今年も目黒雅叙園にて、NARグランプリ2011の授賞式が華やかに行われました!
まずは会見の模様からお伝えします。
一番最初に登場したのは、『優秀新人騎手賞』に輝いた、ばんえいの島津新騎手。
昨年デビュー日に2勝を挙げる快挙から始まり、年間86勝でリーディング9位、重賞『クインカップ』も制し、驚異の新人ぶりをアピールしました。
写真で見るよりかなりイケメンさんでびっくり☆
司会の宇野アナウンサーも、
「女性にモテるでしょ」
と突っ込みをいれていましたが、
「普通です」
という答え。
いや~普通ですって言えるところがモテてる証拠ですね。
では本題。
「初騎乗は緊張しないで普通に乗れれば勝てると思ってました。
もともとそんなに緊張するタイプじゃないし、勝つことが出来てよかったです。
終わった後はあまり実感がなかったけど、もうちょっとカッコ良く勝てよとか言われましたね(笑)。
自分も嬉しかったけど、両親が一番喜んでくれました。
ここまで、数字的にはすごく満足していますが、レース内容はこれからもっと経験を積まないといけないですね。
展開を読む力が、ベテランの方たちとは全然違いますから。
道中の息の入れ方とか、馬場状態によって違うので、そういう部分は難しいですね。
数字はこのペースで行って、3月までに100勝を達成するのが目標です。
それから、レースを読む力をどんどん伸ばしていきたいです」
現在92勝ですから、100勝はもう目の前です!
お祖父さん、お父さんが馬主をしていて、ばんばの牧場の家に生まれた島津騎手。
その恵まれた環境に対して、デビュー前にはプレッシャーもあったようですが、予想以上の大きな活躍を見せてくれましたね。
ばんえい競馬を背負って立つ騎手として、さらなる活躍を期待しています!
続いては、『最高勝率騎手賞』と『ベストフェアプレイ賞』をダブル受賞した、高知の赤岡修次騎手。
『最高勝利騎手賞』に関しては、この部門での表彰が始まって以来3年連続の受賞です。
さすがに一昨年の38,9%というものすごい数字を上回ることは出来ませんでしたが、今年は35,2%で、2位山口勲騎手の28,57%を大きく引き離しての受賞となりました。
*NARグランプリは、中央競馬騎乗の成績も対象としています。
「一昨年の数字はかなり自分にプレッシャーをかけていたので。
数字的にも、これ以上はないかなと。
今年は数字自体は落ちましたけど、たくさんのいい馬に乗せていただいたし、結果を出さないといけない立場なので、受賞出来て嬉しいです。
応援してくれるファンの存在が、本当にありがたいですね。
ただ...馬券を買っている人の気持ちをあまり考えてしまうと、力が入ってかえって悪い影響が出るので、あまりプレッシャーにならないよう考えないようにしてます。
馬の能力を最大限に引き出すことに集中してますね。
前はよく野次られたんですけど(苦笑)、最近あまり野次られないので、納得してもらってるのかな、と思ってます」
そして、初の受賞となった『ベストフェアプレイ賞』について。
この賞は、騎乗停止がなく年間100勝以上を挙げた騎手の中から選ばれます。
「前は勝率部門がなかったので、高知から狙うとしたらこの賞だけでした。
長年狙ってたけどなかなか獲れなくて、受賞の知らせを聞いた時は本当に嬉しかったですね。
新人の時にはいつ辞めるのかなと思ってたし、活躍できるとは正直思ってませんでした。
今年はもっと勝ち鞍を伸ばせるよう頑張ります!
去年より勝ち鞍を上げて、勝率とフェアプレイ賞を狙うのは当然ですが、無事に一年騎乗して結果を残せればと思ってます」
JRAへの遠征機会などが少ない高知で、絶対王者として君臨している赤岡騎手。
モチベーションを保つ要因は、スパージョッキーズトライアルや他地区への遠征、そしてこのNARグランプリだそうです。
高知の代表として他の競馬場へ乗りに行き、地元を背負いアピールする気持ちをいつも大切にしています。
明るく気さくな方で、マスコミ陣にファンも多く、すでに全国区の人気者。
これからも高知の絶対王者として、盛り上げていって欲しいですね。