今年から中央枠が7頭になったものの、10月1日のシリウスステークスGIIIにまわった馬が何頭もいて、中央馬は結局6頭。この週は中央が3日間開催ゆえ鞍上もだいぶ変わっている。中央6頭のうち引き続き主戦騎手が騎乗するのは、アスカノロマン、ホッコータルマエ、ベストウォーリアの3頭。一方、コパノリッキーは、武豊騎手が京都大賞典でキタサンブラック騎乗があるため、一昨年の東京大賞典GI以来となる田邊裕信騎手に戻る。レーザーバレットには金沢の吉原寛人騎手、ラテンロックには地元の山本聡哉騎手となった。
コパノリッキーは、帝王賞JpnIを勝って以来、休養十分で臨む一戦。休み明けは、コースレコードで圧勝した一昨年のJBCクラシックJpnI(盛岡)や今年のかしわ記念JpnIなどがあり、まったく問題ない。というより、むしろ休み明けにあっと驚く走りを見せる印象がある。ここまでGI/JpnIは7勝。ここを勝てば、ホッコータルマエのGI/JpnI・10勝という日本記録に一歩近づく。
ベストウォーリアにはこのレース3連覇がかかる。今年はホッコータルマエ、コパノリッキーという現役のチャンピオン級2頭の出走で、過去2回より格段にメンバーのレベルが上った。ただ南部杯では、ブルーコンコルドが3連覇、エスポワールシチーが3勝、古くはユートピアが連覇など、リピーターが多いレース。コースの得手・不得手が出やすいコースなのかもしれない。昨年のフェブラリーステークスGI以降は負けても差のないレースがほとんどで、相手は強いがチャンスはある。
アスカノロマンは帝王賞JpnIこそ惨敗だったが、フェブラリーステークスGIでは勝ち馬からコンマ2秒差の3着、アンタレスステークスGIIIではアウォーディーに半馬身差の2着、平安ステークスGIIIでは、その後韓国のGIでワンツーとなったクリノスターオー、クリソライトを5馬身千切る圧巻の逃げ切りと、レベルの高い競馬を続けていた。いつGI/JpnIを勝ってもおかしくはない実力と見る。
コパノリッキーとは対称的に、休み明けイマイチなのがホッコータルマエ。昨年の秋初戦JBCクラシックJpnI(大井)でもコパノリッキーから差のある3着だった。実力発揮は次走以降と見て△まで。
レーザーバレットは、一線級が揃ったこのメンバー相手にどこまでやれるか。速い流れになって末脚を生かせる展開なら上位争いも。
◎12コパノリッキー
◯13ベストウォーリア
▲8アスカノロマン
△10ホッコータルマエ
△5レーザーバレット
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