シークロムの実績が断然だ。今シーズン中央からの転入後、芝のオパールカップこそ9着だったものの、それ以外はすべて連対。一時的に門別に移籍して臨んだ北斗盃で先着されたオヤコダカは、いまや古馬オープンに入っても互角という実力。前走古馬B1級に格付けされてのハナ差2着は健闘といえる内容。同世代同士の地元マイル戦なら負けられない。
ヴァイキングは岩手転入後、重賞で3戦連続で2着。とはいえ、ウイナーカップを勝ったのはこの世代最強ともいえるスペクトルで、フェアリーカップは牝馬同士とはいえ古馬が相手、1番人気に支持されたひまわり賞は8馬身ちぎられたが、その相手ラブディーバは今回不在。そして9着に沈んだビューチフルドリーマーカップは積極的に2番手を追走したが、さすがに遠征勢が強かった。今回はシークロムが強そうだが、これまでのレース内容から負かせない相手ではない。
マイネルサフィルスは、今季中央未勝利から転入後、9戦8勝。初めての古馬との対戦となった2走前に7着と負けたが、続く前走できっちり結果を出した。まだ底を見せていない。
ピースワンポイントも同様。中央未勝利から転入後は6戦6連対。前走、初の古馬格付け戦で2着ならまだまだやれる。
トーホクライデンは、いまだ2歳10月に挙げた1勝のみだが、ここまで20戦して掲示板を外したのはわずか1回という堅実派。重賞でも、岩手ダービーダイヤモンドカップ2着、ウイナーカップ3着があり、ここでも馬券圏内は狙える。
キモンイーグルは笠松を経由して中央から戻っての初戦。2走前に芝ではあるものの500万特別で勝ち馬からコンマ6秒差(9着)があっただけに、連下には加えておきたい。
◎3シークロム
○4ヴァイキング
▲9マイネルサフィルス
△11ピースワンポイント
△1トーホクライデン
△10キモンイーグル
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佐賀の今開催のA級戦(A1・A2)は、19日に1400m戦のS2重賞・雷山賞が、20日に1750mの特別・日向灘特別が組まれている。
吉野ヶ里記念では、人気的にも展開的にもエスワンプリンスとケージーヨシツネの一騎打ちの様相だったが、結果は明暗が分かれた。逃げたエスワンプリンスに、ぴたりと直後でマークして進んだケージーヨシツネだったが、ケージーヨシツネは3コーナー過ぎで手ごたえ一杯となって5着。とはいえエスワンプリンスも楽に勝ったわけではなく、最後はマイネルパルフェに半馬身差まで迫られながら、なんとかしのぎきった。今回もメンバー的にこの2頭の一騎打ち。吉野ヶ里記念のエスワンプリンスはまだまだ本来の力を発揮したとは言いがたく、秋に向けての充実ぶりを期待したいところ。
今回のメンバーでの既存勢力では、上記2頭との対戦成績からも実力的に差があり、ならば中央1000万から転入初戦となるダンツキャッチがどこまでやれるか。鞍上に山口勲騎手を配したというところでも期待がうかがえる。
マグメルは前走でケージーヨシツネに1秒1差をつけられての5着だったが、転入2戦目での変り身に期待。
上記、ダンツキャッチ、マグメルの実力が図りかねるだけに、近走S2重賞で入着があるジェットヴォイスも連下争い。
◎3エスワンプリンス
○8ケージーヨシツネ
▲1ダンツキャッチ
△4マグメル
△5ジェットヴォイス
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