ラブバレットは、地元戦とはいえクラスターカップJpnIIIで2年連続3着と、ダートグレード級の能力があることを示してきた。必ずしも得意とはいえない1600メートルの青藍賞は2着だったものの、そこから2カ月の間隔を空けて臨んだ笠松グランプリがコースレコードでの連覇。今回は調子を挙げて臨んでくると見る。最内枠に入ったが、地元のトウショウセレクト、ランドクイーンらが無理に主張してこない限りマイペースの逃げが見込めそうで、あとは大外枠に入ったノボバカラの出方次第。昨年は無念の出走取消だったが、中央勢とは4キロ以上のハンデ差もあり、ここは念願のグレードタイトル奪取のチャンス。
ノボバカラは、前走カペラステークスGIIIが前半33秒3というハイペースで逃げて押し切るという圧巻のレース。東京盃では前に馬を置く展開になって直線でレースをやめてしまったが、今回は大外枠に入ってその心配もない。おそらく逃げるラブバレットを2、3番手でマークする展開なら勝機は十分。あとは初めて背負う58キロがどうか。
ニシケンモノノフは、プロキオンステークスGIII、カペラステークスGIIIが、ともにノボバカラからそれほど差のない2着。斤量差はそのときと同じ1キロだが、ノボバカラが初経験の58キロなのに対し、ニシケンモノノフは何度か経験している57キロなら逆転の可能性はありそう。
ドリームバレンチノは昨年2着だったときと同じ59.5キロのトップハンデ。先行馬が何頭かいるメンバーだけに、前が競り合って早くなれば東京盃のようにまとめて差し切るという場面も考えられなくもないが、いずれも控えても競馬ができるタイプだけに、展開的にそれほど有利になりそうもない。
しばらく勝ち星から遠ざかっているグレープブランデーだが、今年、東京スプリントでは、今回と同じ58キロを背負って2着があった。JpnIIIならまだまだ通用しそう。ただ小回りのコーナーを4つ回る1400メートル戦があまり向くとは思えない。
昨年勝ち馬から0秒5差で4着と好走したドリームコンサートは、今年も同じ52キロでの出走なら上位争いの可能性はありそう。
◎ラブバレット
◯ノボバカラ
▲ニシケンモノノフ
△ドリームバレンチノ
△グレープブランデー
△ドリームコンサート
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