コーナーを4つ回る1230mというめずらしい条件を狙ってなのか、フルゲート12頭に遠征馬5頭が参戦。園田の地方重賞で、遠征馬のうち4頭が東日本からというのもめずらしい。
2頭出しの浦和・小久保智厩舎からブラックジョーに期待する。中央オープンから移籍して、2着のあとA2以下特別とオープン特別を連勝。コロナの影響で1週延期となったスパーキングサマーカップが7着で、オーバルスプリントJpnIIIは6着と、重賞ではさすがに相手が強かった。とはいえそれほど大きく負けたわけではない。中央ではダート1200〜1400mを中心に使われていただけに、この距離でこそという期待はできる。
地元兵庫勢では、中央から転入後1230m戦を3連勝したナムラムート。佐賀に遠征したサマーチャンピオンJpnIIIが地方馬最先着の5着で、園田チャレンジカップも5連勝となったナリタミニスターに3/4馬身差2着。そのナリタミニスターが不在となれば、ここで重賞初制覇の期待も。
ミカエルシチーもは昨年末に転入して1230mで9戦7勝、2着1回、目下3連勝中。まだ底を見せていないが、重賞初挑戦でどこまでやれるか。
小久保厩舎のもう1頭、エッシャーもA2下の準重賞勝ちがあり、プラチナカップ4着なら十分通用する。保園翔也騎手は先週の姫山菊花賞で期待されたセンチュリオンでは残念ながら3着。ここでリベンジなるか。
昨年来、重賞4勝を挙げているエイシンエンジョイは押し出される形で△まで。
ここまで勝ち鞍がすべて1000mというアザワクだが、3歳牝馬が定量で、古馬の牡馬と2kg差というのはちょっと条件が悪い。
◎4ブラックジョー
○6ナムラムート
▲2ミカエルシチー
△5エッシャー
△1エイシンエンジョイ
△7アザワク
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重賞勝ち馬は2年前のMRO金賞(金沢)を制したドリームスイーブル、昨年のゴールドジュニア(笠松)を制した兵庫のオオエフォーチュンの2頭のみ、そして8頭立てとやや寂しいメンバーとなった。
昨年のこのレースで3着だったシャドウチェイサーは目下3連勝中。しかも前走東海クラウンは、ハナをとって直線後続を突き放し、2着スパークルメノウに7馬身差をつけての圧勝。好調の勢いに期待する。
兵庫から遠征のコスモヴァーズは、今年ここまで勝ち星がないものの、重賞では5着6着が2回ずつ。2走前の摂津盃では勝ったジンギにコンマ9秒差という内容なら、このメンバーに入ればチャンスはあるのではないか。
ドリームスイーブルは4歳以降、重賞では3着が最高という成績だが、A1・A2の特別ではたびたび勝ち負け。冒頭のとおり重賞実績馬が少ないメンバーなら久々の重賞制覇も期待できそう。
スパークルメノウは、前走東海クラウンこそシャドウチェイサーにちぎられたが、その前まで3連勝でA1特別を制した。今回重賞初挑戦でも互角にやれるのではないか。
今年兵庫から転入したアリオンダンスは、マーチカップ3着に、オグリキャップ記念4着。1900メートルは力を発揮できる舞台。
◎2シャドウチェイサー
○1コスモヴァーズ
▲7ドリームスイーブル
△3スパークルメノウ
△6アリオンダンス
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