同世代同士の定量戦なら格付けどおりに決まりそうなものだが、過去5年の成績を見ると、1番人気[1 1 0 3]、2番人気[1 1 2 1]と上位人気もあまりアテにならず、しかも昨年は9、2、7番人気という大波乱の決着だった。
ならば重賞実績馬よりも、実績はなくともここにきて調子を上げてきた馬から狙ってみたい。それがサクラニシキヒメ。B4級ではあるものの、ここ4戦で3連対。ばんえい菊花賞を勝ったコウシュハサマーはA級に格付けされて苦戦。次いで、ナカゼンガキタとシンエイボブがB1級で上位争いというメンバーなら、それほど無理筋な狙いでもないように思う。
そもそもばんえい菊花賞が7、10、2番人気という波乱の決着。最低人気で2着だったナカゼンガキタは、続く前走でB1級-1組を圧勝なら中心としても信頼できそう。
ばんえい菊花賞5着も、その後B1級の上位で好走のシンエイボブ、ばんえい菊花賞を勝ったコウシュハサマーも9月にB1級-1組での勝利があり、ばんえい菊花賞に出走していた3頭は能力拮抗。
C1級-1組を勝ってB級でも勝負になりそうなマツノビューティ、B3級でたびたび好走のキタノサカエヒメらがそれらに続く存在。
◎4サクラニシキヒメ
○5ナカゼンガキタ
▲6シンエイボブ
△3コウシュハサマー
△2マツノビューティ
△7キタノサカエヒメ
ばんえいオークスの出走表はこちら
今シーズン重賞勝ちがあるのが、芝のサンエイゴールド、ブラックロード、それに5月のシアンモア記念を制したユッコだけという難解なメンバー。
ならば重賞未勝利でも、近走好走を続けているコスモジョイジョイに賭けてみたい。今年春から夏にかけ、B級から連勝してA級まで出世。すずらん賞は惜しくもクビ差2着、青藍賞でもそれほど差のない3着だった。経験のない距離は不安だが、スローペースの直線勝負ならあまり気にすることもないだろう。
今シーズンはまだ勝ち星がないとはいえ、実績・経験最上位はコミュニティ。北上川大賞典は今年4度目の出走で、過去3回は3、2、3着。他の馬があまり経験のない特異な条件ということならこの馬が台頭する場面は十分に考えられる。
既存勢力にこれといった有力馬がいないメンバーなら、中央準オープンの実績があって転入初戦のルファルシオンがここでいきなりという可能性もある。
門別から転入してA級一組特別を3戦して2着2回というダイワエクシードにもチャンスはありそう。
近走不振のユッコだが、シアンモア記念では牡馬を相手にゴール前一気を決めたように、直線勝負で再びということはありそう。
芝で地元同士ならほぼ無敵というサンエイゴールドだが、ダートでの実績は皆無といってよく、さすがに上位の印はつけにくい。
◎4コスモジョイジョイ
○8コミュニティ
▲1ルファルシオン
△3ダイワエクシード
△9ユッコ
△10サンエイゴールド
北上川大賞典の出走表はこちら