馬のマッサージ師って、ご存知ですか?専門でやっている方は、日本ではまだ数名で、その中の1人である、佐山由紀子さんを訪ねて、茨城県にある西山牧場へ行って来ました!!
佐山さんは、大学時代の彼氏(現在の旦那様)の影響で競馬ファンになり、それが高じてオーストラリアへ・・そこでマッサージと出会い、現在は山口大学農学研究科で、修士課程を学ぶ大学院生!と言っても、すでにマッサージ歴7年で、「もっと馬の事を知りたい!」と、若者たちに混じり、大学院試験を受けたツワモノなのです。
約半数が胃潰瘍である・・と言われる競走馬にとって、今まであまり癒しになるようなものってなかったですよね。西山牧場の本間場長さんも、
「人に優しく触れられる事や、リラックスする事がいいんだよ。」と言っていた。
佐山さんのマッサージ法は、まず話しかけながら顔を撫でる事から始まる。そして、フィンガーテスト(直接触れない!!)で、弱ってる部位を見つけ、そこにお灸をする。お灸が終わると、スポーツマッサージに近い、筋肉をほぐす施術をして、1番弱ってる所に「クォンタムタッチ」!!
これがねぇ、すごいんですよ!エネルギーを流して、本来持っている治癒能力を高めるらしいんですけど、聞いただけでは、「何のこっちゃ?!」て感じだった私も、それまで暴れてた馬たちが、急におとなしくなって、目がトロンとしてくるのを見たら・・「私にもやって下さい!」と懇願。いざやってもらうと・・感じる・・確かに感じる・・佐山さんて、超能力者?!と思いきや、誰でも練習すれば出来るんだって!それでは・・と早速練習してみたけれど、予想通りサッパリでした・・。
癒しというのは、今人間界でも注目されてますけど、贅沢!とか、意味ない!!って思ってる人もいますよね。それが馬となれば、なおさらですよ。佐山さんも、ここまで来るのに、色々な葛藤があったよう。
薬のような即効性はないし、成績に直結するとも思えない。でも、体もハートも酷使されてる競走馬や乗馬たちにとって、プラスにこそなれ、マイナスになる事は絶対ない!
佐山さんの、馬に対する考え方を聞いて、余計に好きになりました。彼女の夢は、「馬の気持ちを理解できなくても、理解しよう!と思い続ける人が増える事。」だそう。なんてマリア様的発言!
馬だけでなく、私もしっかり癒されました!!!
さぁ、21日の盛岡・9レースには、我が愛しの「ファーストルーチェ」さんが登場です。現在、3連続4着という安定したレースぶり。
彼女、背中に乗ると優等生、下りると反抗期、という2面性を持っていた。私の手からは、にんじんも拒否・・なんでそんなに変るの???と聞いても、「フンッ!」と鼻息荒く、そっぽを向かれる始末・・。反抗されるのはわかるんですけどね、レースの時の素直さがわからん。この馬ほど、私の指示に従ってくれた馬はいないもの。う〜ん・・馬の気持ちって・・ナゾ・・