ミトノオーはダートの新馬戦を勝って臨んだ2戦目の1400メートル戦では流れに乗れず惨敗だったが、1800メートルの黒竹賞、伏竜ステークスは、ともに後続を寄せ付けず逃げ切っての連勝。道中ゆったり流れるこの距離でマイペースの逃げなら3連勝が期待できそう。デビューから手綱をとってきた木幡巧也騎手は残念だろうが、このレース過去3勝で、園田のダートグレード計9勝という武豊騎手への乗替りは心強い。
サンライズジークは芝もダートも経験しているが、ここまで2勝は東京ダート1600メートル。エピファネイア産駒は、芝ではGI勝ち馬多数だが、ダートではこのレース3着のランスオブアースがいる程度。ダートグレードに限らず地方の重賞実績の産駒がほとんどいないなかで、地方の小回りコースでどんなレースをするか注目だ。
メイショウオーロラは中京と阪神のダート1800メートルでデビューから2連勝。このレースを牝馬で制したのは2006年のグレイスティアラだけで、近10年を見ても3着が4頭いるだけ。勝ち切るにはさらなるパワーアップが必要かもしれない。
地元の期待は菊水賞を含め重賞3勝のベラジオソノダラブ。このレースは以前では地方馬の2、3着食い込みもめずらしくなかったが、近10年では19年に地元バンローズキングスの3着があるだけ。そもそも近年は菊水賞勝ち馬の回避がめずらしくないことも要因だが、出走するからには上位食い込みに期待したいところ。
地元下原理騎手が手綱をとるキリンジは連下争いまでだろうか。
◎6ミトノオー
○3サンライズジーク
▲11メイショウオーロラ
△7ベラジオソノダラブ
△2キリンジ
兵庫チャンピオンシップの出走表はこちら
東海地区のこの世代では敵なしのセブンカラーズは4月20日の東海クイーンカップに出走してここは不在。東海ダービーでその対抗勢力となる馬が現れるかどうかという一戦。
リストンは年明け、新春ペガサスカップ、新緑賞と重賞2勝で、このメンバーでは頭ひとつ抜けた存在。ただその間、スプリングカップではセブンカラーズとの対戦で差のある3着に敗れているだけに、東海ダービーへ向けて、ここは勝つだけではなくレース内容も問われるところ。
2歳時にライデンリーダー記念を制したのがエムエスドン。ただ年明けは勝ち星がなく、新春ペガサスカップではリストンに2馬身半差2着で、スプリングカップは3着リストンから6馬身差をつけられての4着。前走古馬A級特別ではさすがに6着だったが、そこで強敵相手のレースを経験して、リストンにどこまで迫れるか。
中央未勝利から転入して5戦オール連対のマロンアイスは、前走3歳2組戦とはいえ、2着に6馬身差圧勝の勝ちタイムが1500メートル1分36秒1なら、◎○に迫る場面はあるかもしれない。
門別から兵庫を経由して転入したフィアスサーメットは、重賞では結果が出ていないが、前走ツバメ特別では3馬身差の快勝で名古屋初勝利。そのほか、中央未勝利から転入して、前走中央未勝利との交流を制したマイネルナラティヴ、ここ2戦の3歳1組特別で堅実に上位のマユグリーンらが連下争いにからめるかどうか。
◎2リストン
○1エムエスドン
▲4マロンアイス
△6フィアスサーメット
△8マイネルナラティヴ
△3マユグリーン
駿蹄賞の出走表はこちら