本日は佐賀競馬場にて、第2回なでしこチャレンジカップが行われます!!
なでしこチャレンジカップとは、全国の地方女性騎手を招待し、2レース戦ってそのポイントで総合優勝を争います。
なでしこチャレンジカップ概要
出場騎手は、
☆(ー1)岩永千明騎手・佐賀
☆(ー1)別府真衣騎手・高知
☆(ー1)下村瑠衣騎手・高知
▲(ー3)木之前葵騎手・名古屋
★(ー4)鈴木麻優騎手・岩手
ということで5名の女性騎手が参戦。
それぞれ経験や勝利数によって斤量差がありますから、そこにも注目が必要です。
女性騎手の人数が少ないため、他の馬たちには男性騎手が騎乗し、戦うことになります。
先日、名古屋でレディス&ヤングジョッキーズが行われ、3着1着で見事岩手の鈴木麻優騎手が個人優勝を果たしました。
今回はどんなレースが展開されるのでしょうか♪
*28日佐賀 第8R『なでしこチャレンジカップ第1戦』1400m 16:05*
ここは、地元佐賀の岩永千明騎手騎乗ブユウデンに注目しています。
これまでC1で戦って来た馬が、今年に入ってC2に降級。
このクラスでは力上位で、3戦2勝という成績を残しています。
騎乗する岩永千明騎手は、地元佐賀所属というアドバンテージと共に、デビュー11年目のベテランです。
特に昨年は、53勝を挙げて初のNARグランプリ優秀女性騎手賞に選出されました!
最優秀勝率騎手賞を受賞した山口勲騎手と共に。
今年もここまで10勝を挙げ、順調な滑り出し。
ここはベテラン&地元の意地を見せて欲しいです☆
◎4、岩永千明騎手ブユウデン
〇8、木之前葵騎手クリノヨウキヒ
▲1、鈴木麻優騎手ドリームセンス
△2、下村瑠衣騎手グランドデイム
△5、別府真衣騎手ハタノブリンデ
*28日佐賀 第9R『なでしこチャレンジカップ第2戦』1400m 16:40発走*
ここはちょっと男性騎手騎乗の馬たちも気になる顔ぶれ。
竹吉騎手騎乗のオモテナシと、石川騎手騎乗のガーネットカラーは、共に前走勝利しているだけではなく、もっと上のクラスでもやれそうな手応えです。
女性騎手騎乗馬では、別府真衣騎手騎乗のハコイリムスメに注目。
好位から渋太くいい脚を使える馬で、このメンバーでも十分上位は狙えるはずです。
騎乗する別府真衣騎手は、女性騎手最速で500勝を達成!
今年もすでに12勝を挙げ、NARグランプリ優秀女性騎手賞返り咲きを狙います。
◎8、別府真衣騎手ハコイリムスメ
〇7、石川慎将騎手ガーネットカラー
▲5、竹吉徹騎手オモテナシ
△2、木之前葵騎手アドマイヤソウ
△4、下村瑠衣騎手グンジョウノソラ
本日は名古屋競馬場で、北陸・東海・近畿地区交流戦の『梅見月杯』が開催されます!
*27日名古屋 第10R『梅見月杯』 1900m 16:25発走*
ここは、現在4連勝中のノゾミダイヤを本命にしたいと思います!
名古屋生え抜きホースで、昨年は『東海ダービー』2着などの活躍を見せました。
秋になって本格化し、笠松『オータムカップ』で古馬の壁を破って初重賞制覇☆
さらに、トーコーガイアやケージーキンカメといった各地のダービー馬を退けて『岐阜金賞』も制覇!
まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで強くなって来ました。
前走のオープン戦では、道中バツグンの手応えで中団を追走、3コーナーで少し仕掛けるとエンジンが掛かり、4コーナーでは1頭別格の手応えで先頭、直線も楽々抜け出しました。
今や名古屋を代表する1頭に育ったノゾミダイヤ。この馬の力を素直に信じたいと思います。
対抗は、笠松のディアデラバンデラ。
あのディアデラノビアの仔ということで注目されましたが、JRAから笠松に移籍して来て2連勝中。
前走の『東海クラウン』では、楽に中団につけると、3コーナーで前に並びかけ4コーナー先頭。直線も危なげない走りで快勝でした。
名古屋遠征は初めてになりますが、たくさんの経験があるし、前走の走りを見れば全く問題ないでしょう。
新たな地で、良血の花を咲かせて欲しいです!
園田からの刺客、エーシンクリアーにも注目しています。
遠征でも結果を残している馬で、昨年のこのレースは3着という成績。
なかなか勝ち切れない面はありますが、安定して力を発揮出来る馬です。
前走は2着とはいえ、勝ったのはあのタガノジンガロ。
高いレベルの中で戦っているので、このメンバーに入っても見劣りしません。
◎9、ノゾミダイヤ
〇5、ディアデラバンデラ
▲8、エーシンクリアー
△1、サイモンロード
引き続き、佐賀競馬情報です♪
今年もリーディングに君臨しているのは、Mr.ほとんどパーフェクトこと山口勲騎手ですが、第2位争いが激化しています!
現在キングシャークは意外にも5位。第4位で頑張っているのが、若手のホープ石川慎将騎手。
「まだ始まったばかりなので何とも言えないですけど、今年は今のところ馬たちに恵まれて、順調に来ています。このまま離されないように、しがみついていきたいですね。
デビュー6年目になりますけど、まだまだ新人の気持ちです。期間限定騎乗で門別に乗りにいかせてもらって、すごく勉強になりました。佐賀とはコースも流れも全然違いますから。遠征したことも勉強になりましたし、別の場所を見たことで改めて佐賀の特徴も考え直しました。先行有利な中でも、勝負所がどこに来るかはレースによって違いますから。その中で、本当にワンチャンスなんですよね。そこを見極めていかないと。
またどこかに行きたいという気持ちもありますけど、今はまず地元で頑張って結果を出したいです。まだまだ上位の人たちには及ばないので。全然力が足りないですよ。乗り替わった時にポンと勝つし、よく「展開がハマった」っていう人いますけど、その展開を作るのも騎手の腕ですから。
これまでは上位の人たちの背中も見えないくらいだったんですけど、今年は影くらい踏めるようになりたいです!」
続いては、石川騎手と同期デビューの村松翔太騎手。
今年はここまで8勝を挙げ、リーディング10位圏内に。この好調の秘訣は???
「秘訣ですか?特にないですけど、ちょっと乗り方は見直しました。なんかフォームが汚くなって来ていたのでキレイにしようと。そういう部分が成績に繋がっているのかもしれないです。
あとは...結婚したことですかね(照)。
嫁さんと子供が出来て、責任も感じています。大変ですけど、心境的にはそこが一番大きいかもしれないですね。
今年デビュー6年目ですけど、ここまではやっぱり甘くなかったです。2年目で42勝させてもらったんですけど、そのあとガクッと成績が落ちて...。ここ数年は試行錯誤を続けて来ました。今年はそれが少しは実を結んだのかなと。
同期デビューの石川くんや山下(裕貴)くんに負けてられないので、ここは倒したいです!」
今年の佐賀は世代交代が起こるのでしょうか?
それともまだまだベテラン勢が立ちふさがるのか...今後の動向に注目です!
先週行われた佐賀記念の日、佐賀競馬場に取材に行って来たわけですが。
佐賀記念以外のことも、取材して来ました!!
まずは、九州産馬のダービーとも言える、『たんぽぽ賞』のリポートから。
勝ったのは1番人気に支持された、JRAのクリノヤクマンでした。
好ダッシュからハナを奪うと、そのまま軽快なリズムで逃げ切り勝ち☆
ここでは力が違いましたね。
騎乗した北村宏司騎手は、佐賀競馬初騎乗初勝利となりました!
北村騎手
「スタートも上手に出てくれましたし、道中のペースもそれほど上がらなかったので、4コーナーでは『行けるかな』と思いました。自分のペースで行けたことが大きかったですね。この世代の九州産馬のトップになれて嬉しいです」
クリノヤクマンは、昨年4月に佐賀競馬場で開催された、九州トレーニングセールで最高価格で落札された馬なのです。
初めて佐賀競馬場で開催された九州トレーニングセール出身馬が、こうやって九州産馬のトップになったということは、今後のセリにも好影響になりそうですね♪
続いては、福山から移籍して来た渡辺博文騎手の話題です。
福山競馬場は2013年3月に廃止となり、佐賀に移籍してからもうすぐ丸2年となる渡辺騎手。現在の心境をお聞きしました。
渡辺騎手
「最初はツテもなかったから、乗り馬を集めるのに苦労しました。福山の時と同じようにはいかなかったですね。今はだいぶ慣れて来て、調教に乗っている馬はレースにも乗せてもらえるようになりました。
競馬も同じ小回りとはいえ、福山とは流れが全然違いますね。佐賀は先行有利で逃げがいいって言われますけど、逃げたら必ず誰かが来るし、先行争いがかなり激しいんです。その辺りはすごく難しいですね。
でも、こうやって移籍出来て、今でもレースに乗れるのは楽しいですよ。やっぱり、馬に乗るのが好きなので。
今年の目標は、とにかくケガをしないこと!もう若い頃と違うので、立ち直るのにも時間が掛かりますからね。
鮫島さんを見てると...僕より年上なのにまだまだバリバリでしょう。あの姿見たら、自分ももっともっと頑張ろうと思います。
佐賀は食べ物も美味しいし、車で少し行けば温泉もたくさんあるので、ぜひ旅行がてら競馬場にも遊びに来ていただけたら嬉しいです!」
11日、高知競馬場で毎年恒例の新人王争覇戦競走が行われました!!
今年も取材に行って来ましたよ。
今年の出場騎手は9名で、かなりの豪華メンバー☆
まず中央からは、昨年47勝を挙げて最多勝利新人騎手となった松若風馬騎手と、39勝の活躍を見せた小崎綾也騎手の2名。
地方勢は、2013年の日本プロスポーツ大賞新人賞とNARグランプリ優秀新人騎手賞をダブル受賞した大井の笹川翼騎手、昨年41勝を挙げて大きく躍進した名古屋の木之前葵騎手などの7名が顔を揃えました。
昨年のNARグランプリ優秀新人騎手賞に輝いた北海道の石川倭騎手がケガのため出場辞退となったのは残念ですが...、例年以上に超豪華メンバーと言えるでしょう!
前列左から、山本聡紀騎手(船橋)・木之前葵騎手(名古屋)・松若風馬騎手(JRA)・横川尚央騎手(船橋)
後列左から、山下雅之騎手(笠松)・笹川翼騎手(大井)・小崎綾也騎手(JRA)・井上幹太騎手(北海道)・江里口裕輝騎手(大井)
地方勢は90期と91期が多く、年齢も近いことから、みんな和気あいあいです♪
でも、勝負となれば表情が引き締まり、熱いレースを見せてくれました!
第1戦は、大井の笹川騎手が好スタートからハナを主張。そのまま道中落ち着いたペースに持ち込むと、3コーナーで自らスパート。そのまま逃げ切り勝ち☆
笹川翼騎手
「返し馬の雰囲気から、自分からバリバリ行くタイプではないので、ハナさえ切れれば渋太く粘ってくれると思いました。初めて乗る競馬場で、仕掛けどころがわからなかったけど、馬を信じて早めに行きました。最後までよく頑張ってくれて、馬に感謝しています」
2着は後方の位置取りから追い込んで来た、北海道の井上幹太騎手。井上騎手はこの新人王に合わせ、期間限定騎乗で高知に遠征し、前乗りをしていました。
井上幹太騎手
「スタートしてずっと内にささってしまって...。直線はよく伸びてくれたけど、思い通りのレースは出来ませんでした。ただ、早めに高知入りして乗せてもらったので、落ち着いて競馬をすることが出来ました。門別とはコースが全然違うけど、高知も乗りやすいです」
そして第2戦は、再び笹川騎手が好スタートを決めてハナを主張、2番手は井上騎手という構図に。向正面に入ると、井上騎手が攻めの姿勢を見せ、笹川騎手に並びかける展開となり、2頭の激しいバトルが勃発!
そこへ、3番手で構えていた名古屋の木之前葵騎手が、直線華麗に差し切って勝利!!
木之前葵騎手
「前2頭がバチバチやっていて、『ごちそうさま』って感じですね(笑)。3,4コーナーの中間ではもう前が苦しそうだったので、これは差し切れるなと。とても乗りやすい馬で、落ち着いて競馬をすることが出来ました」
そして2着は、果敢に攻めて行った井上騎手。このポイントにより、2着2着だった井上騎手が総合優勝。第29第新人王に輝きました☆
井上幹太騎手
「勝てなかったのは悔しいですね。笹川くんのことを意識し過ぎて、仕掛けるのが早くなってしまいました。でも優勝出来たことはすごく嬉しいです。北海道の先輩たちがけっこう勝っているので(北海道勢の優勝は7人目)、僕も結果を出せて良かったです。早めに高知入りした甲斐がありました。受け入れてくれた関係者の方々、『行って来い』と言ってくれた堂山(芳則)先生に感謝しています」
惜しくも1ポイント差の2位となったのは、4着1着だった名古屋の木之前騎手。
木之前葵騎手
「悔しいですね...。1戦目が3着だったら(アタマ差4着)優勝出来たのにと思うと、本当に悔しいです。でもこうやって、同期と一緒にレースが出来て、同期で上位を取れたので、そこは嬉しかったですね。いろいろ勉強になったし、反省点もありました。これを地元で活かしたいです。今年の目標は、優秀女性騎手賞です!」
そして、第3位は1着4着だった大井の笹川翼騎手。木之前騎手と同ポイントながら、同ポイントの場合は最終レースの着順が上の騎手が上位となる、という規定から、第3位という結果でした。
笹川翼騎手
「悔しかった...。でも面白かったですね。あんなに早めから2頭でバトルをすることってなかなかないじゃないですか。負けてしまったけど、バチバチやれて楽しかったです。この悔しさは、南関東で晴らします!明日からまた頑張ります」
レースを見守っていた高知の帝王・赤岡修次騎手は、「今年のメンバーはレベルが高い」と言っていましたし、このメンバーの中から、各地のリーディングジョッキーが生まれ、今度はスーパージョッキーズトライアルや佐々木竹見カップで顔を揃える日が来るかもしれませんね♪