NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
高知県知事賞3着のあと、今年2連勝の牝馬ティアップリバティに期待する。1月の大高坂賞では、4頭の争いから3コーナー過ぎで先頭立つと、そのまま後続を突き離してというレースぶりは圧巻だった。中央での未勝利勝ちもダート1600メートル戦で、高知でも1600メートル2戦2勝なら、この距離でさらにということはありそう。
イッツガナハプンは持てる能力を発揮できれば強いレースを見せるが、そうでないときはさっぱりというタイプ。高知県知事賞では途中でレースをやめてしまい、御厨人窟賞では中団まででまったく見せ場がなかった。前走二十四万石賞でも2着に3馬身差は、数字だけ見れば完勝だが、3〜4コーナーでの行きっぷりもそれほどではなく、ミッキーヘネシーの早仕掛けにも助けられた感じだった。繰り返しになるが、気分良く走れば圧勝もある。
そのイッツガナハプンがイマイチ能力を発揮しなかった黒潮マイルチャンピオンシップを制したのがワイルドコットン。前走二十四万石賞は、後方から勝負どころではイッツガナハプンを追う形で進出したが、4コーナー手前で馬群の中で一瞬置かれる場面があり、外に持ち出すロスもあった。後方追走から後半勝負の脚質だけに展開に左右される面はありそう。
昨年トレノ賞を制しているヒロノカイザー、御厨人窟賞2着と好走したギンパリ、高知県知事賞2着のチャオなど、重賞ごとに着順が入れ替わっているメンバーだけに、狙いを絞るのが難しい。
◎10ティアップリバティ
○1イッツガナハプン
▲9ワイルドコットン
△5ヒロノカイザー
△2ギンパリ
△3チャオ
福永洋一記念の出走表はこちら