ダート短距離路線で圧倒的ともいえる能力を発揮しているダノンレジェンドだが、出遅れたり馬群に包まれたりしなければ......と条件がついてしまうのが、この馬が真のチャンピオンになりきれていないところ。前走東京スプリントJpnIIIでもスタートで出遅れて万事休す。それでも上り3ハロンはメンバー中最速で追い上げている。今回は7枠11番という外から3番目の枠に入って包まれる心配はなく、あとは出遅れさえしなければ強い競馬を見せてくれることだろう。
ノボバカラは、準オープン、オープンそして前走がかきつばた記念JpnIIIと、3連勝でダートグレード初制覇。昨年のユニコーンステークスGIIIでも好位を追走してノンコノユメの2着があり、特に近走は逃げるか2、3番手から先行して結果を残してきた。それが前走かきつばた記念JpnIIIでは、スタートで両脇から挟まれるような格好になって5番手から。これではダメかと思ったが、名古屋の短い直線で1頭だけ次元の違う末脚を繰り出して差し切った。勢いのある若い4歳馬だけに、今後の期待も大きいが、今回初めての1200メートル戦がどうか。地元の桑村騎手騎乗は楽しみ。
アウヤンテプイは今回で4年連続での出走。3年前はコンマ5秒差で4着、2年前もコンマ4秒差で4着、そして昨年こそ1秒差をつけられての5着だったが、いずれも好走といえる内容。シーズンをまたいで目下4連勝中と、7歳になったが衰えはない。
レーザーバレットは2走前の東京スプリントJpnIIIが6着と案外の結果だった。昨年から地方のダートグレードを使われるようになって、ここまで地方では7戦。1400メートルでは5戦すべて3着以内だが、1200メートル戦では4着と6着。右回りで直線も長い、大井と似たような門別1200メートルでどうだろう。
クリーンエコロジーは、前走こそ直線で失速してしまったが、昨年はエトワール賞を制するなど力はある。2年前だが中山ダート1200メートルの千葉ステークスで3着もあり、連下の穴候補。
スノードラゴンは芝でGI勝ちがあるゆえ、前走かきつばた記念JpnIII(5着)に続いて59キロを背負う。ダノンレジェンドとは1キロ差だが、スピード勝負の短距離戦で、58キロと59キロの差は大きい。3着まで。
◎11ダノンレジェンド
◯8ノボバカラ
▲4アウヤンテプイ
△2レーザーバレット
△3クリーンエコロジー
△5スノードラゴン
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