩選手にも慕われているイメージです!
丸山:そんな事ないですよ!(笑)けど、自分が先輩の姿を見て育ってきた様に、自分もそういう立場になってるのは感じています。次の世代を育てていかないといけないので。先輩選手とは色んな話をして情報を吸収するようにしています。勉強ですよね。知らないことをどんどん知っていきたいです。それを後輩にも伝えていく。まだまだ自分自身も勉強中ですが、後輩も聞いてくるので答えれるようにというか、きっかけになる様なことを教えていきたいです。こう考えると、先輩に恵まれましたね。山陽の先輩はもちろん、飯塚の永冨さん(飯塚17期:永冨高志元選手)なんかは今でも連絡を頂きます。「もう少し立ち上がりこういう風に乗れ」とアドバイスを頂いたのがきっかけで良いイメージが湧いたりしました。アドバイスをもらったらとにかくやってみる。そういう気持ちでいます。否定はしません。まずはチャレンジ。やっぱり先輩に恵まれましたね。
AKI:それでは最後に、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします!
丸山:自分はまずは連に絡むことを目標に、"探究心"を持ってレースに臨んでいます。これからも、オートレースをよろしくお願いします。
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
飯塚所属の34期。兄は山陽32期の長田恭徳選手。2019年にデビューし、今年の4月には嬉しいデビュー初優勝(2021年4月24日)を飾った。デビュー直後はなかなか上手く走れず落ち込むこともあったそうだが、周りの先輩レーサーに支えられながら初優勝を掴んだ。初優勝のこと、整備グループの事、兄の長田恭徳選手についてもお話をしていただきました。(取材日:2021年5月26日)
インタビュー / AKI
AKI:まずは、初優勝完全Vおめでとうございます!!
長田:ありがとうございます!
AKI:ゴール直後に大きなガッツポーズが出ましたね!
長田:嬉しすぎて出ちゃいました(笑)
AKI:初優勝が初のミッドナイト、初の消音マフラーでした。節間通してエンジンの状態はいかがでしたか?
長田:初日はミッドのことがわからないまま、乗りながらの調整という感じでした。初日の練習ではコーナーが曲がりづらくて「レース大丈夫かな?」と思うほど乗りづらかったです。レースは1着だったんですが、まだ乗りづらさがありました。何かしないと勝ち上がれないなと思ってキャブを扱って、準決で少し上向いていたんです。その延長でさらに扱って優勝戦の前の練習では凄く良くなっていて。乗りづらさもなく完璧な状態。自信を持って優勝戦に臨めました。
AKI:手応えあり!だったんですね。
長田:そうですね。ハネもなく。"後は人間だけだな"と思っていました。
AKI:結果は優勝!!消音マフラーのイメージは良くなったんじゃないですか?
長田:と思って、次も同じセッティングでミットナイトを走ったんですがなぜか乗りづらく。難しいですね。普通のマフラーとは違うというか、マフラーごとで違うというか。まだまだ分からない事が沢山です。
AKI:けど、優勝という一歩を踏み出しましたね!あのガッツポーズを見れば大きな一歩!(笑)
長田:嬉しさ爆発しちゃいました(笑)
AKI:周りの同期が初優勝を決めていく中、同期の事は意識していましたか?
長田:めちゃくちゃ意識していました。2級車でも優勝している人がいて。先輩には「1級車に乗って前で走ってる今がチャンスだぞ!」と言われたりもしていました。"ここで優勝しないと"という気持ちはありましたね。けど、初優勝決めた時は冷静に落ち着いて走れました。
AKI:レースに行く前、緊張はどうですか?
長田:以前は結構緊張していたんですが、川口の優勝戦(2021年3月16日)に乗ってからは落ち着いて走れている気がします。視野が広くなったと言うか、一度優勝戦を経験して余裕も出たんだと思います。それが、初優勝に繋がったのかなぁと思っています。
AKI:優勝してハンデが下がりました。下がって1走目で1着でしたが、このハンデ位置はいかがですか?
長田:優勝した後の2節は初日に1着が取れたんですが、結局はエンジンが良くて勝ててただけ。エンジンに頼りすぎていた感じです。ここ2節くらいのエンジンは普通というか、良い時と比べると落ちてきていて苦労しています。けど、エンジンがどんな状態でもS級の選手は戦っている。エンジンに頼り切ってはダメだなと思っています。以前、篠原さん(飯塚26期:篠原睦選手)に色々お話を聞いて「自分の武器を作って、自分の展開をどうしたら作っていけるか考えろ。」と言われました。とにかく勉強中です。
AKI:今後、自分の武器にしたいこと、伸ばしていきたい事はなんですか?
長田:スタートしてからの1周目の速攻戦です。これから夏場になってきたら前の人に追いつかなくなってくる。そういう時にいかに自分で展開を作ることが大事だと思うので、スタートからの速攻を身に付けたいです。
AKI:将来的な武器のお話を聞きましたが、今の1番の課題はなんですか?
長田:今は捌きですね。ハンデ10m前で走ってる時とは景色も、目線のやり方も違います。兄貴分の正樹さん(飯塚29期:田中正樹選手)に車の付け方とか、選手を抜く時に捌く選手を見過ぎないとかを教わっています。見すぎると引いてしまったりしてしまうので、捌く時の目線のやり方を実践しているところです。
AKI:ただ、エンジンが良い時は外も内も自在に操って捌いてるイメージがありました!
長田:あの時は、自分の行きたいところに行ける感じがありました。とにかくエンジンが良かったですね。エンジンが良いとより一層落ち着いて走れるというか、"ここで待って次で捌こう"という感じでイメージが出来るんです。なので、あとはエンジンが良い状態じゃなくても戦えるようにしていきたい。人間的にレベルアップしていきたいですね。
AKI:整備に関してはどうですか?
長田:整備面もまだまだですね。川端さん(飯塚24期:川端孝選手)に頼ってしまうことも多くて。けど、川端さんには自分でもよく考えろと言われていて、「こういう症状の時はどうするって言ったっけ?」という感じで教わっています。練習してもっと自分で考えれるようにならないといけないんですが、正解が1つじゃないんで本当に難しいです。
AKI:雨に関して、連対率持っているんですがいかがですか?
長田:その連対率は2級車の時のものが残ってるんだと思います。1級車になってからは、良くもなく悪くもなく。川口の雨で2着に入ったセットで飯塚の雨で走ったら最悪で(苦笑)セッティングと走路でこんなに違うのか!とびっくりしました。ただ、地元に関しては「これかな?」と言うようなセッティングが若干見つかり出しています。
AKI:周りの先輩選手とはかなり密にお話しされているんですね。
長田:そうですね。疑問に思った事は直ぐに聞くようにしています。聞きすぎるのも良くないのかもしれないんですが、本当に分からない事は聞くようにしています。
AKI:師匠の城戸選手(飯塚27期:城戸徹選手)はどんな感じですか?
長田:おやっさんはとても厳しいです。走りの面でもメンタル面でも厳しく指導して下さっています。デビュー当時、2級車の時の走りは本当にダメダメでメンタルも弱く。レースで負けが続いた時は「ダメだな〜」と落ち込んだりしていたんです。けど、「そんなんじゃ通用せんぞ。もっと気持ち強く持たんと上のレベルじゃ戦えんぞ!」と師匠始めグループの先輩に言われて。そこから、人前で弱いところは見せず"強い気持ちでいよう!"と思うようになりました。自分でもメンタルの面は変わったと思います。今は何言われても「いつか見返してやる!」というような気持ちを持つようにしてます!
AKI:デビューして丸2年ですが、この2年間振り返っていかがですか?
長田:本当に周りの先輩には感謝ばかりです。めちゃくちゃ遅かった自分が優勝も出来て、最重ハンデの10m前で走れて、感謝しかないですね。
AKI:1級車に乗り替わってから急成長したように感じるのですが、2級車と1級車でなにか変わった事はありますか?
長田:1級車に乗り出した頃は変わってないんですが、伊勢崎で優勝戦(2021年4月13日)に乗る前の飯塚で膝当て変えたんです。おやっさん経由で荒尾さん(飯塚27期:荒尾聡選手)の膝当てをつけさせてもらったら安定感が出て。川端さんや進さん(飯塚27期:田中進選手)から「今飯塚でNo.1の荒尾のマネをしてみろ。似てる部分があるから。」と言われました。自分としてはこんなペーペーで荒尾さんに凄く失礼だと思うんですが(笑)周りにそう言われて、荒尾さんのレースをいつも見るようにしています。荒尾さんにもレースを見てもらって身体の重心の置き方を指導してもらいました。そして、今回は(2021年5月23~25日飯塚開催)荒尾さんのハンドルを付けさせてもらいました。そう言うのもあって2級車の時よりも安定感が出ていると思います。おやっさんの繋がりも凄く有り難いと思いますね。
AKI:同じ整備グループだけではなく、その隣の整備グループにも頼れる先輩がいる事はとても良い事ですね!
長田:そうですね!めちゃくちゃレベルの高い選手を身近で見る事が出来ますし、一期上の吉松さん(飯塚33期:吉松優輝選手)にも凄くお世話になっています。今の整備グループ、環境が大好きです!
AKI:同じ整備グループには同期の道智選手(飯塚34期:道智亮介選手)がいますがどうですか?
長田:先輩選手が宿舎に上がった後にめちゃくちゃ喋ります。2人で整備の話しを沢山して情報交換をしています。道智の独走力は欲しいですね。めちゃくちゃ速いんで。羨ましいです。やっぱり何かしら武器を作りたいですね。
AKI:目標は立てたりしますか?
長田:選手になる前は「SG目標!」と大きな目標を考えていましたが、今は目の前の目標を立てるようにしています。一個一個クリアしていく感じです。今の目標は「今のハンデ位置で優勝して良い結果を残す事。」ですね。今は最重ハンデから10m前という事でハンデをもらってるけど、今の位置で勝って自信を付けて最重ハンデで戦えるようになりたいです。もっと言ったら「もう前のハンデにはいかない事。」ですね。ハンデ移動を繰り返さない、現状維持以上を考えながら走っています。
AKI:ちなみに、兄である長田恭徳選手の走りを見てきたんですよね?
長田:そうですね。小さい頃から自分もオートレースを観てカッコイイ!と思っていたんですが、選手になれるものだと思っていなくて。そしたら兄が選手になると決まって。当時自分は小学校6年生か中学生で「あ、選手になる道があるんだ!」と知って。自分も選手になりたいと思うようになりました。兄ちゃんが選手になってなかったら自分も選手になってなかったと思います。
AKI:選手の試験を受ける時、お兄さんに何か仰ったんですか?
長田:ちょろっと聞いたと思います。けど、「何年も前やけん分からん。自分で考えて~」と言われました(笑)選手になってからはちょくちょくレースの事を話しますが、ほとんどダメ出しですね(笑)「もっとここはこうだろ?」とか言われますね(笑)
AKI:最近、喋り方がそっくりになってきた気がします(笑)
長田:似てますか!?(笑)最近色んな人にも喋り方が似てると言われてて。特に山陽の先輩に似てると言われます。自分でも意識しすぎて喋る時に恥ずかしくなったりします(笑)
AKI:お兄さんのレースは意識しますか?
長田:今はまだまだ意識するレベルに自分がたどり着けていません。グレードレースでも活躍してるんでかなり上の存在です。今は、一個一個クリアして、自信つけて頑張りたいと思います。
AKI:ファンの方からの応援メッセージも届くようになりましたよね!
長田:はい!最近、応援メッセージを頂くようになりました。凄く嬉しいですね。応援してくれている人も少なからずいるので、最後まで頑張らないといけないなと思っています。凄く励みになっています。
AKI:それでは最後に、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
長田:まだまだ遅くて信頼もないと思いますが、飯塚の先輩選手を目標にして、全国で活躍できるような選手になれるように頑張ります。出来れば応援して下さい!!
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
伊勢崎所属の34期。2019年にデビュー、ここまで2度の優勝を飾っています。優勝した時のこと、今の課題、今後の目標などお聞きしてきました。その中で、師匠である高橋貢選手(伊勢崎22期)のお話もしてくださいました。(取材日:2021年5月6日)
インタビュー / AKI
AKI:まずは、デビュー初優勝(2020年9月19日)のお話から。当時を振り返って車の状態はいかがでしたか?
横田:2級車だったんですが1節通して状態は良かったです。初日3着でなんとか準決に進めて。準決は、後ろが詰まっていたのもあったんですが、1着で優出することが出来ました。優勝戦の日の天気予報は雨になっていて。晴れでもチャンスはあると思っていたんですが、雨は少し自信があったので「降ってくれれば良いなー」と思っていました。
AKI:優勝戦の日は雨になりましたね!
横田:はい!伊勢崎は大型ビジョンがあるのでオッズが分かるんですが、自分が人気になっているのを見て緊張しちゃいました。試走も固くなっちゃって。ピットの中でも初めて手が震えて。凄く緊張しました。けど、その時に、師匠(伊勢崎22期:高橋貢選手)や先輩選手に言われていること、教わったことを思い返して、レースに臨みました。
AKI:相当な緊張だったんですね!
横田:はい。けど、あえてオッズを見て、自信にして。楽しむというか、人気になっているのを見て「やるぞ!」と力に変えるようにしています。人気じゃない時は「やってやるぞ!自分が大きな配当を出すぞ!」という気持ちで。自分のことを少しでも買って下さっている方のためにも走らないといけないので。どんな時でも勝つぞ!という気持ちで頑張っています。
AKI:緊張の中でも優勝戦。振り返っていかがですか?
横田:スタートラインに立った時は震えも止まっていました。ゴールの瞬間はレースがいっぱいいっぱいで「本当に自分が優勝したんだ...」という感じ。小さい頃からオートレースを見ていたので優勝戦を1着でゴールした時は感動しました。凄く嬉しかったです。
AKI:初優勝はすぐに実感できましたか?
横田:すぐに実感はありませんでした。ゴールの瞬間は嬉しかったんですが、普通のレースの1着みたいな感じで、少し戸惑っていました。ゴール後のロッカーで「おめでとう!」と迎えられてから実感が湧いてきました。
AKI:師匠の高橋貢選手からはなんて言葉がありましたか?
横田:電話でだったんですが、「おめでとう!」と言ってもらいました。普段、褒められるということがなかったので凄く嬉しかったです。
AKI:今年1月に1級車に乗り替わりましたが、1級車でのレースはいかがですか?
横田:最初はハンデもあって順調に勝てていたんですが、段々ハンデが下がってオートレースの難しさを改めて感じました。2級車と1級車では車の抑え方から、エンジンの整備まで全然違います。整備に関しては、1級車の方が敏感というか、少し扱うだけで大きく変わってしまう感じがして。エンジンを出すのが凄く難しいですね。ただ、伊勢崎ナイターは走り慣れていることもあり、また良くなる時がくると思いながら走っていました。
AKI:そんな中、2度目の優勝を2021年3月8日に決めました!
横田:優勝した節は、予選、準決で2着。全然1着が取れなくて落ち込んでた節です(笑)どうしても1着が欲しいというか、伊勢崎の同期の中で1着が少ない事が悔しくて。その時も、同期が1着とる中で自分は1着取れなくて。なので、優勝出来た時は「あれ?」という感じでした(笑)自分の中では満足いく状態ではなかったので、優勝出来てびっくりしました。
AKI:ただ、予選道中も2着は取れているということは、車の状態は悪くなかったんですか?
横田:そうですね!エンジンも良かったし、タイヤも良いものでした。勝負タイヤで「ここしかない!」と思って使いました。結果的に優勝することができて、1級車での優勝は自信にもなりました。今までは雨で速いと言われてたのが、晴れでも優勝。上がりタイム(3.384)も出て良かったです。
AKI:2度の優勝がありますが、横田選手はレース道中は冷静になっているタイプですか?
横田:いえ。いっぱいいっぱいになるタイプです。目の前のことしか見えなくなってしまって。その辺りは師匠からの指摘をされています。なので、ピットの中ではいつも注意される事を思い返してレースに臨むようにしています。そう思っていてもレースでは忘れてしまうので、いつもピットでは復習をしています。
AKI:思い返す内容はどんなことですか?
横田:本当に基本的な事です。技術どうこうよりも、気持ち的な事。自分がよく言われる事なので。すぐに熱くなってしまって、勝ちにいきすぎてしまう。なので、冷静に考えるようにしています。
AKI:4月には師匠との優勝戦もありましたが、あの時はどんな気持ちでしたか?
横田:師匠に勝てれば!と思っていました。実は、2級車の時も一緒に優勝戦を走った事があるんですが、その時は2級車には不利なブチ走路で。けど、この前は自分も1級車で言い訳ができないコンディション。そんな中、ハンデはあったけど勝ちたいと思っていたので勝てて良かったです。
AKI:ここまで2度の優勝。先日、5月1日の優勝戦では7号車を担当しました!
横田:小さい時からお客さんとして観ていたオートレース、7、8号車でレースが出来ることは本当に嬉しい!素直に嬉しいです!そのレースで1番強い人という事。なので、変なレースは出来ませんね。1号車とは違う緊張感です。
AKI:師匠が絶対王者の貢選手と決まった時はどんな気持ちでしたか?
横田:養成所に貢さんが来た時はオーラが凄すぎて、嬉しい反面やっていけるのか不安になりました。やっぱり厳しそうだなと思っていましたし。けど、親が自分以上に喜んでいて。師匠が決まった日の夜は親が寝てくれませんでした(笑)お祭り騒ぎになりました(笑)
AKI:養成所時代は厳しそうというイメージでしたが、選手になってからはいかがですか?
横田:レースの事はもちろん、メンタルの事など色々指導して下さって、もちろん厳しい部分もあります。けど、その指導があって今の自分がいて、優勝も出来たので、師匠が貢さんで良かったなと思っています。けど、今でもたまに貢さんが自分の競走車に跨っているのをみると信じられない時もあります(笑)膝当てや腰回りも一緒にしていて「本当に 幸せだなー」と今でもハッとなるときがあります(笑)
AKI:腰回りのお話が出ましたが、乗り方、フォーム、貢さんに似ていますよね!
横田:腰回りなどが同じということもあるんですが、貢さんを目標に写真などを見比べながら乗っています。速い人の車の抑え方を研究しているところです。貢さんのレースは本当に綺麗で無駄が一切ありません。それと、状況判断が凄いです。自分は目の前しか見れてないんですけど、貢さんは何周も後も想像してるような感じがするので"凄い"しか言葉が出ません。
AKI:横田選手の今の1番の課題はなんですか?
横田:今までは1号車から自分のコースを自分のグリップで走るだけだったんですが、最近は人を抜く事が多くなってきて。人のグリップに合わせながら捌いていくことが課題です。
AKI:整備に関しては?
横田:2級車の頃から貢さんに教わっていて。遠征先で貢さんと一緒にならない時は一人でやってごらんと言われていたので扱ったりしていました。もちろんまだまだですが、その時のことが今に活きてると思います。これからも少しずつ整備を続けて学んでいきたいと思います。
AKI:1級車の雨、湿走路はいかがですか?
横田:苦手意識はないんですが、2級車より滑りやすく、前に人がいると自分のグリップが出来ないこともあります。なので、もっともっと練習して雨も速くなりたいと思っています。これは、今の1番の課題の捌きに繋がってきます。
AKI:目標は決めるタイプですか?
横田:自分は器用な方ではないので、クリア出来そうな目標を節ごとに立ててレースに行くようにしています。前節だったら、三角の練習をしているのでその精度を上げるとか。本当に器用じゃないので1つ1つ。貢さんにも基本が大事だからと言われているのでコツコツと繰り返しています。けど、いつも貢さんに「本当に不器用だなー」と笑われます(笑)
AKI:お話を聞いていると貢さんの指導はしっかりみっちりですね!
横田:はい。自分はバイクの経験がなかったので、初歩の初歩というレベルから指導していただいてます。練習もしっかり見て下さって本当に感謝です。デビュー当初から"高橋貢の弟子"として見られる事は当然とは思いつつもプレッシャーを感じていました。初勝利がデビュー6ヶ月でなかなか勝てず「どう思われてるのかな〜」とか苦しい時期もありました。けど、今はそれを活かして自分もしっかりしないと、結果を出さなきゃと頑張っています。
AKI:その苦しい時期を乗り越えての成長ですね!
横田:伊勢崎同期の中では1番最初に優勝出来ましたし、成長出来ていると思います。これは貢さんや周りの先輩の指導があったからです。あとは、同期の中で勝利数はまだ負けているので越えれるように。これも一つの目標ですね。そして、"選手になりたい"という夢と同時に"SGを取りたい"という夢もあったので頑張っていきたいです!
AKI:それでは最後に、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願い致します。
横田:自分は小さい頃からオートレースを見て夢を抱いていました。今度は自分が夢を見せることができるように頑張ります。応援よろしくお願いします!
(写真は伊勢崎オート提供)
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
飯塚所属の33期。父は山陽所属の吉松憲治選手(山陽21期)。父の姿を追ってオートレースの道に進みました。今年の3月に待望のデビュー初優勝。その勢いは衰えず、初優勝から2節後には地元飯塚で2度目の優勝。その時の状態や、現在のハンデでの走り、課題、目標、さらには、同期で奥様の金田悠伽選手(浜松33期)についてもお話しして下さいました。
(取材日:2021年4月24日)
インタビュー / AKI
AKI:今年3月に初優勝、そしてすぐに2度目の優勝!おめでとうございます!
吉松:ありがとうございます!
AKI:まず、初優勝を振り返って、当時の車の状態はいかがでしたか?
吉松:優勝戦まではハネが出ていて、状態としては良くありませんでした。けど、同期の角(山陽33期:角翔太郎選手)がバック修正とかを手伝ってくれてハネが直りました。それまでもエンジンは良かったので、ハネが直ったことが大きかったですね。
AKI:優勝戦前、初優勝のことは意識されましたか?
吉松:優勝戦の試走は1番時計だったんですが、不思議といつもよりは緊張しなくて。初優勝する前の優勝戦はハンデ0mからの逃げで「もしかしたら逃げれるかも!」とか考えてしまって。けど、初優勝した時は、2号車でハンデ10mからのスタート。厳しいだろうな、と思っていたんです。その考えが逆に気楽に走れたのかもしれません。
AKI:ゴールした瞬間はどんな思いでしたか?
吉松:親父さん(飯塚26期:篠原睦選手)が走路まで出てきてくれていて「あ、優勝したんだ...」という感じ。あまり実感はありませんでした。
AKI:初の表彰台はいかがでしたか?
吉松:自分は山口出身なんですが、優勝した時は友達が見に来てくれていて。表彰式は緊張しましたが、友達の姿も見えて嬉しかったですね。そこで、優勝の嬉しさを噛みしめました。
AKI:その優勝の2節後の地元飯塚ミッドナイトで2度目の優勝。あの時の状態はいかがでしたか?
吉松:初優勝してすぐは連続で山陽ミッドナイトだったんですが、雨で勝ち上がる事が出来ず。けど、2、3日目は1着で、そのまま飯塚ミッドナイト。流れが良かったです。
AKI:そこから連勝が8まで続いていきました!凄い事だと思いますが、連勝は意識されていましたか?
吉松:連勝はたまたまですよ(笑)いつか止まるだろうと思っていましたし。連勝への意識も、準決の時なんかは優出したいという思いの方が強かったですし、優勝戦も連勝の事は意識していませんでした。連勝よりも目の前のレースに集中する感じです。けど、親父さんに褒めてもらえたので嬉しかったですね。「俺より勝ちやがって(笑)」と言われました。(笑)
AKI:エンジンは良い状態が続いていますが、通常マフラーと消音マフラーで車を乗り換えていますよね?全く別の車ですか?
吉松:はい。全く別の車です。最初は練習用、予備車として持っていたんですが、荒尾さん(飯塚27期:荒尾聡選手)に「レースでも乗ってみたら?」と言ってもらって。それで、乗ってみたんです。最初から試走が出ていたし悪くはないなと思っていました。そこから、マフラーで車を分けていたんですが、結果的に2台とも優勝出来ましたし良い状態ですね。2台とも良いなんてラッキーです。今は、通常も消音もエンジンに関しては良いです。
AKI:優勝してハンデは下がりましたが、今の位置でレース走ってみていかがですか?
吉松:ハンデが下がって嬉しいんですが、やっぱり人を捌くのは難しいですね。人を抜くのは上手じゃないし。かといって、先頭に立って独走力があるわけでもない。自分は武器と言うものが無いです。出来ればスタートを武器にしたいんですが、失敗も多いし自信はありません。いつも見ている親父さんは安定してスタートが速い。けど、レベルが違い過ぎて見て学ぶところまで達していません。
AKI:整備に関してはいかがですか?
吉松:ここ1年くらい自分なりに色々扱ったりする様になりました。もちろんまだまだですけど、何となく分かるようになってきました。自分はしっかり止まってくれるエンジンが好きなので、その方向で扱っています。
AKI:雨に関しては?
吉松:元々雨はあまり乗れる方ではありません。けど、飯塚のミッドナイトの時に雨で3着の時があって。中尾さん(飯塚31期:中尾貴志選手)に「もっと力抜いて乗ればいい。」と言われて乗ってみたらまあまあ乗れて。「あ、力入れない方が滑らないんだ。」というのが分かりました。もちろんまだまだ雨が乗れる選手というわけでは無いんですが、少しずつ良くはなっていると思います。いっぱい練習して雨の走り方に慣れていかないとですね。
AKI:今の目標はなんですか?
吉松:親父さんと同じ位置で走る事ですね。最重ハンが今の目標です。親父さんは大きくエンジンを扱う方ではないけど、良い成績を残してる。やっぱり捌きが凄いです。綺麗だし危なくない。そうなれるように頑張ります。
AKI:篠原選手からの指導はどんな感じなんですか?
吉松:レースの事は色々アドバイスをしてもらっています。選手のどこにつけて捌くのかとか、捌くタイミングとか、体重の移動の仕方とか。荒尾選手にも教えてもらっています。上位選手が身近にいて、教えてもらえるなんて絶対良い事ですよね。凄いグループにいます。ただ、自分とレベルが違いすぎるので、アドバイスや親父さんの走りを見てイメージは湧いてもいざ行動に移すと同じ様には出来ません。やっぱり凄いです。
AKI:2017年にデビューしてまもなく5年目の年を迎えます。この4年間振り返っていかがですか?
吉松:もう丸4年!あっという間でしたね。一生懸命だったんだと思います。充実してました!
AKI:父である憲治選手の姿を見て、カッコいいと憧れて飛び込んだ世界。試験を受けると決めた時の憲治選手の反応はいかがでしたか?
吉松:最初はそこまで賛成ではなかったと思います。反対ではないけど「ちゃんと決めんといけんぞ。」とは言われました。けど、受かってからは仕事の話しもするようになりました。
AKI:そして、奥様の金田選手と出会って、結婚もされましたしね!
吉松:そうですね!いずれ復帰すると思いますし、そうなったらより一層頑張らないとですね。レースの事を聞かれることもあるんですが、自分が教えれる程上手く無いので。それに自分よりセンスがあると思うし(笑)なので、いつも「大丈夫!」と言ってます。
AKI:けど、優勝は先に決めましたよ!!
吉松:そっか!良かった(笑)けど、結婚する前一緒に走って2回中2回負けてるんですよ。今は結婚して家族になったので、基本的に同じレースになる事がなく負けたままです。たしか父ちゃん(父:吉松憲治選手)も1回一緒に走って負けてるんですよ。親子で一度も勝ててないんです(笑)結婚する前に1回は勝っておきたかったな~。あ~悔しくなってきた~。
AKI:(笑)あるとすれば、優勝戦か、準決で負けた次の日のレースかですね!
吉松:そうですね(笑)出来たら優勝戦で戦いたいですね!あとは、父ちゃんにも勝ちたいですね。後ろから走って。親族に勝つ!(笑)
AKI:それでは最後に、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
吉松:親父さんに追いつけるように、一つ一つレベルアップできるように頑張ります。応援よろしくお願いします。
(写真は山陽オート、飯塚オート提供)
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。