昨日は東京競馬場で、ダート頂上決戦フェブラリーステークスが行われました。
10冠馬ホッコータルマエは出走していないものの、フェブラリー2連覇中のコパノリッキーや、新興勢力であるノンコノユメ、モーニンなど豪華な顔ぶれが揃いました。
レースはJBCスプリントを制したコーリンベリーが引っ張る展開。
前に行きたい馬が多く、激しい先行争いが予想されていましたが、コーリンベリーが好スタートを決めてすんなり先手を奪いました。
直線では熾烈な争いが繰り広げられましたが、モーニンが力強く伸びて、初GI制覇。
2着は絶望的な位置から伸びて来たノンコノユメ、3着は7番人気のアスカノロマンががんばりました。
1着モーニン
石坂正調教師
「これまでのモーニンのイメージとは違う競馬をしてくれて、改めてすごい馬だなと思いました。
今日はデキも良かったですし、スッと勝つならモーニンかなと思っていたのですが、ものの見事に勝ってくれましたね。
デムーロ騎手とは初コンビだったので、「スタートはちょっと遅いけど心配しないで」と伝えました。
思ったよりも後ろからになりましたが、折り合いもついていたし、直線は本当にいい脚を使ってくれましたね。
2歳の春頃に初めて見た時には、大きくていい馬だなと感じましたが、まだ緩くて入厩するのは時間が掛かるかなと思っていました。
能力の高い馬で、デビューしてからはトントン拍子で来てくれましたね。
(厩舎の大先輩であるヴァーミリアンと比べて)ヴァーミリアンはとても強い馬でしたが、またタイプが違ってスピードを兼ね備えている馬です。
まだまだ伸びしろがあるので、これからもっと強くなると思います。
これまでは短い距離の馬だと思っていたので、こういうレースができるならローテーションを考え直します。選択肢が広がりました」
マイルは少し長いのでは?と言われていたモーニンですが、直線の長い東京で圧倒的なレースを見せてくれましたね。
これで距離の幅が広がったということで、今後のローテーションが気になります!
ヴァーミリアンやベストウォーリア、ソリタリーキングといった、ダートグレード戦線で活躍する馬を多数輩出している石坂厩舎。
今後のモーニンの活躍も期待しています!
2着ノンコノユメ
クリストフ・ルメール騎手
「休み明けだったせいか、直線に入ってから追い出した時に、反応するまで時間が掛かってしまいました...。
最後はものすごい脚で伸びて来てくれたんですけど」
直線の途中辺りまで、もうダメだ...と思わせる位置に居たノンコノユメ。
そこからの切れ味は素晴らしく、ダートとは思えない伸び脚を見せてくれました。
またGI2着でしたが、まだ4歳。
モーニンと共に新世代としてがんばって欲しいです。
3着アスカノロマン
太宰啓介騎手
「この距離の分、ポジションを取りに行けなかったのですが、それも想定内でした。
直線を向いてからいい脚を使ってくれましたね。
体質が強くなって、輸送しても体が減らなくなりました。まだまだ良くなると思います」
4着ベストウォーリア
戸崎圭太騎手
「久しぶりでしたが、馬の雰囲気はよかったです。
流れには乗れたんですけど、時計の速い決着がどうなのかなと感じました。
それでも最後は来ているし、よくがんばってくれました」
6着タガノトネール
柴田大知騎手
「一瞬オッ!と思いましたし、見せ場は十分作れたかなと思います。
案外ペースが流れなかったので、いい位置で自分のレースができました。
前に乗せてもらった時よりも強くなってますね。マイルも大丈夫です」
7着コパノリッキー
武豊騎手
「残念です。いいレースはできたんですけど、枠が枠だっただけに...。
いいところで折り合えたし、砂を被っても大丈夫でした。最後も伸びているんですけど、伸び負けましたね。
ここ2走より内容はよかったです。」
10着ホワイトフーガ
大野拓弥騎手
「時計が速かったですね。極端に速い時計になってしまいました。
距離的には合っているので折り合いはスムーズだったんですけど...」