タガノトネールに久々のチャンスが巡ってきた。昨年のマイルチャンピオンシップ南部杯JpnI(2着)以降はGI級のメンバーと対戦を続けてきて、勝てないまでも互角の勝負を続けた。武蔵野ステークスGIIIは、ノンコノユメに惜しくもハナ差とらえられたものの、ほとんど勝ちに等しい内容だった。前走フェブラリーステークスGIにしても、コーリンベリーが逃げたハイペースを好位で追走し、直線を向いて手ごたえ十分に先頭に立つ場面もあった。モーニンのレコード勝ちからコンマ5秒差の6着。そのときが定量57kgで、今回別定55kgは恵まれたと見るべきだろう。名古屋コースは初めてだが、1周1100mで短い直線は、サマーチャンピオンを勝った佐賀と似たようなコース。ここは力を発揮できる舞台だ。
ダート1400メートルの準オープン、そしてオープンと連勝して地方初参戦となるのがノボバカラ。前走こそ阪神だが、ここまで4勝のうち3勝が左回りの東京と中京。初めての地方の小回りコースで右回りをこなせるかどうかがカギ。
レーザーバレットは、昨年のオーバルスプリントJpnIIIが7歳にしての重賞初勝利で、暮れにはハンデ57キロを背負って兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIも快勝した。地方を使うようになって本格化した。昨年のこのレースがコーリンベリーの2着で、今年も上位争いが期待できる。
ブルドッグボスは、前走東京スプリントJpnIIIでは2番人気と期待されたものの、直線見せ場をつくれず、勝ったコーリンベリーから1秒離されての4着。それが実力ではないだろうが、地方のコースは合わないような気もする。とはいえ重賞未勝利の別定54キロは魅力だ。
スノードラゴンは一昨年のスプリンターズステークスでのGI勝ちがあるため別定59キロでの出走。その年の北海道スプリントカップJpnIII・2着以来のダート戦となるが、他の中央馬が54、55キロのところ、59キロを背負ってまでなぜここを使ってきたのか疑問だ。
岩手から遠征のラブバレットは、昨年のさきたま杯JpnIIでは4コーナー先頭であわやという場面があっての4着で、地元のクラスターカップJpnIIIでも3着。いつかはダートグレードのタイトルをと期待できる器だ。ただ前走赤松杯は、必ずしも得意とはいえない1600メートル戦とはいえ、ナムラタイタンに6馬身もちぎられたのは気になるところ。
◎5タガノトネール
◯3ノボバカラ
▲7レーザーバレット
△9ブルドッグボス
△4スノードラゴン
△2ラブバレット
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