先月29日、栃木県那須塩原にある地方競馬教養センターにて、第94期騎手候補生の修了式が行われました!
2年間の厳しい訓練を終え、今年は7人が無事に騎手免許試験に合格。
晴れて修了式を迎えました。
修了式の前には、最後の訓練である、カドリールと模擬レースが行われました。
模擬レースの枠番順に、候補生たちをご紹介します。
1枠1番
木村直輝くん 水沢・関本浩司厩舎所属
「勝負服は、赤に青の山形一文字にしました。勝負の赤と、青は勝負で冷静さを保つために入れました。
騎手を目指したきっかけは、母に船橋競馬場に連れて行ってもらって、レースに乗る騎手を見てカッコいいなと思ったからです。
ここでの2年間は、いいこともあったけど辛いことの方が多かったです。
競馬場実習では、ここでは教官に指示された通りに乗るんですけど、競馬場ではある程度自分で考えて調教するので、馬の気持ちをよく考えるようになりました。
今後の目標は、1年目で岩手で50勝以上して、小林凌先輩に負けないようにがんばりたいです!活躍できるジョッキーになり、たくさんの方に乗せてもらえるようになりたいです」
2枠2番
保園翔也くん 浦和・山越光厩舎所属
「勝負服の由来は、自厩舎の厩務員さんが騎手時代に着ていた勝負服の、紫と黄色をいただいて、そこに星と一本輪という自分が好きなデザインを入れました。
騎手を目指したきっかけは、たまたま高校生の時にテレビで競馬を見て、そこから毎週競馬を見るようになりました。
オルフェーヴルの1回目の凱旋門賞の時のスミヨン騎手の姿を見て、日本中の夢と期待を背負っている姿を見て、騎手っていうのはカッコいいなと思い、自分も多くの人の夢を乗せて走りたいなと思いました。
何の経験もなしにセンターに入ったので、馬の乗り方も手入れの仕方もまったくわからなかったんですけど、やってみると辛いことよりも楽しくできました。
身長は165cmありますが、体重管理は全然大丈夫です。
目標は、見澤譲治騎手や繁田健一騎手のように、浦和競馬のエースと呼ばれる存在になりたいです。」
3枠3番
塚本雄大くん 高知・雑賀正光厩舎所属
「勝負服は、兄弟子の永森大智騎手、岡村卓弥騎手、松木大地騎手のデザインを継ぎました。
色は兄(船橋・塚本弘隆騎手)と同じ、目立つ黄色を入れました。
騎手を目指したきっかけは、小さい頃から背が小さかったので、それを活かす仕事に就きたいと思っていました。
それに、兄の影響もあります。
センターでの2年間はすごくためになる時間で、これから活かしていきたいです。
とてもいい厩舎に所属することができたので、先生に恩返しできるようがんばります。
目標は、高知で愛される、認められる騎手になることです。
具体的には1日1勝を目指します!」
4枠4番
岡村健司くん 船橋・椎名廣明厩舎所属
「勝負服の由来は、形は椎名先生の騎手時代の形をいただき、色は椎名先生の奥さんの(旧姓・稲川)由紀子さんの赤をいただきました。
騎手を目指したきっかけは、父親の会社の近くに乗馬クラブがあって、そこで小学校6年生から乗馬をしていたんですけど、競馬にも興味がわいて志すようになりました。
地元は長野なんですけど、そこの乗馬クラブが成田の乗馬クラブを紹介してくれて、そこに通っていた椎名先生の奥さんとのご縁で所属することになりました。
先生も奥さんも2人とも元騎手なので、自分の思っていることを素直に伝えられるし、わからないことはすぐに聞けるので恵まれた環境だなと思ってます。
ここでの2年間は、辛いということよりも毎日馬に乗れて楽しかったです。ここを出られて嬉しいというよりは、正直2年間だけでは物足りないというか、もっと勉強したいなと思います。技術も全然足りないと思うので、これからも努力していきます。
目標は新人賞を獲って、ゆくゆくは南関東で必要とされる人材になることです!」
5枠5番
鈴木祐くん 盛岡・櫻田康二厩舎所属
「勝負服は、岩手にない柄にしたくて元禄の模様にしました。色は厩舎カラーが青で、自分も好きな色なので青と白を組み合わせました。
騎手を目指したきっかけは、小学校6年の時にテレビで馬が走っているのを見て、すごくカッコ良く見えて騎手を目指しました。その時見たのはドリームジャーニーが勝った朝日杯です。
最後方から一気に差して来て、すごくカッコ良かったです。
競馬にはまったく関係ない家庭に育ったんですけど、身長小さいし動物が好きだし、「そういう仕事はどう?」って親に言われていたので、それで競馬の中継を見たんです。
センターは厳しいのはわかってましたけど、それ以上に厳しくて辞めたい時もありました。
でもやっぱり騎手になりたいっていう気持ちが強かったのと、実は一回辞めるって言ったんですけど、教官が「お前ならやれる」って信じてくれたので続けることができました。
目標は、去年デビューした小林凌さんに負けないということです。」
6枠6番
中越琉世くん 川崎・武井和実厩舎所属
「騎手を目指したきっかけは、もちろん父を見てです。
勝負服は、父のデザインを受け継ぎました。父には自分から「受け継ぎたい」と言いました。
重みがありますけど、そこを超えるためにがんばります。
競馬の世界に入ってみて、厩舎の人間関係など難しい面もありますが、しっかりとプロ意識を持って接していきたいです。
センターの2年は長いようで短かったです。
4月1日にデビューが決まっているので、初勝利を目指します。
目標は、高知でリーディングジョッキーとして活躍していた父を超えることです。」
7枠7番
加藤聡一くん 名古屋・川西毅厩舎所属
「勝負服の由来は、強そうでインパクトのある赤を使って、タスキは厩舎のカラーを使いました。
馬主さんや厩舎の方々、ファンの皆さんの想いを背負って、自分が最後のタスキを繋ぐという意味合いを込めて、タスキにしました。
騎手を目指したきっかけは、父が昔目指していて、それに影響されて僕も目指すようになりました。
競馬場実習に行ってみて、実際に競馬場で生活してみると、やっぱりここでの生活は甘いんだなと感じました。
現場は求められることが本当にシビアだし、仕事として馬に接するので、仕事に対する意識と馬に関する知識をもっと深めていかないとなと思いました。
川西先生は厳しいですけど、調教の時も細かいところまで見てくれるし、育ててくれるので、先生のためにも早く認められて一人前の騎手になりたいです。
デビューしてからの目標は、初騎乗初勝利と、年間に80勝を達成することです。
80勝が名古屋の減量解除の数字なので、具体的な数字を上げて目標に向かってがんばります!」