
中央オープンから大井に移籍し、南関東の重賞では苦戦していたタイサイだが、園田に遠征した六甲盃では、逃げて直線まで先頭。最後はジンギにとらえられ3/4馬身差で2着だったが、兵庫現役ナンバーワンのジンギを最後まで苦しめた。今回、その六甲盃以来の休み明けがどうかだが、小回りコースの長距離戦で能力を発揮しそう。
ウインユニファイドは前走トリトン争覇が10歳にして念願の重賞初制覇。中央に在籍していた昨年、佐賀記念JpnIIIで5着というコース経験があり、笠松・名古屋では重賞で3戦連続2着など相手なりに走る。旧・名古屋競馬場とコース形態が似ている佐賀コースでも力を発揮する。
エイシンニシパは、今回と同じ佐賀2000メートルのはがくれ大賞典で4勝、2着1回と、佐賀コースにめっぽう強い。ここまで重賞15勝は、兵庫所属馬の重賞最多勝記録を更新中。ただこれまでのはがくれ大賞典が、ほとんど西日本地区の馬たちでの争いだったのが、今回はジンギと好勝負を演じたタイサイ、笠松のくろゆり賞を制したメイショウワザシと、南関東から2頭が遠征。果たしてそのメンバーを相手にどうか。
前述、くろゆり賞を制したメイショウワザシは、中央オープン勝ちがある実績馬。
スマイルサルファーは今年のはがくれ大賞典でエイシンニシパに4馬身差の2着。その差をどこまで詰められるか。
地元勢筆頭は九州チャンピオンシップ連覇を果たしたドゥラリュールだが、ここまで重賞3勝はいずれも地元馬同士の対戦。遠征勢相手にどこまでやれるか。
◎2タイサイ
○10ウインユニファイド
▲4エイシンニシパ
△6メイショウワザシ
△5スマイルサルファー
△7ドゥラリュール
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岩手所属馬にとっては、1カ月後に行われるマイルチャンピオンシップ南部杯JpnIへ向けての一戦。しかしながら8頭立ての少頭数で、重賞勝ち馬が牝馬のゴールデンヒーラーと、マイネルアストリアの2頭だけというちょっと寂しいメンバー。
金沢の読売レディス杯に遠征して3着だったゴールデンヒーラーは、牝馬同士のビューチフルドリーマーカップではなく牡馬相手のここを狙ってきた。もともと今シーズンはシアンモア記念3着、みちのく大賞典2着と、牡馬一線級相手に互角のレースをしており、そのときよりも相手が楽になったここはチャンス大といえそう。
セイヴァリアントは、今年春に南関東A2以下の特別で2着3着の好走があり、転入後はA級一組戦やすずらん賞の盛岡マイル戦を3戦して2勝、2着1回。いよいよここで重賞タイトルを狙う。
中央3勝クラスから今シーズン転入したマイネルアストリアは、初戦の赤松杯ではヴァケーションをクビ差でしりぞけて勝利。さらにあすなろ賞と、ここまで重賞2勝。とはいえシアンモア記念、みちのく大賞典ではゴールデンヒーラーに先着されているだけに、逆転まではどうか。
ここまで3頭の争いとなりそうで、あとは連下候補。すずらん賞でセイヴァリアントからやや差のある3着だったバスカヴィル、前走盛岡1600メートルのA級二組戦で接戦の1、2着だったホワイトパス、ゼットセントラルなど。
◎1ゴールデンヒーラー
○8セイヴァリアント
▲7マイネルアストリア
△6バスカヴィル
△5ゼットセントラル
△2ホワイトパス
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