2歳のこの時期にもかかわらず、連戦連勝という馬がおらず、なかなかの混戦。高知で高額の新馬戦が復活してから、ディアマルコ、フリビオンという全国区でも通用する生え抜きが出たが、この世代はそこまで抜けた馬はいない感じ。
ハロングロットルはデビューから2戦の800メートル戦は勝ちきれなかったが、1300メートルと距離延長になって、取消を挟んで2連勝。ともに2着以下を寄せ付けずという強いレースを見せている。
メンバー中最多の3勝を挙げているのがアルネゴー。3走前の1分27秒3という勝ちタイムは、1300メートルのメンバー中最速。前走も良馬場1分27秒台で完勝。ハロングロットルとの直接対決では3着に負けていたが、逆転の可能性もある。
ボルドーアストル、シェナパドメは未勝利だが、それぞれ上記2頭相手に2着がある。ここでも善戦が期待できそう。
新馬戦から2連勝だったグローサンドリヨンは、古馬C3クラスに編入されて2戦とも惨敗。同世代同士の対戦なら巻き返しはあるかもしれない。
◎3ハロングロットル
○2アルネゴー
▲1ボルドーアストル
△12グローサンドリヨン
△10シェナパドメ
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地元勢は重賞を勝った経験のある馬が何頭かいるが、近走はいまいち決め手にかける馬ばかり。ならば遠征馬から。佐賀のスーパーノヴァを狙ってみたい。兵庫A1で頭打ちとなって佐賀に移籍。勝ちきれないレースが続いたものの、佐賀5戦目での初勝利が、重賞初挑戦の九州大賞典だった。父サウスヴィグラスで2500メートルの重賞を勝ったことは驚きだが、母キハクは北海道や南関東で重賞勝ち馬を輩出しているグランド牧場おなじみの血統。ひとつ下の妹タイニーダンサーも父が同じサウスヴィグラスで2100メートルの関東オークスを制した。
クラールハーモニーは南関東のB級でようやく勝ち負けという成績だが、ここ2戦でも好走しているように、2000メートル前後のレースで好成績を残している。今回のメンバーならチャンスはある。
トウシンイーグルは、中央オープンから移籍した兵庫で善戦まで。とはいえ近走でもタガノゴールドやマイタイザンなど重賞実績のある馬を相手に2着と好走。10歳でも相手次第ではタイトルを狙えそう。
地元勢では、今年重賞勝ちのあるムーンファーストに、マイネルリボーン。さらに下級条件から堅実に勝ち上がってA1特別でも連勝しているヒストリーメイカーらが上位を狙えそう。
◎12スーパーノヴァ
○4クラールハーモニー
▲1トウシンイーグル
△9ムーンファースト
△6マイネルリボーン
△2ヒストリーメイカー
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