出走していれば牝馬ながら670キロを負担することになったミスタカシマが回避となって、牡馬だけでの争いとなった。とかち皐月賞、とかちダービーでは、トップハンデではないものの牡馬と同じような重量で負けていたし、定量のイレネー記念にも出走しなかったように、むやみに賞金を稼いでしまっても今後のレースで厳しくなるため、それらを考えての回避と思われる。
中心はやはり連勝中のアアモンドグンシン。重量に恵まれたとはいえ、とかち皐月賞、とかちダービーを制し、それを含めて目下6連勝中。今シーズンは一度8着に負けた以外はほぼ完ぺきな成績。680キロが2頭いる中で、その他の馬たちと同じ670キロは恵まれたというべきだろう。3歳のこの時期はこうした急激に力をつけている上がり馬が活躍することが多い。
イレネー記念2着のキタノユウジロウは、今シーズンは1勝のみだが、とかち皐月賞3着、とかちダービー6着は、勝ったアアモンドグンシンとは20~30キロのハンデ差があった。それが今回は10キロ差。前走自己条件で2着と調子を上げて臨む一戦だけに期待できそう。
ハマノダイマオーは、今シーズン9戦4勝、2着2回と、ここに来ての充実ぶりが見て取れる。とかち皐月賞、とかちダービーはともに2着で、勝ったアアモンドグンシンより10キロ余分に負担していたものが、今回同重量となれば逆転も可能だ。
2歳シーズンの重賞上位馬、コウシュハレガシー、ジェイコマンダー、オレワチャンピオンらの巻き返しにも期待したいところ。
◎4アアモンドグンシン
◯2キタノユウジロウ
▲8ハマノダイマオー
△7コウシュハレガシー
△1ジェイコマンダー
△3オレワチャンピオン
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芝の実績馬がそれほどいないなかで、このレース連覇を狙うサンエイゴールドの芝での安定感はやはり抜群だ。前哨戦のかきつばた賞でも中団追走から徐々に位置取りを上げて直線抜け出し、混戦の2着争いに5馬身差は圧巻だった。今回は他地区からの遠征馬が4頭加わったが、得意の舞台で盤石の競馬を見せてくれそうだ。
船橋のキャッスルクラウンは、芝の経験でいえば昨年3歳時に中央の弥生賞に挑戦(12着)したのみだが、戸塚記念3着をはじめたびたび2000メートル以上の距離を使われており、ゆったり流れるこの舞台は合いそう。
転入初戦のOROターフ特別でサンエイゴールドに4馬身差をつけて勝ったのがエイシンエルヴィン。1番人気に支持されたかきつばた賞はハイペースの逃げとなって7着に沈んだが、芝適性はあらためて見直したい。
ビクトリーミノルは、中央の500万条件ではあるものの、一昨年から昨年にかけては芝の2000メートル以上を中心に使われ、勝利には至らなかったものの3着、4着の好走はあった。兵庫のA2特別で勝ち負けの実力なら、ここでも通用しそう。
かきつばた賞では後方から直線脚を使って3着に食い込んだアズナヴァルには見どころがあった。
オパールカップを快勝したスタークニナガは、芝に適性があることは間違いないが、今回は未知の距離延長に加え、初めての古馬相手でどこまでやれるか。
◎2サンエイゴールド
○4キャッスルクラウン
▲11エイシンエルヴィン
△8ビクトリーミノル
△9アズナヴァル
△1スタークニナガ
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