北陸・東海・近畿地区だけの交流とはいえ、グランダム・ジャパン3歳シーズンがはじまるのを前に充実のメンバーが揃った。
本命にしたい馬が何頭かいるが、金沢のヤマミダンスに期待したい。東京2歳優駿牝馬では2番人気に支持されたものの競馬をさせてもらえずブービー15着。最内枠からのスタートで逃げることもできず、砂をかぶった経験もないので、それで走る気をなくしまったようだ。今回は大外枠に入って砂をかぶる心配もない。地元では1700メートルの金沢ヤングチャンピオンも楽勝しているので、今回の1800メートルも問題なくこなせるだろう。あらためて能力の高さを見せてくれるはず。
カツゲキマドンナは、遠征した園田クイーンセレクションでは1番人気のスターレーンが押し切ったかと思ったところ、外からギリギリのところで差し切った。年末のライデンリーダー記念で5着に敗れていたため5番人気と伏兵扱いだったが、兄のカツゲキキトキトが3歳になって突然本格化しただけに、妹のマドンナもここから一気にということはあるかもしれない。
スターレーンは、3戦連続2着で、しかも兵庫若駒賞に続いて、前走園田クイーンセレクションもハナ差。どちらも勝っていておかしくない内容だった。今回は遠征でその雪辱となるかどうか。
クインザドリームは新春ペガサスカップを8番人気で勝利。父フリオーソ、母が重賞9勝というクインオブクインという血統的にも注目だ。
ライデンリーダー記念2着、新春ペガサスカップ3着のメモリーミラクルはマイペースの逃げに持ち込んで粘りきれるかどうか。うしろで有力馬が牽制し合えばチャンスはあるかもしれない。
◎12ヤマミダンス
◯9カツゲキマドンナ
▲3スターレーン
△6クインザドリーム
△5メモリーミラクル
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A級馬による1750メートルのS2重賞。
中島記念で1番人気に支持されたマサヤだったが、直線でキョウワカイザーに交わされての2着。それ以来、約1カ月ぶりの実戦となるが、実績馬が不在となったここは負けられない一戦。
強敵となりそうなのは、B級で圧倒的な強さで連戦連勝のコウザンゴールド。10月の九州大賞典では3着だったものの、それ以外は1年近く負けなしでクラスを上げてきた。どこまで上に行けるか楽しみな存在だ。
間に割って入れるかどうかというのがトランザムスター。中島記念では2着のマサヤにハナ差まで迫った。とはいえ前走九州オールカマーは、S1重賞級の馬が何頭かいたメンバーとはいえ差のある敗戦。その反動が気になるところ。
そのほかの馬たちはやや力の差がありそうだが、昨年南関東の準重賞で入着経験があったブロードソードは、転入初戦で久々の実戦だった前走が最下位敗戦だったが、2戦目での変わり身があれば。
◎6マサヤ
◯1コウザンゴールド
▲5トランザムスター
△7ブロードソード
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A級馬による1400mのS2重賞だが、登録馬では唯一のA1級格付けだったキョウワカイザーが回避し、A2級馬のみによる8頭立てとなった。
過去5走の馬柱に"1着"がひとつもないというメンバーだけでに、中央1000万条件から転入2戦目となるエフェクトの可能性に期待する。その転入初戦だった前走は、船橋から戻って目下3連勝というサプールに1馬身半差2着と食い下がった。ここはメンバーに恵まれた。
コスモガラサにもチャンスが巡ってくるかもしれない。九州大賞典で2着だったあとも、マサヤやキョウワカイザーなど、佐賀を代表する古馬たちと一緒に走って馬券にからむ健闘の走り。去年船橋でデビューし、期間限定騎乗中の岡村健司騎手もは今年すでに6勝と好調だ。
エイシンガリレイは、S1重賞となるとやや力不足だが、S2重賞や特別では常に上位争い。1400メートルの距離も合っている。
ダイワアズールは南関東から再転入して3着が最高という成績だが、中島記念4着は評価できる。一発があればこの馬。
◎3エフェクト
◯7コスモガラサ
▲4エイシンガリレイ
△8ダイワアズール
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新春ペガサスカップで本命にして、そのとおり1番人気に支持されていたフリーゴーイングだったが、5番手を追走したものの3コーナーあたりで追走一杯になって見せ場のないまま馬群に沈んでしまった。相手関係からも、これまでのレースぶりからも、それが実力でないことは明らかで、中8日で使ってくるからには、レースをしていないぶんダメージもないのだろう。ここは再度期待してみる。
この変わり身は何があったのか、というのがグレイトデピュティ。デビューから6戦、勝ちきれないレースが続いたのが、昨年12月から3連勝。それも2着馬に6馬身、8馬身、5馬身差という圧勝続き。ここで重賞まで勝つようなら、まるで1年前のカツゲキキトキトだ。
イスタナのライデンリーダー記念は、後方3番手から向正面で一気にまくって直線抜け出すという強い勝ち方。とはいえ、快勝と敗戦を繰り返し安定感に欠けるところはあり、それゆえ▲評価まで。
中央未勝利から転入して2連勝のセレニティフレア、中央1勝からの転入初戦を逃げ切った兵庫のセイプレジールも上位に食い込む可能性は十分で、ひとまずお手並み拝見。
◎9フリーゴーイング
◯1グレイトデピュティ
▲6イスタナ
△7セレニティフレア
△8セイプレジール
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オープン馬が3頭、キサラキク、セイコークイン、ナナノチカラ。実績面ではドリームエイジカップを勝ったキサラキクで、さすがに今シーズン、古馬の王道路線の重賞を使ってきた経験が生きた。ただ今回、前哨戦のレディースカップ出走組では唯一そこから60kg増の負担重量で、ほかの馬たちが50kg増ということを考えるとちょっと厳しいのではないか。
そこで中心はこのレース連覇のかかるナナノチカラ。前走は速いペースに追走一杯だったが、今回は基礎重量が重くなることでペースも落ち着き、巻き返すと見る。
相手にはセイコークイン。8月に500kgレースの稲妻賞を勝って以来勝ち星から遠ざかっているが、常に一線級のメンバー相手に確実に上位に入る安定したレースぶりは評価できる。
そしてトップハンデ790kgのキサラキクは3番手評価。ばんえい競馬では端枠が嫌われるが、それは乾いた馬場でのことではないだろうか。あくまでも個人的な見解だが、この時期、馬場にはロードヒーティングが入っているとはいえ、表面は凍っている状態に近く、端枠はあまり気にしなくてもいいのではないか。そういう意味もあっての◎10番ナナノチカラでもある。
A1級で好走を見せているアアモンドセブンもオープン馬から10〜20kg軽い770kgなら勝負になりそう。
トップハンデより40kg軽い最軽量750kgが魅力のタキニシサンデーは、ここ2戦の好調ぶりからも上位を狙えそう。さらに軽量組からファイトガールも。
◎10ナナノチカラ
◯6セイコークイン
▲1キサラキク
△4アアモンドセブン
△9タキニシサンデー
△5ファイトガール
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