トウケイニセイ記念を勝ったヒガシウィルウィンについて、管理する菅原勲調教師にお話を伺いました。
赤見:トウケイニセイ記念おめでとうございます!休み明けでも強かったですね。
菅原:ありがとうございます。そうでしたね。休む前はちょっと動き悪かったりしたんですけど、休んだらリフレッシュして動きが良くなりました。
赤見:いつもより後ろからの競馬でしたが、レースを振り返っていかがですか?
菅原:ちょっと後ろ過ぎるなと思ったけれど、結果的には今までの休み明けで一番いい走りでしたから、こういう競馬もありだなと思いました。
赤見:この後は桐花賞を目指すそうですね。
菅原:ですね、一本の予定です。それでお休みに入ります。
赤見:トウケイニセイ記念のレース後に、時計が掛かる馬場は厳しいとコメントされていましたね。
菅原:去年の桐花賞は不良だったんですけど、寒くて馬場が凍る感じでものすごく重くなったんですよ。時計が掛かる状態で。ああいう馬場にはなって欲しくないなと思っています。
赤見:同じ重や不良発表でも違うんですね。
菅原:冬の水沢は全然違いますよ。その時その時で違うので難しいんですけど、あの時期になると雪が降って、それが馬場に積もるわけじゃないですか。もちろん除雪はしますけど砂と混じるのでいつもより深い馬場になって、それが凍って来るということだと思います。そうするとパサパサになって、どうしても時計が掛かるタフな馬場になるんですよ。
赤見:ヒガシウィルウィンにとっては、タフな馬場はキツいと。
菅原:今回みたいに脚抜きのいい馬場だと、ああいう走りが出来るんですけどね。ヒガシウィルウィンて意外と小さい馬なので。馬体重自体は470~480キロくらいありますけど、コロンとした体型で体高が低いんだと思います。
赤見:そこまで小さいというイメージはなかったです。
菅原:レースの時を見ているとそんなに小さくは見えないかもしれないですけど、うちの2歳馬たちよりもずっと小さいですよ。
赤見:それであれだけ走るというのはすごい馬ですね。
菅原:すごい馬ですよね。それで性格は最高にいい馬です。まったく悪いことしないし大人しくて、レースに行けば一生懸命走りますから。厩舎にこういう馬がいると若馬たちにもいいお手本ですし、扱う側としても最高です。
赤見:桐花賞の最大のライバルはエンパイアペガサスということになりそうですね。
菅原:去年負けていますし、今年のみちのく大賞典でもハナ差で負けていますから、今回は勝ちたいですね。あの馬も強いですけど負かしたいです。休み明けの走りが良かったですし、一叩きしてさらに状態は上がって来ると思うので、大晦日までにいい状態に持って行けるよう頑張ります。
赤見:もう1頭伺いたいのですが、マツリダスティールの予定は決まっていますか?
菅原:ちょっと脚元がモヤモヤしていて、休養する予定です。このままお休みして来年の春ですね。能力の高い馬ですから、この休養でさらに成長してくれると思いますよ。