オーストラリアで騎手として頑張ってる太田陽子騎手が、短期免許を取得して岩手で騎乗することになりました!
地方競馬では、海外の日本人女性騎手に短期免許を交付するのは初。
9月17日から11月25日までの2か月間、岩手競馬を盛り上げてくれます♪
どんな方なのか、早速お話を伺いました!
~プロフィール~
太田陽子(おおた ようこ)
1978年6月17日生まれ
国籍:日本(東京)
1259戦87勝(2013年7月末)
赤見:オーストラリアで騎手免許を取得したそうですが、どんな経緯だったんですか?
太田「名古屋に住んでいた頃、父に中京競馬場に連れて行ってもらったことがそもそもの始まりです。近くで馬を見て、もっと馬のことを知りたいって思いました。
その後高校の馬術部に入って、さらに馬のことを好きになって。
騎手になりたいって思ったんですけど、日本の騎手学校は体重制限がかなり厳しいじゃないですか。
その頃、体重がけっこう重かったので、受験するのは難しいかなと思ってて。
それに、わたし勉強不足で中央と地方の違いとかもよくわからなかったので、雑誌を見てオーストラリアで騎手になれるって知って、絶対に行きたい!って思ったんです」
赤見:英語は得意だったんですか?
太田「全然(笑)。だから、両親はもちろん学校の先生も『大丈夫なのか?』ってすごく心配してました。でもあの頃は若かったというか、怖いとは思わなかったですね。
チャンスがあるなら行きたいっていう気持ちが強かったです」
赤見:実際にオーストラリアに行ってみてどうでした?
太田「騎手になるための学校に入ったんですけど、基本的なことを学ぶ期間が1年、それ以上のことを学びたい人がそこから半年、さらに騎手になりたい人はそこからまた半年と、2年間のカリキュラムでした。
学校で学ぶことはもちろんですが、先輩たちを見ていたら勉強しながら厩舎で働いている人がいたので、わたしも厩舎に飛び込みで行って、運よく働かせてもらえることになって。
学校の勉強と厩舎の仕事を並行してやってました」
赤見:大変なことも多かったんじゃないですか?
太田「そうですね。見習い騎手の時はけっこう乗せていただいたんですけど、減量がなくなってからは乗り鞍を確保するのが厳しいですね。
でもこの仕事が好きなんで、特に苦にならないというか。最後はやっぱり、好きだからっていうのが大きいです」
赤見:今回岩手で騎乗することになった経緯というのは?
太田「岩手で騎乗してみませんか?というお話をいただいて。今まで日本で乗れるなんて夢にも思ってなかったので、最初はビックリしたんですけど、こんなチャンスがあるならぜひ乗りたいって思いました。
今は緊張してます。なんだか、新人の頃に戻ったようで。この年になってこんな気持ちになるなんて、思ってなかったです(笑)。
乗り方もコースも全然違うと思うので、岩手の方々にアドバイスをいただきながら、少しでも上手くなりたいです!」
赤見:では、日本の競馬ファンにメッセージお願いします。
太田「オーストラリアに行って、改めて日本の有難さを実感しています。まさか日本で競馬に乗れると思っていなかったので、今はとても嬉しいです。
戸惑うことや失敗することもあると思いますが、せっかくチャンスをいただいたので、精いっぱい頑張ります!」
17日からの免許なので、日本デビューは21日の盛岡開催でしょうか。
どんなレースを見せてくれるのか、本当に楽しみですね☆