今年は川崎競馬場で行われた、ダート競馬の祭典JBC!
昨年から新設された『レディスクラシック』も加わって、3つのダートグレードが一気に行われるということで、当日はかなり盛り上がりました。
小雨がパラつく時間もあったけど、大きく崩れずになんとか持ちこたえてくれたし、気温は冷え込みましたが場内の熱気で寒さを忘れるくらいでした。
JBC最初の一戦は、女子の戦い『レディスクラシック』。
初代女王の【ミラクルレジェンド】が1番人気に応え、強い内容で連覇を達成しました☆
レースは北海道からの遠征馬【サクラサクラサクラ】がハナへ行き、すぐに隊列が決して落ち着いた流れで進みます。
中団外に付けた【ミラクルレジェンド】は、勝負所の3,4コーナーで外からグイグイと進出。
直線半ばで先頭に立つと、危なげない走りで勝利しました。
前半はいつもより少し後ろ目かな、と思いましたが、勝負所で一頭脚色が違いましたね。
牝馬同士ではちょっと力が抜けている印象です。
2着の【クラーベセクレタ】は、道中は【ミラクルレジェンド】と同じ位置で内側にいましたが、直線の入りで置かれてしまいました。
この馬自身は渋太く伸びて前の馬を捉えているし、レース内容も良かっただけに、素直に【ミラクルレジェンド】の強さに拍手を送りたいです。
ゴールしてすぐに岩田騎手と戸崎騎手がハイタッチをして喜びを分かち合った姿が、とても印象的でした☆
そして3着は北海道からの遠征馬【サクラサクラサクラ】。
単騎逃げだったとはいえ、並み居る強豪相手に最後までよく粘ってくれました。
4コーナーを回った時には、一瞬勝つかなと思うほどの素晴らしいレースぶり。
【クラーベセクレタ】と共に、地方競馬の底力を見せてくれましたね!
続いてはスピード自慢が集まる『スプリント』!
勝ったのはJpn1初勝利となった【タイセイレジェンド】でした☆
レースは好スタートを決めて内から【タイセイレジェンド】が逃げる展開に。
2番手以下は道中上がったり下がったりと動きの激しい展開でしたが、【タイセイレジェンド】はスイスイと逃げ、楽な手応えで直線へ。
そのまま後続を突き離して、レコードVという完勝劇でした!
これで地方でのレースは、4戦2勝2着2回。
前に行けるスピードがあるし、抑えることも出来る。自在性があって本当に器用な馬ですから、今後さらなる活躍が楽しみですね。
1番人気【セイクリムズン】はスタートで滑ってしまい、岩田ジョッキーが大きく手綱を引っ張り上げる場面がありました。
すぐに立て直して中団に付けましたが、前半ガツンとハミを取ったり、前走ほどではなかったけれど勝負所での反応も少し遅かったのは、スタートが影響しているのかなという印象です。
それでもしっかりと伸びて来るんですから、やはり強い馬ですね。
次回の巻き返しに期待しています!!
ここのところ低調気味だった【スーニ】は、道中からグイグイとハミを取って積極的な競馬を見せてくれましたね。
3着でしたが、勝ち行っての結果。久しぶりにこの馬らしいパワフルな走りを見せてもらって感動でした☆
初の左回り挑戦となった園田の【オオエライジン】は、終始外に張るような仕草で走っていました。
練習は積んで来ましたが、初の左回りで川崎のきついコーナーは厳しかったようですね。
それでもスンナリと好位に付けられたし、前走の『東京盃』よりもスムーズな競馬ぶりでした。
この後は地元の『金盃』から『兵庫チャンピオンシップ』を目指すということですから、地元でのダートグレード制覇、期待しています!!
前走『東京盃』で久しぶりのダートグレード制覇を果たした【ラブミーチャン】は、スタートが合わずつんのめるような恰好に...
いつもは2,3間歩目がものすごく速いのですが、今回はダッシュがつくまでに時間が掛かってしまい、ペースが落ち着くところでハミを噛んでしまいました。
チグハグなレースになって残念ですが、これが本来の力ではありません!
今年さらにパワーアップしましたから、ぜひとも雪辱を果たして欲しいです!
そして2100mで行われた『クラシック』は、【ワンダーアキュート】が初のJpn1制覇を飾りました☆
好スタートを決めた【ワンダーアキュート】は、好位内目を進みます。
前半、【トランセンド】【テスタマッタ】といった面々が外から抜いて行きましたが、力むことなくしっかりと折り合っていましたね。
さらに勝負所、2周目の3コーナーでは一気に外から他の馬たちがやって来て被せられて一杯か...と思いましたが、4コーナーで外に出すと直線はものすごい脚で伸びて圧勝!!
展開的にもハマった感はありますが、あまりの強さに呆気に取られてしまいました...
差し馬だけに届かないレースもありますが、小回りであれだけの末脚を見せてくれて、改めてこの馬の強さを実感しました。
2着【シビルウォー】は、テンに行けないだけに後方からのレースでしたが、勝負所で早めに仕掛けてこの馬の持ち味である長くいい脚を発揮してくれました。
勝ち馬のキレ味には負けましたが、勝ちに行く攻めの競馬を見せてくれて、負けて強しの印象です。
3着に踏ん張った【トランセンド】は、なかなか行き脚が付きませんでしたね。
ドバイ以来の長期休み明けでしたから、ここでしっかりと叩かれたことで次走はガラッと変わってくるんじゃないでしょうか。
今年のJBCは、連覇を果たした女王【ミラクルレジェンド】の堂々とした走りと、【タイセイレジェンド】の他馬を圧倒するスピード力、そして新王者となった【ワンダーアキュート】の圧勝劇と、3レースともに見どころ満点でした!
来年の開催地は金沢競馬場!
1年後、どんな馬たちが集まってどんな競馬が見られるのか...楽しみに待ちたいです♪