東海地区のこの世代は、春先までは上位拮抗の混戦で推移してきたが、新春ペガサスカップ2着、スプリングカップ3着と惜敗していたフークピグマリオンが、その後、ネクストスター中日本、駿蹄賞、そして東海優駿と、東海地区の3歳主要重賞で3連勝するに至って、世代チャンピオンといえる存在になった。
ならばここでも当然中心となるだろうが、地元笠松のキャッシュブリッツを狙ってみたい。駿蹄賞がフークピグマリオンに2秒0も離されて3着。しかし東海優駿では、駿蹄賞と同じように3コーナーからまくっていったフークピグマリオンを追っていって、直線でも離されず1馬身半差で2着。そして続く前走、地元笠松ブルームカップでは逃げていたチェイスザウィンドを直線でとらえ2馬身突き放した。その1800メートル(良)の勝ちタイム1分57秒9は、岐阜金賞の1900メートルに換算すると2分4秒4。近年の岐阜金賞の勝ちタイムと比べても遜色ない。ここ3戦で確実に力をつけている。フークピグマリオンには笠松コースが初めてということもあり、逆転の可能性に期待したい。
以下は3着候補。カルテメトレスは6月の笠松・クイーンカップで5着のあと名古屋1700メートルで3連勝。前走準重賞のけやき杯ではタイムを詰めており力をつけた。ただそのけやき杯でクビ差2着のエナジーロマネスクが駿蹄賞、東海優駿でともに9着という実力だけに、◎◯にどこまで迫れるか。
サウンドノバは中央未勝利から転入して4戦すべて3着以内。前走ブルームカップが、勝ったキャッシュブリッツに2馬身半差で3着。こちらもその差をどこまで詰められるか。
スティールアクターは、2月のスプリングカップを制し、フークピグマリオン(3着)、キャッシュブリッツ(5着)を負かしている。続く笠松・ジュニアグローリーも制したが、その後は勝ち星がなく、駿蹄賞や東海優駿のレースぶりを見ると距離が長い。その後、笠松1400メートルのぎふ清流カップで2着に好走しており、適距離は1400メートルか、せいぜいマイルあたりまでと思える。
ベアサクシードは駿蹄賞でフークピグマリオン、キャッシュブリッツの間に割って入る2着と好走したが、その後の2戦がいまひとつ。巻き返しなるかどうか。
◎7キャッシュブリッツ
◯9フークピグマリオン
▲1カルテメトレス
△10サウンドノバ
△3スティールアクター
△5ベアサクシード
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