NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
帯広記念となると、いよいよばんえい記念が近づいてきたなという雰囲気になる。ばんえい記念に次ぐ高重量戦で、ここでの好走はばんえい記念に直結するからだ。
基礎重量が890キロ(牝馬870キロで)、今シーズンの賞金120万円ごとに10キロ増量という別定戦。ニシキダイジン、ミサイルテンリュウ、ナリタボブサップ、スーパークリントン、カネサブラック、フクイズミの6頭が10キロ増量となっている。
今年狙ってみたいのは牝馬のスターエンジェル。07年の帯広記念でトモエパワーの2着に来たときはびっくりさせられた。成績にムラがあるものの、08年のばんえい記念3着、ばんえいグランプリ2着、北見記念3着と、高重量の重賞で好走している。本命といっても勝ちきれないレースが多いだけに、あくまでも連軸で。
相手は、明け7歳世代の3強、いずれも実績十分な、ナリタボブサップ、カネサブラック、スーパークリントン。特にナリタボブサップにはこのレース連覇の期待がかかる。
ミサイルテンリュウは2006年の覇者。今シーズン当初はなかなか勝ち星が挙げられなかったが、秋になって成績が安定してきた。早めに障害を越えてどこまで粘れるか。
王者トモエパワーは、当然のことながら目標はばんえい記念3連覇。それだけにここで無理はしないのではないかと見て馬券の対象からははずす。
フクイズミは、これまで経験した最高重量は850キロ。07、08年の北見記念がそれで、それぞれ5、4着。今回はじめての880キロで、こなせないことはないだろうが、追い込み脚質でこの重量ではいかにも厳しい。
◎スターエンジェル
○ナリタボブサップ
▲カネサブラック
△スーパークリントン
△ミサイルテンリュウ