カツゲキキトキトは、今年最大の目標としていたここに向けて、確実に調子を上げてきた。大井に遠征した東京記念はひと追い不足で惜しくも2着。そして臨んだ白山大賞典JpnIIIは、逃げて2番手で粘っていたクリノスターオーをとらえての2着。春の名古屋大賞典JpnIII・3着に続いて見せ場をつくった。明らかに距離不足のゴールド争覇だったが、逃げたトウケイタイガーをとらえ、東海菊花賞では当然のように余裕の勝利。今回、中央のメンバーがパッとせず、いよいよグレード制覇のチャンスが巡ってきた。
メイショウスミトモは11番人気で制したシリウスステークスGIIIが6歳での重賞初勝利。続くチャンピオンズカップGIは、着順こそブービーの14着だが、勝ったゴールドドリームからはコンマ9秒しか離されていない。年齢的にそれ以上の進化というのもないだろうが、中央勢の近走実績から押し出される形での対抗評価。
トップディーヴォは、シリウスステークスGIIIが好位を追走してメイショウスミトモの4着。みやこステークスGIIIは本馬場入場後に除外となってしまったが、こちらは5歳で変わり身があるかどうか。
オールブラッシュは川崎記念JpnIを制したあとがさっぱり。浦和記念も3着とはいえ、重賞初勝利のマイネルバサラに2秒3もの差をつけられた。別定58キロでもあり、あまり強気にはなれない。
ならばマーキュリーカップJpnIIIで、勝ったミツバから1秒差の5着だったドラゴンエアルでも上位を狙えそう。北海道からの遠征でどこまで仕上がっているか。
2年半以上も勝ち星から遠ざかっているクリノスターオーは、マーキュリーカップJpnIIIではきわどい3着だったが、その後の成績がイマイチ。前走浦和記念ではスタートで後手を踏んで大きく離された5着だった。
あらためて、中央勢は強調材料に乏しい馬ばかりで、カツゲキキトキトへの期待がますます膨らむ。
◎カツゲキキトキト
○メイショウスミトモ
▲トップディーヴォ
△オールブラッシュ
△ドラゴンエアル
△クリノスターオー
名古屋グランプリの出走表はこちら