地元名古屋の1400メートルが舞台なら、このレース3連覇がかかるピッチシフターが断然。1番人気に支持された兵庫サマークイーン賞3着は、スタートで大きく出遅れたのが敗因。前2頭が3番手以下を離しての勝負になって、それでもロングスパートでよく差を詰め、2着ケンブリッジナイスにはクビ差まで迫った。今年、時期が1カ月ほど遅くなった読売レディス杯には出走せず、今年もサマーチャンピオンJpnIIIを狙ったものの残念ながら6着。グランダム・ジャパンのポイントではやや遅れをとったが、2勝を挙げているサンバビーンが抜けた以外、目下のところ地方馬の2番手争いは大混戦。ここを勝てば最終戦のレディスプレリュードに望みがつながる。
人気になりながらなかなか勝ち切れないのが船橋のケンブリッジナイス。兵庫サマークイーン賞(2着)でも読売レディス杯(4着)でも、直線での粘りがきかずという感じでの敗戦。距離短縮のここなら先行しての流れ込みに期待。ただスタートダッシュがめっぽう速いエトワールドロゼに内枠に入られただけに、前走読売レディス杯のような先行争いになると、同じように厳しいレースを強いられる可能性はある。
兵庫サマークイーン賞4着も、読売レディス杯ではあっと驚く追い込みを見せてクビ差2着に食い込んだのがリノワール。向正面に入ったあたりでは離れた最後方だったが、ロングスパートであわやという場面は、さすが川原正一騎手という見事な騎乗だった。とはいえかならずしも後方から末脚勝負という脚質でもなく、今回はどんなレースを見せてくれるか。
タッチデュールは、昨年のグランダム・ジャパン古馬シーズンでは総合2位。今年も読売レディス杯3着など、地方の牝馬同士なら常に上位を狙える実力。
そのほか、名古屋のA1特別で常に上位争いのイワクラギンガ、中央1勝から転入して下級条件を圧勝で2連勝のナムラビジン、高知で牝馬同士の準重賞を勝っているボーラトウショウらも出番はありそう。
◎3ピッチシフター
◯10ケンブリッジナイス
▲8リノワール
△11タッチデュール
△9イワクラギンガ
△12ナムラビジン
△6ボーラトウショウ
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