グランダム・ジャパン3歳シーズンも、残すところ、こののじぎく賞と関東オークスJpnIIの2戦。目下トップのゴールドリング(名古屋)は前走東海クイーンカップを勝ったあとはここに出てくるというような話もあったが、結局は出走せず。トップといっても20ポイントだけに、まだまだ他の多くの馬にもチャンスがあるという状況。
今回は南関東から2頭、笠松・佐賀から各1頭ずつが遠征してきたが、大井のグレースレジーナの能力が高そうだ。4月にようやく2勝目を挙げると、そこから中1週で挑戦した東京プリンセス賞は積極的に先行有力勢の直後を追走し、勝ったトーセンガーネットからは離されたものの4着に踏ん張った。たとえばグレースレジーナ以外の今回のメンバーが東京プリンセス賞に出走していたとして、4着以上という着順はあまり想像できない。鞍上の藤本現暉騎手は園田コースは初めてとなるが、デビュー5年目の今シーズンは絶好調。昨年が生涯最高の年間29勝で、今年は5月13日現在すでに20勝。勝率9.6%とほぼ1割近い数字も立派だ。2015〜16年にかけて佐賀や門別で期間限定騎乗していたこともあるが、今年は南関東だけで残した数字ということでも評価できる。4月22日の大井では1日3勝の活躍もあった。鞍上の勢いにも期待だ。
地元期待のリリコは、ここを勝てば27ポイントとなって一気にトップに立つ。重賞は2歳時の園田プリンセスカップを制しただけだが、2着が4回に3着が1回。こちらも鞍上は絶好調、今年も全国リーディングトップを走る吉村智洋騎手。久々の地元戦だけに譲れないところ。
アヴニールレーヴも重賞2着が2回あって、3歳特別戦を連勝。前走では人気のアイオブザタイガーを寄せ付けず5馬身差の圧勝。ここにきて力をつけた印象だ。
船橋から遠征のアストレアウイングは、東京プリンセス賞が7着。グレースレジーナからは1秒差だった。ここまで1勝のみだが、特別戦では重賞実績のある馬たちと戦ってきているだけに、このメンバーなら上位争いに加わるだけの力はある。
重賞経験豊富なナラやチェリーフオールらは上位にどこまで迫れるか。
◎10グレースレジーナ
○4リリコ
▲8アヴニールレーヴ
△6アストレアウイング
△5ナラ
△9チェリーフオール
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