
高知移籍後、南関東遠征のダートグレードで2戦連続5着と好走したジュゲムーンは、その後3連勝。高知での初戦は古馬C2戦だったが、3馬身差をつけて負かした相手は中央オープン実績のあるピンシャン。そして佐賀に遠征したネクストスター西日本では断然人気にこたえて完勝。黒潮皐月賞は3番手から4コーナー手前で先頭に立つとほとんど追われることのないまま楽勝だった。今回1900メートルの舞台も、全日本2歳優駿JpnIで1600メートル、ブルーバードカップJpnIIIで1800メートルを経験していれば問題ないだろう。
相手は、前走1800メートルの山桃特別で半馬身差の接戦を演じたヤマノアシオト、ユラリユラメイテ。1400メートルの黒潮皐月賞はそれぞれ5着、3着だったが、ともに1600メートル以上で好成績を残しているだけに、今回の距離延長は条件好転。1月には1900メートルの中央との条件交流、竜頭盃で2着もあるヤマノアシオトを上にとった。
その竜頭盃で直線追い比べとなってヤマノアシオトを競り落としたのがリューノス。ここ3戦は差のある敗戦が続いているが、長く脚を使った竜頭盃と同じ1900メートルの舞台で巻き返しを期待したい。
金の鞍賞を制し、黒潮皐月賞で2着だったリケアマキアートは一気の距離延長でどうか。
山桃特別で3着だったオリーブブランチは、そのとき3キロあった減量が今回なくなるのは条件的にかなり厳しくなる。
ミラクルドリームは距離延長は不安材料となるが、デビューした門別時代も含めてここまで16戦して3着以内を外したのは3回だけ。1600メートルの仙台屋桜特別で2着ユラリユラメイテに1馬身差3着、オリーブブランチに先着という実績なら連下争いの可能性はある。
◎12ジュゲムーン
◯2ヤマノアシオト
▲3ユラリユラメイテ
△7リューノス
△8リケアマキアート
△1オリーブブランチ
△9ミラクルドリーム
高知優駿の出走表はこちら
実績最上位はポマイカイ。これまで3着以内を外したのは2歳時の若鮎賞と、圧倒的に強い北海道勢が上位独占したネクストスター北日本だけ。そして1400メートル戦で連対を外したのはそのネクストスター北日本だけ。ならばポマイカイを中心としたいところだが、今回は別定2キロ増の58キロはいかにも厳しい。
そこで期待は牝馬のピカンチフラワー。冬季の南関東移籍から戻ってあやめ賞を勝ち、前走イーハトーブマイルでは、早め先頭のユウユウコラソンに真っ向勝負を挑んで2着に食い下がった。距離1400メートルに戻って能力を発揮する。
あやめ賞でピカンチフラワーにアタマ差2着だったのがステイクラッシー。イーハトーブマイルでも2着ピカンチフラワーに次ぐ3着だった。2頭の間にそれほど能力差はなく、ポマイカイより4キロ軽い54キロでの出走なら勝負になる。
前述のとおり58キロを背負うポマイカイは、この牝馬2頭に次ぐ3番手評価。
リュウノドラゴンは、イーハトーブマイルでは7着だったが、続く前走の3歳条件戦で8馬身差の圧勝。水沢1400メートル(良)の勝ちタイム1分29秒0は、シーズン再開の3月以降ではメンバー中最速のタイム。力をつけた可能性はある。
リュウノナポレオンは、2走前の盛岡1400メートル戦で、のちに東北優駿で2着に好走するサンロックンロールにクビ差2着、3着馬には9馬身差をつけた。ここまで2勝は水沢1400メートルでのものだけに侮れない。
◎3ピカンチフラワー
◯10ステイクラッシー
▲6ポマイカイ
△5リュウノドラゴン
△2リュウノナポレオン
ウイナーカップの出走表はこちら