地方で行われている中央とのダート交流重賞で、地方馬が勝ったことのないレースというのは意外に少なく、この兵庫ゴールドトロフィーのほかにJBCクラシック、レディスプレリュード、白山大賞典(2007年に地元のビッグドンが勝っているが、馬インフルエンザの影響で地方重賞として行われた)くらい。
そこで地方馬初勝利の期待をかけたいのが地元のエイシンバランサー。中央オープンから移籍して3戦目のサマーチャンピオンJpnIIIを制し、東京盃JpnIIは流れに乗れず10着だったものの、笠松グランプリは快勝した。園田1400メートルは今回が初めてだが、佐賀、笠松を経験しているので小回りコースも問題ない。
相手には、かきつばた記念JpnIII、さきたま杯JpnIIと地方の1400メートル戦を連勝したサクセスエナジー。前走霜月ステークスは5着だったが、今回と同じ57キロを背負ってゴール前8頭横一線、差はほとんどなかった。先行して地方の小回りコースでもうまく立ち回ることができるので最内枠も有利だ。
単にダートでのスピード能力ということではマテラスカイが断然。とはいえトップハンデ58キロに加え、初めての地方の小回りコースはどうだろう。地元の吉村智洋騎手が起用されたが不安も少なくない。
ラブバレットはこのレース、2015年が出走取り消しで、一昨年が4着、昨年が2着。JpnIIIならいつかは勝てるだろうと期待されながら、7歳も暮れになってしまった。今年はほとんど勝ちに等しい2着だった北海道スプリントカップJpnIIIあたりがピークだったようで、4連覇のかかった笠松グランプリでは差のある4着。どこまで能力を発揮できるか。
サクラレグナムは東京盃JpnIIが8着で、7着のサクセスエナジーにはハナ差、エイシンバランサー(10着)には先着した。前走笠松グランプリでもエイシンバランサーに2馬身差の2着。今回、ハンデ52キロということでは馬券圏内があってもおかしくない。
ウインムートはここ3戦はいずれも着外だが、着順ほどは負けていない。オープン特別を連勝し、プロキオンステークスGIIIでマテラスカイの3着だったころの能力が発揮できれば上位争いも可能。
◎10エイシンバランサー
○1サクセスエナジー
▲12マテラスカイ
△9ラブバレット
△8サクラレグナム
△6ウインムート
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