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斎藤修地方競馬雑誌「ハロン」編集長。「夕刊フジ」木曜発 売版に海外および地方競馬のコラム『Global&Local Racing』を連載中。ドバイワールドC、ブリーダーズC、それからシンガポールと香港の国際レースに毎年必ず足を運ぶのが最近10年ほどのライフワーク。1964年生まれ。

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ばんえい大賞典

 ばんえい競馬は難しい。
 馬券も難しいのだが、重賞クラスのオープン馬を持っている馬主や調教師にとっては、使い方が難しいのだ。
 勝てるからといってどんどん使っていると、その賞金ゆえに上のクラスに格付けされたり、負担重量を課されたりで勝てなくなってしまう。
 97年に3冠馬となったウンカイは、その後はその賞金ゆえに勝てない時期が長く続き、ばんえい菊花賞以来の重賞勝ちは、6歳(旧7歳)のばんえいグランプリまで待たなければならなかった。
 それゆえ、トップクラスの馬の中には、狙ったレースだけに照準を合わせて使う馬もいる。今でいえば、6月の柏林賞を制したマルミシュンキだ。これが今シーズンの初出走だったが、ここに向けて調教は十分に積まれていたようだ。
 サカノタイソンも、ばん馬としては出走回数はそれほど多くない馬だった。普通の条件馬なら、開催ごとに(2週に1回)使うのが常だが、サカノタイソンの場合はだいたい月1回のペース。サラブレッドと同じようなローテーションだった。
 さて、3歳3冠の第1弾、ばんえい大賞典。
 残りの2冠、ばんえい菊花賞とばんえいダービーが定量なのに対し、ここだけは別定戦。ゆえに賞金を稼いでいる馬は重量を課されることになる。
 トップハンデは、ホクレン賞とイレネー記念を制しているカネサリュウ。今シーズン初出走となった特別・ばんえいダービーはトップハンデに苦しみ9着。そしてこの時期の3歳馬としてはきわめて高い500万クラスに格付けされているため、勝負にならないレースが続く。今シーズンは、馬齢限定の定量戦以外では苦戦が続くことだろう。
 というわけで、今回のばんえい大賞典も蚊帳の外。過去5年の結果を見ても、トップパンデの馬は1頭も連対していない。
 狙うのは格下で軽ハンデの上がり馬。今回は、牝馬のエリザベスライデンから。
 6月17日の黒ユリ賞を勝ち、そのときはニシキガールより30キロ、プリンセスモモより20キロ軽い重量だったのが、今回はニシキガールとは5キロ差まで縮まり、プリンセスモモとは同重量となった。エリザベスライデンにとっては不利と考えるのが普通だが、その重量差を克服して余りある成長をしていると見る。前々走の200万未満を勝利、そして前走の同条件は6着に敗れたものの、着順ほどは負けていなかった。
 牝馬3頭は近走確実に力をつけているようで、いずれにもチャンスがありそう。
 牡馬では、定量戦のイレネー記念でカネサリュウと好勝負をしながら、重量的に楽になっているアローファイター、シベチャタイガーの2頭が勝負になりそうだ。
 ◎エリザベスライデン
 ○プリンセスモモ
 ▲ニシキガール
 △アローファイター
 △シベチャタイガー

2007/07/28
重賞予想

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