
全国レベルの重賞戦線で、高いレベルで好走を続けているのが、10歳ダノングッド、9歳ベストマッチョ、7歳メイショウワザシ。ここはベテラン3頭の勝負となりそう。
川崎のベストマッチョは中央オープンからの移籍2戦目だった2020年7月のプラチナカップを勝って以降、勝ち星から遠ざかっているが、今年も兵庫ウインターカップに遠征しての2着があった。その後、休み明けのプラチナカップ4着、アフター5スター賞6着が、ともに勝ち馬から1秒0差だが、両レースとも上位はダートグレードでも勝負になるクラスの馬たちで、ここは相手が楽になった。2年以上ぶりに勝ち星のチャンス。
それにしてもダノングッドの衰えのない走りには恐れ入るばかり。今年3月には黒船賞JpnIIIで3着。勝ったイグナイター、2着のヘリオスは、先日のマイルチャンピオンシップ南部杯JpnIで、それぞれ4、2着。4着のサクセスエナジーは昨年東京盃JpnIIを制しており、黒船賞はあらためてレベルの高いレースだった。ここ2戦は2着に敗れているが、ともに勝ち馬とは1馬身差で、展開的なアヤもあった。何歳までトップレベルの能力を発揮し続けられるか興味深い。
中央ではオープン特別を制した実績の大井・メイショウワザシは、笠松のくろゆり賞が重賞初勝利で、佐賀に遠征した鳥栖大賞でも2着。南関東のオープンではやや敷居が高かったようだが、他地区遠征なら十分やれる。
テルペリオンも南関東のオープンでは苦戦だが、ここ2戦の遠征で活躍の場を見出した感じ。
地元勢では、岐阜金賞、秋の鞍でともに2着の3歳牝馬コンビーノが、53キロの軽量を生かして上位に食い込めるかどうか。
◎9ベストマッチョ
○2ダノングッド
▲7メイショウワザシ
△10テルペリオン
△6コンビーノ
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デビューから2連勝のベラジオソノダラブは、そのレースぶりも圧巻。逃げたデビュー戦が、すでに向正面で勝負をつけた感じで2着に大差。2戦目のJRA認定アッパートライは、大外8番枠からの発走で2番手からになったが、持ったまま3コーナーで先頭に立つと、中団からサインポールが追ってきたところで鞍上の田中学騎手が気合を入れると、直線ではあっという間に突き放し、最後は流すような感じでやはり2着に大差。その1400メートルの勝ちはタイム1分31秒4で、1分31秒台の持ちタイムはこの馬だけ。今回のメンバーでは能力が抜けている。
相手筆頭は、門別未勝利から転入して3連勝のオキザリスレディー。前走JRA認定アッパートライは抜群のスタートダッシュから逃げ切り勝ち。1230メートルの勝ちタイム1分21秒5は、メンバー中最速。
アルザードは、デビュー戦こそ2着だったが、その後2連勝。初勝利から2勝目では1400メートルのタイムで2秒も詰めており、一戦ごとの成長がうかがえる。
サインポールはデビュー2戦目に勝ったのみで6戦1勝だが、前走では3コーナーから唯一、ベラジオソノダラブを追いかけて見せ場をつくった。最後は結局大差(1秒8差)をつけられての2着だったが、そうした経験は将来に生かされそう。
前走、オキザリスレディーに2馬身差で2着だったスマイルジョナスも上積みがあれば上位争いも。
◎3ベラジオソノダラブ
○5オキザリスレディー
▲11アルザード
△12サインポール
△2スマイルジョナス
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